Fishing Report >> すごいぞ!夏真っ盛りの久米島遠征!
史上まれに見る大快挙! 2007年7月6日(金)〜7月9日(月) Reported by Hitoshi Shimizu 

━━━━━━━ プロローグ ━━━━━━━

今年の久米島遠征は、前年の教訓を活かして、船の予約を(希望通りの日程を押さえられるように)昨年の時点で完了。
そう、1年前には、今回の遠征日程(7月6日〜7月9日)が決まっていた。
今回のメンバーは、いつも行っている人間が都合で行けなくなり、4名(河合・鳥居・藁科和矢・私)の少数精鋭?で出発。
出発2日前に船長から、パヤオでは「30〜40キロが釣れているぞ」と情報も入っていて、遠征の日を心待ちしていた。

━━━━━━━ 1日目 ━━━━━━━

午前2時に静岡を出発し、順調に羽田空港到着。那覇までのフライトも順調。
久米島は梅雨も明け、台風もなく、順調に到着する予定だと誰もが思っていた。
(今回は台風男や嵐を呼ぶ男がメンバーに入っていないからか?)

ところが、那覇から久米島への飛行機(いつものちっちゃいプロペラ機)が、何と50分の出発遅延。
外の天気は快晴なのに、やっぱり何かある…と思ってしまった。
しかし、航空会社の都合による遅延のため、500円の喫茶券がもらえ、みんなでアイスなんぞを食べて、待合室で時間つぶし。
結局、50分遅れで、久米島に到着。空港では、ユミさんと宇江原船長が迎えてくれた。
今回もお世話になるバードアイランドに行き、すぐに支度して出航。

港を出ると船長から、突如パヤオが不漁で、行ってもダメかもな…と、強烈なパンチが飛んできた。
それじゃあ…ということで船長独自の判断で秘密のポイントへ向かった。
到着後、すぐに釣りを開始。
魚探では120m付近に反応があるが、魚からの返事はまったくなし。
船長がパラシュートを投下したところ、2流しめでヒット。上がってきたのは、約30キロのメバチマグロ。
「魚はいるんだよなー」と思いながら、さらにジグをシャクるが、1日目は誰にもバイトなし…。
今回の遠征は辛いことになりそうな雰囲気が充満。
港に戻り、明日はどうするか…と相談。とりあえず7番パヤオに行こうと決めて、定番の「松乃屋」で夕飯を取り、さっさと就寝。

━━━━━━━ 2日目 ━━━━━━━

予定通り、7番パヤオに向け出航。
河合とカズヤがキャスティング、鳥居と俺がジグをシャクる。
すぐに、河合のポッパーにカツオがヒット。でもサイズは2キロ。その後が続かず、4人ともジグをシャクる。
すると、鳥居・河合にダブルヒット。「おおーっ!」と気合が入ったが。サイズは3〜5キロ。
その後、カズヤ、俺にもヒットするが同サイズ。河合はヒットを連発しているが、俺には1発だけ。


アタリもほとんどなくなり、船長の判断で1番パヤオへ移動。
1番パヤオはさらに状況が悪く、サワラも出現し、ジグだけ取られる始末。しょうがないので、カズヤがキビナゴでフカセ釣りにチェンジ。
でもまったく…。マグロどこか魚が浮いてこない。やせたツムブリ1本だけでフカセも終了。
すでに時計は午後4時を示す。明日は、出船予定の日ではない。
本当に今回はダメの雰囲気だった。そして最後に11番パヤオに移動…。

11番パヤオに到着すると、シイラの子供の群れが跳ねている。
河合と俺はジグを選択。和矢はポッパーを選択。
すると、和矢のポッパーに大型マグロの影がチェイスしたがバイトには至らず。
その数投後、「ヒット!」の声。和矢のポッパーに大型マグロが食いついた!
河合と俺はすぐにジグを回収し、カメラを持って和矢の近くへ。少しドラグは出るが余裕のやりとりで、魚が水面に浮いてきた。
デカイ!これは30キロオーバーはある。船長がカギを頭に打ち込み船上へ引きずり入れた。
35キロのでっかいキハダマグロが横たわる!

ここからは撮影会の始まり。周りは「持ち上げろ」だ「横にしろ」だの注文をつけて、いっぱい写真を撮る。
ファイトタイム3分で35キロのキハダマグロを簡単にあげてしまった。さすが和矢だ。

やった!和矢のビッグワン!

撮影会が終わると和矢が「最初に追ってきた魚はもっとでかかった」と言う。
それじゃあ2匹目のドジョウ狙いで、河合と俺がポッパーを投げる。
そして時計が午後4時25分を指したところで、ドラマが起きた。
なんと俺の投げたポッパーの左横から、大型のキハダマグロがジャンプしてポッパーをくわえた。船長が大声で「デカイ!」と吠えた。
そしてすぐに「船の前の右側へ行け」と俺に指示がとんだ。
指示されたポジションに移動した時は、最初のダッシュにより、ラインは100m以上出されていた。
そこから、闘いがスタート。最初の50mはあまり時間もかからずに上がってきた。
残り60mから本格的な攻防が始まった。
ドラグは6キロで設定してあったが、5m巻いては10m出される始末。これでは上がってこないと思い、ドラグを約10キロまで締めあげた。
それでもドラグが鳴ってラインを出されてしまう。
残り30mになった時、船長から「さあ勝負しましょう」と声をかけられた。
すでに船長はモリをセットして、準備万端であった。水を飲ませてもらい、ラインにも水をかけ、勝負に出た。
一気にラインを巻き上げ、リーダーが見え、魚も見える位置まで浮いてきた。
相手も最後のパワーを見せ、そこからリールを巻かせてくれない。
船長から「もう少し」の声で、最後の巻き上げ。船長がリーダーをつかんで、モリを一発で決めてくれた。
ホッとして全身の力が抜けた。ファイトタイム20分。よく上がってくれた…と。
船長と河合が船上へ引き上げた魚体を見ると、「デカイ…」それしか言葉が浮かばなかった。50キロの巨体が横たわっていた。

本日2回目の撮影会の始まり。
とても持ち上げることはできない。自分で抱えることもできない。
俺の膝の上に、2人がかりで魚を乗せてもらい、写真を何枚も撮ってもらった。でも1ポーズしかない。他のポーズを取る余力はなかった…。

ビッグファイト! 「デカイ…」それしか言葉がない

撮影会終了後、俺は手袋を取り、船長に握手を求めた。ニッコリした顔でしっかり握り返してくれた。
手を離したら、逆に船長から再度の握手を求められた。
これは、俺からすると、すごいうれしいこと。宇江原船長は非常にシャイな人で、そんな事をする人じゃないから。
船長も相当うれしかったから、そんな行動に出たんだと思った。
船長曰く「50kgのキハダをジグで掛けたら、2時間以上はかかっちゃうな」

さあ、次は河合の番だよということで、再度パヤオ近くでキャスティング(河合のみ)。
しかし、さすがに3匹目は出ず、終了。

港に戻り再度撮影会をし、解体して宅配便へ。さすが50キロ。身だけに解体してもカズヤの35キロよりも重かった。

その日は、バードアイランドで夕食を兼ねた祝勝会で締めました。

━━━━━━━ 3日目 ━━━━━━━

久米島には7年前から来ているが、初めて「はての浜」へ行く。
もちろん釣り竿をかついでであるが、少しはビキニのお姉チャンを見れるかもしれない…とチョットにやけちゃう。
はての浜上陸して、すぐに弁当を完食。
観光客がいない岩場でキャスティング。すぐさま河合にヒット。一気にラインを出され、根ズレでラインブレイク。
河合曰く「想定外の大物」(もしかしたらGT?)
その後、和矢にもヒット。俺はヒットは1回あったものの、すぐにバレてそれで終了。
河合・和矢は、なんとTシャツを脱ぎ、南の島を満喫してました。(※ 実はミノーを回収しに行ったんだけど)


━━━━━━━ 最終日 ━━━━━━━

今日の午後3時45分の飛行機で久米島を離れなければならない。午前中だけの勝負だ。
2日目に爆発した11番パヤオへと向かう。
パヤオに着くと、船長の知り合いの久美丸さんが、カジキをかけてやりとりの真っ最中。
カジキのジャンプ・テールウォークする姿も見ることができた。が、残念ながらラインブレイクで、カジキの取り込みまでは見られなかった。
さあ、キャスティング開始。
開始10分後、いきなり俺のポッパーにシイラがヒット。10キロを軽く超えるオスであった。
シイラにポッパーとリーダーを傷付けられて修理作業。その間、河合・和矢はポッパーを投げる。
そして河合のポッパーに大物が出た。出た。出た。が、ヒットには至らず…残念。

しかしこのあと、今日もドラマが起きた。
時計は午前8時25分。俺のポッパーの後ろにでかい泡が出た途端、リールからラインが引きずり出された。
船長から「カジキかもしれない。早く前に行け」と指示が飛んだ。
ファイトポジションに移動した時は、すでにラインを120mは出されていた。2日目と違い、俺にもまだ体力がある時間。
早速ポンピングを開始して浮かせにかかる。案外、余裕で上がってくる。
カジキの期待のかかる中、残り30mでマグロの引き。これはカジキではないと確信。
船長は、すぐにモリを用意してスタンバイしてくれている。
ファイトタイム10分で上がった魚は、40キロのキハダマグロ!
また撮影会が始まったが、2日目の50キロより小さいため、あっさり終了。(40キロオーバーなのに…)


そして俺は、もう大満足ということで今回の釣りは終了。でもまだ時間はあるので、河合・和矢はポッパーを投げ続ける。
その間、船長と釣りの話から世間話まで色々話をさせてもらった。
もう終了時間までわずかというときに、河合のポッパーにヒット。
ただし、サイズは約3キロ。河合が最後を締めて、今回の遠征の釣りを終了。

バードアイランドに戻り、帰り支度。
遅い昼食を取り、午後3時45分の飛行機で久米島をあとにした。

━━━━━━━ まとめ ━━━━━━━

今回は、大物キハダが3本も出てしまった。俺1人で水揚げ100キロオーバー達成。そこで、今回のメンバーから一言ずつ。
 河合 「パヤオは今後トップオンリー 一生宣言!」
 和矢「50キロはすぐ抜くよ。ただしパラシュートで」
 鳥居「来年は大物をとります」

皆さん、これからの目標は 『 50キロオーバー 』 となりますよー。

最後に…。
同行メンバーの河合・鳥居・和矢、そして宇江原船長、ユミさん、バードアイランドさん…ありがとうございました。
また来年も行きますので、よろしく御願いします。(※ すでに来年の予約は済んでいます)

何といっても「釣りは楽しくやりましょう」

使用タックル:
ロッド:カーペンター、CB-ONE、ダイコー
リール:ソルティガ6000・6500、ステラ16000

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