Fishing Report >> ライトタックルサーキット東海 2008 第1戦は「かぶら祭り in 御前崎」!
模索から確信へ…! 恒例「かぶら祭り」は、漁具ING の可能性を確かなものに!   2008年5月18日 Reported by Kazuki Sasaki 

ライトタックルサーキット東海 2008 の第1戦!
昨年に引き続き、今年もまた「かぶら祭り in 御前崎」が、ノッコミ終盤に差し掛かった5月18日に、御前崎で開催された。
昨年の大会は、予想以上の好成績であり、それに呼応するかのように、今年の参加者は67人の満員御礼。
心配だった天候も日頃の行いが良い?せいか、多少台風のうねりがあるものの風はない。
御前崎の風物詩といえる風力発電のペラは、いつになくだるそうに回っている。

3時30分。受付会場を設置完了。
誘導灯を手に、駐車場の案内を行うも、参加者の皆さんが時間前集合をしてくれたおかげで、予定より早く「戻って来ーい」との連絡。
ずらっと並ぶ車の後ろで開会式。開会宣言に、レギュレーション説明のあと、早々に乗船へ!
皆が思い思いのタックルを手に胸を躍らせるときだ。全6艇は、出港し、一路西へ向かう。


道中、いつもの習性で、今日の釣りには関係ないのについ鳥を探してしまう。
「おっ、なにか探しているな〜」「旋回しているな〜」「潮目だ〜」
なんて沖を眺めていたらエンジンがスローダウン。陸にうっすら原発がみえる。
前日に、メジのナブラが出たとか、カンパチ13キロが「かぶら」で上がったとか、景気のいい話があり、今日は何が出るのか楽しみだ。
そんな「開けてびっくり」的なところもこの釣りの魅力のひとつである。
捕食しているであろう餌とは程遠い見た目だが、フィッシュイーターには万能に近い「かぶら」。
まったく漁師のイマジネーションというのは計り知れない。

6時。いよいよスタートフィッシング。
一番後に出港した本船は、希望のポイントに入り損ね、しばし反応を探し、ようやく投入。
こちらが2投したかしないかのところで、無線からファーストヒットの声!上がった!本命のマダイだそうです!
ホストチームの本船では「大会成立〜」と安堵の声。
さあ、後は自分たちが釣るばかりです!と、投入した直後、インチクの付いた私のラインがふける!?
おまつり?いや、プルプルして…メジでした。
今度は、ジグから「かぶら」へ変えた西野さんの1投目、竿がいい感じで入った!
誰しもが期待したその正体は…巨カサゴ!船内は笑い声とともににわかに活気付く。


朝のゴールデンタイムというのがあるかわからないが、その後はしばらく沈黙。
時折「あっ!」「ん?」と、魚信はあるものの本命いまだ上がらず。
そこで、餌釣りの船でマダイがあがったとの情報を頼りに、大きく場所移動し投入。
むむむっ、さっきより潮が通しているような気がする!と期待してみるが、上がってくるのはモミジカサゴ。
先方に見える餌釣りの船は、やれ鯛だ!やれワラサだ!と、タモが忙しそうである。

まばゆい光景に見とれていると、背後で「お〜っ!」と景気のいい声!来たか!?
覗くと小長井さんの糸が向こうへ走っている。シイラ?シイラ?
寄ってきたのは2.8キロの本日2本目のメジ。外道なれど、丸々肥えた立派な魚!

船長からは、マダイのいい反応出ているよ〜!とチャンスタイムのアナウンスは入るものの釣果に結びつかない。
ここはハズしたか…と、朝一に入ったポイントへ戻る。
まずはいつものカサゴちゃん。続けて、何かわからぬカラフルな鯛風なものが顔を出し、次はどんなのがくるかな〜とトモのほうに目をやる。
すると、ジグをシャクって西野さんに、今日一番の衝撃!
お〜っ!お〜っ!魚が竿を絞るたびに沸く船上。上がってきたのはグットサイズのホウキハタ!
西野さん…いつも何かを美味しそうなものを釣ります。


12時30分。終了間際、今まで持ちこたえていた風が強くなってきたところで、私たちの船は会場準備のため、早めに帰港することに。

13時。車で風除けを作り、会場を整備したところで検量開始。
釣れるところでは釣れていたようですね!
マダイの総ウェイインは11枚。去年ほど枚数は多くないものの、大型なものが目に付いた。
そんな中、並み居る男共を制し、優勝を手にしたのは「チームスギジグ」の清水佐知子さん!6キロ近いビッグワンです!
昨年のサーキットの年間チャンプといい、昨年末のチャーマス太刀魚大会といい、またしても女性がタイトルを手にしました!
清水さんは、昨年もマダイをゲットしているとのこと。何となくですが、マダイを釣る人って大体同じような気がしませんか?
中には、1人で2枚釣り上げた方もいて、道具の選択、釣り方…自分は、まだまだこの「漁具ING」を掴めていないんだろう。


15時に閉会式。まずは、いつもお世話になっている福徳丸の船長からのお話をいただく。

「自分たちは若いころ、インド洋のマグロを5年で釣りつくし、その後10年、漁場として使い物にならなくしてしまった経験がある。
本気で餌ばかりやっていたら、御前崎くらいの漁場なんて、すぐつぶれてしまいます。 「ルアー」「かぶら」は漁場を痛めない良い釣りです。
これからも私たちは「ルアー」「かぶら」を応援させてもらいます。」

そう、何もマダイを食べたくてとか、たくさん釣って元を取ろうとか、そういうことじゃないんですよね。
それ以上の価値を、この釣りという行為に見出し、没頭し、考えたことを現場で実践する。
そこから得られた結果としての1匹を大いに喜ぶ…。その過程が「ゲーム」なんだと改めて感じた。

最後に、このかぶら祭りに協賛いただいた、多くのメーカー、ショップ各位、ありがとうございました。
そして、大会にご協力いただいた、御前崎の船頭の皆様、参加いただいたアングラーの皆様、ありがとうございました。
おかげさまで、本当に楽しい時間を大勢で共有できました。厚く御礼申し上げます。





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