Fishing Report >> 尺イワナを追って椹島へ!
悪天候の合間をぬって椹島へ!でも停電?防災訓練?…釣果はいかに!?   2008年8月30日〜8月31日 Reported by Sakae Hashimoto 

■ 8月29日(釣行前日)
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各地に被害をもたらした雨雲がいよいよ静岡県にも。
前日までは良かった近隣の河川にも濁りが入り、琢ちゃんと計画していた二軒小屋釣行が延期に決定。
諦めきれない自分は、気象庁の雨量データ&レーダーとにらめっこ。
そして奥大井の状況を椹島(さわらじま)ロッジへ確認すると、本流にはまだ濁りが入ってないとのこと。
今年に限らず、水難事故がニュースになるので、慎重に行動しなければいけないのだが、気持ちは既に奥大井。
(数日間の雨量とレーダーをしっかり確認しましたよ)
取りあえず、バス停のある畑薙まで行き、翌日の朝にロッジと送迎バスの情報で最終判断をすることに決定。

■ 8月30日(初日)
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なかなか寝付けないでいると、外は雷雨。
パソコンで天気予報・降水量を確認すると、今日は雨だけど翌日は晴時々曇りの予報。
しかも、奥大井は平野部と同じくらいの降水量。(ひょっとすると今日も釣りが出来る?)小雨になった朝5時過ぎにのんびり出発。
畑薙ダム下の駐車場に着くと、最初のバスは出発した後で、バス停には自分1人。
時間があるので沼平のゲートへ様子を見に行くと、徒歩・自転車で奥に入った人はごく僅か。(玉砕?それとも爆釣?)
駐車場に戻り、バス停で待っていると送迎はハイエース1台。今年は台風が少なくて天気がいいのに登山者が少ないそうです。
早速、送迎バスのおじさんに椹島周辺の状況を聞いてみると、なんと本流が濁りなし!?
今日の雨で本流が濁る可能性はあるものの、支流は大丈夫そう。(この時、釣りをする人としない人の感覚の違いを忘れていました。)
車にザックとウエーダーバックを積み込み、いざ椹島へ。

椹島ロッジへ向かう途中、笹濁りの本流をみてちょっと不安な気分でいると、運転手のおじさんが『上流もこんな感じで濁ってないよ!』
しまった…!釣りをしない人には、笹濁りは濁りの内に入らないんだと、ちょっと後悔してしまいました。
約1時間のドライブの後、ロッジに着き、受付をしていると一番の便で来たお客さんが近くで釣りをしているとのこと。
早速、川へ様子を見に行ってみると、平水ながらも本流は泥濁り。そんな中、二人の餌&フライマンは糸を垂れていました。
荷物を片付けたあと、寝不足なので2時間ほど仮眠してから小雨の中、本流は諦めて奥西河内へ偵察に出発。
本流との出会いで、いきなり1投目でイワナが出るものの、かなり渋い状況。
20分ほどで先行者の二人組に追い付いていまったため、本日は終了。(ノーキャッチです)
ロッジに戻ると、何だか全体が暗い感じ…。節電のために明かりは消してあるのかと思いきや、なんと停電。
大事なビールの自販機、電話、給湯器が使えない状況。
非常用の発電機で賄えるのは、職員用の風呂に使う給湯器と、厨房の一部の電気製品のみ!?
お風呂は15時半から15分間隔、晩御飯は懐中電灯の明かりのみという、2日早い防災訓練の様な初日でした。

(同室になった海老名から来た釣り人が作ってくれた、イワナの骨酒)

■ 8月31日(2日目)
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山の朝は早く、朝食は5時!
同室になった海老名のアングラーと打ち合わせをして、自分は支流の奥西河内へ出発。
本流の濁りは薄くなったものの笹濁り状態。
美味しそうなポイントのみ狙い、支流との出合い手前で、本日最初のイワナとご対面。

(何を食べたのか…? かなりメタボ)

支流は前日と同様の平水、濁りなし、そして先行者なし。
今回の目的は、前回行けなかった堰堤上を攻めること。前日に攻められている堰堤までは軽く流して先を急ぐ。
堰堤の魚道(?)を上り、少し行くと美味しそうな淵が出現。
オーバーハングした岩の陰に20cmクラスを発見し、一投目で見事キャッチに成功。


気を良くして先に行こうとしたもののルートが見当たらない。
まさか泳ぐのかと思って右手を見ると、5mほど上からロープがぶら下がっていて高巻きの状況。
滑る岩肌を慎重に進み、なんとかクリアに成功。
先行者がないはずなのに40分程はアタリが少なく、夏休みでかなり攻められた様子。
20cmクラスを数匹釣ったところで、ちょっと臭いポイントに到着。
手前からでは攻められない岩の影を攻める為に、向こう岸へ静かに移動し、岩の影からキャスト。
岩陰から出てくるはずのフライが流れてこないため、慌てて竿を立てると生命反応!しかし、タイミングが遅れ、魚は岩の下の枝の陰へ。
糸を張ったり緩めたりを繰り返しなんとか障害物をクリア。
魚体は見えないが、かなりいいサイズだと確信していると、今度は下流の一段下の落ち込みに向け突進。
ラインブレイクを覚悟で耐え、数十秒のファイトの末、無事ランディングに成功!
ネットのフレームに入らないので、メジャーを出して計測すると尺(?)イワナ。
全長では軽くオーバーでしたが、又長だとジャスト。(自分的には又長でオーバーでないので泣尺です)

(ナイスサイズです) (山奥で飲むビールは最高)

帰りのバスまでまだ少し余裕があったのですが、この魚で十分満足できたので、早めの昼食&祝杯を上げ、納竿としました。

今回は急激な増水、落石等がなく、無事に釣行を終えることができました。
これからも無理なことはせずに、安全第一を心がけたいと思います。
禁漁まであと1ヶ月、綺麗な渓魚を求めてさらに奥を目指します。


タックルScott G2-843
ROSS RHYTHM#1

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