Fishing Report >> Big Pike on FLY!(From Holland)
のどかな田園風景の中、こんなヤツとファイトできるとは!?   2008年1月27日 Reported by Michiaki Suzuki 

昨年末に地元のフライ屋で教えてもらったパイクの新ポイントを試すヒマもないまま、1ヶ月が経過。
せっかく教えてもらったのにもったいないので、久々に釣りのスイッチを入れてみた。
最近、冷え込みがなく、寒がりの自分にはありがたい日が続いていたのもプラスに作用したかも。
自宅から運転すること30分。着いたところはのどかな田園風景…というか牧場真っ只中というか、だだっ広い平原に流れる1本の小川。
川幅もキャスティング能力無用で絨毯爆撃可能だ。
が、ポイントを見ていつも思うのは「ここ、本当に魚いるの?」
といっても、国内の川はすべてこんな感じ+この国の川ではどこでもパイクが釣れるらしい=ここでも釣れるはず…という、とてもロジカルな
理屈でモチベーションを上げてみる。


フライは今までもいくつか試してみたものの、釣具屋に自慢気にディスプレイされているようなりっぱなものだと、#8ロッドで投げるには
さすがに苦しい。
かといって小川で#10を引っ張り出すのも大げさだ。
なので、獣毛とクリスタルシェニールだけで巻いた、シンプルで軽く、水切れ・風切れのいいオリジナルフライの ウエイトなしを選択。
色は例によって下品なハデさで、近くで凝視すると目がチカチカするくらいだ。

足元、岸沿い、対岸、流芯とスキャンするように移動しながら打っていくが、 風が強く、うまく投げられないためフラストレーションがたまる。
と、30分ほどしたところでヒットォーーーーー!
スポッ・・・ピチピチ・・・。イ、イワシ?いや、カマス?と思えるようなベイビーサイズが、自分の体長の3分の1くらいのフライをしっかりと
ほおばっていた。

ここで車にカメラを忘れてきたことに気づき、一旦取りに戻って釣り再開。

釣り下がっていくと、小さな水門がありその少し下流にはウイードが茂っている。
うーん、何か居そうな雰囲気。と思いつつ打っていくが何も起こらな・・・ ドンッ!
キターーー!今回はスポッとこないぞ!
しかも過去に釣ったのよりちょっと引くぞ!すかさずリールファイトに持ち込む。
ジイィィィィィィィィィーーーーーーー!
のどかな田園風景に響き渡るドラグ音。ヤツはウィードの中を走り回っていて姿は見えない。
けど、その引き具合からして今まで釣ったサイズよりも明らかに大きそうだぞ!
リール巻き巻き、リール巻き巻き、ジイィィィィィィーーーーー・・・
巻き巻き、ジィィィィーーーー・・・、弱らねぇ・・・(ToT)

寄せては走られを繰返し、チラリと見えたその姿は・・・ワニ!?
ワニか?ワニなのか!?ワニを釣ってしまったのか!?クロコダイルダンディーか!?(古っ!)
たっぷりと時間を費やして、どうにかこうにか寄ってきたところで、日本調達のフィッシュグリップでランディング成功。
ワニだと思った生物はやっぱりパイクだった。が、こんな恐そうな顔の魚、素手じゃ絶対にランディングできんわ・・・。


計測すると全長84センチ(叉長81センチ)。
魚を持つ手にズシリとくるその重量は、少なく見積もっても4キロは下らないりっぱなお体。
これぞ自分がイメージしていたパイクだ!


やっぱりいるんだねぇ、こんなのが!しかもこんな魚と#8タックルで遊べるなんて、ある意味とても贅沢な気分。

オレンジ釣り生活、満喫させていただきます。

ページ先頭へ
Fishing Reportへ

Copyright(C) Shizuoka SEAWARD FC 2007-2009 All Rights Reserved.