Fishing Report >> 九頭竜川釣行
崇高な魚に思いを馳せて…九頭竜川釣行 2007年4月6日(金)〜4月7日(土) Reported by Takuya Fujiwara 

「なぜサクラマスなの?」と訊かれたら、返答に窮します。
「なかなか釣れないから」「カッコいいから」など、もっともらしい理由を付ければ、その通りの気がするし、全然当てはまらない気もする。
有名な登山家が「そこに山があるから」と登山の理由を答えたのと近い。

とにかく好きになってしまったのです。募る思いを告白せずに、この恋愛を消失させるわけにはいかない。
ということで、九頭竜川へ…なのです。
恋を成就させるための、いや、成就しないかもしれない長い長い旅のスタートを切ってしまった。

夜中の12時に焼津を発ち、明け方の4時に福井に到着した。
まずは、実績ポイント各所を、同行の善孔氏の案内で実際に見ていく。高屋橋周辺、えちぜん鉄道橋などの下流部から、福井大橋〜五松橋などの中・上流部にかけて、黎明の薄明かりの中、目を凝らして川の様相をチェックした。
結果、福松大橋下流右岸からのスタートを選択。
念願の釣りに興じているということと、徹夜明けの釣りという条件だけで、妙にハイな気分になってくる。
福松大橋から移動後は、下流部に戻り、天池橋、JR鉄橋下、九頭竜橋の上下…水深が浅い・深いポイント、流れが速い・遅いポイント、ディープダイバーからミディアムディープ、シャローランナーまで、いろいろ試した。
「釣ろう」なんておこがましい気持ちは微塵もなく、とにかく、できるだけ多くのポイントに入って、川の流れ、ルアーの操り方…いろんなことを知りたかった。
幸い、平日ということで、どこのポイントも先行者に配慮せずに入ることができたのには助かった。


午後の後半、上流部に移動し、五松橋下流で粘り、最後に福井大橋下流左岸に入ったとき、気が付けば日が暮れかかっていた。
丸々1日、ロッドを振りっぱなしだったが、不思議と疲れは感じなかった。善孔と2人、妙な充実感をもって初日終了。

夕飯時、明日のプランを考えながらビールを飲んだら、一気に酔いがまわってフラフラに。
何かにつけてビール飲みてぇ…の私なのに、日中はビールの存在すら忘れていたような…!?
仮眠所がある温泉施設に行き、2人とも即爆眠。

翌日、土曜日ということで多くのアングラーが来ることを想定し、最初のポイント(福井大橋下流左岸)には夜明け前に入った。
が、予想通り、数人のアングラーとウェーディングの立ち位置を配慮しながらの釣りになった。
その後、次回の釣行以降、重点的にやるだろう上流部に絞り、五松橋付近に向かった。途中、いくつかのポイントを見て回ったが、大抵、2〜3人のアングラーが入っていて、休日釣行の別の難しさを実感。
五松橋周辺では、下流で数時間やったあと、上流(幼稚園前)にも入った。
最後に、前日同様、福井大橋下流…中洲があるポイント左岸に入ったとき、対岸のアングラーのヒット〜ランディングを目撃した。
衝撃的な場面を目撃し、「サクラマス…いるじゃん」と呆けた感想しか出てこなかった。

そして、これにてタイムアップ。


まだ何もわからないので、何も語れないが、1つ言えるのは「釣りは魚を釣ってなんぼ」「釣れないより釣れた方が楽しい」というポリシーの人はやらない釣りだな…ということくらい。
(そのポリシーが悪いとは言っていませんので…誤解なきよう)
一応、川にルアーを泳がせている以上、ヒットの可能性はあるわけだが、今回、万が一でも私がサクラマスを釣ってしまったら、まさに「釣れてしまった」という「まぐれ」以外何ものでもなく、私にとって、それはむしろ不幸な結果だ。
自分の目と足と感覚で、勘を養って、川の流れやルアーの操り方を知り、ポイント選び、タックル選びをして、長い時間をかけて取り組もうと思っている。
どれだけ時間が掛かるかわからないが、いつか納得のいく1尾を手にできれば…。
まだまだ始まったばかりなのだ。

−余談−
実は、4/8(日)には、焼津みなとマラソンの参加にエントリーしていた。
が、ウェーディングしっぱなしの過酷な2日間を過ごしたあとで、体中がゴワゴワしていて(苦笑)、精根尽きた心持ちだったため、残念ながら棄権。
嗚呼…情けない!(泣)

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