Fishing Report >> シートラウト@Fyn釣行記
海外赴任がついに終了!帰国を前に、有終の美を飾ることができたか!?  2009年4月10日〜4月12日 Reported by Michiaki Suzuki 

3月にこっそりと行っていた Fyn(Funen)のシートラウト(以下シートラ)は、小型1バラシのみに終わり、完全に不完全燃焼。
小型とはいえ、足元まで寄せながらロストするのはまったく無反応な釣行より未練が残る。未練タラタラなところに、帰任の内示。
どうする!?自分!いいのか?このままでいいのか!?否、いいわけはない。帰任日は4月15日。直前にイースターの4連休。
決まった。行こう!

------ 1日目 ------
前回は車で8時間かけていったが、今回は諸般の事情でフライト&レンタカー。
さすがイースター休暇初日。スキポール空港は大混雑。自動チェックインにはねられた人用の列に並ぶも進み具合がよろしくない。
そろそろヤバイんじゃないか?って頃になって、係員がフライト時刻を聞いて回っている。
ヤバイだろ!?これ。と説明すると「間に合うかわからないけど、できることはする。」みたいなことを言って、ついて来いと。
カウンターに行って手続きすると、そこのおねーちゃんが、あと3分遅かったらダメだった、と。
なんとかチェックインはしたものの、搭乗の時間に間に合わなくては!
手荷物検査は長打の列…。係員に「I'm in a hurry!Because …」とチケットを見せる。
公認横入りで手荷物検査突破。ゲートまで走る!走る!近距離のローカル線なので、ゲートは思いっきり遠くの端っこだ!
走りながら、ファイナルコールで自分の名前が呼ばれているのを聞く。わかってるから待ってろ!
息を切らせてゲート到着。セーフ!天は我を見捨ててはいないようだ!

Billund の空港で車を確保し、一路 Fyn へ。
うーん、予想通りとはいえ、天気晴朗なれど南東風が強い。この釣りは、風裏を釣るのが鉄則なので、ガイドブックポイント No109へ。
ちなみにガイドブックとは、Fyn の自治体が発行しているもので、それはもう「これさえあれば釣ったも同然!」な気にさせてくれるくらい
立派なポイントマップ。 http://www.visitfyn.com/modules/eshop/detail.php?langcode=en&catid=2&productid=4

【 Point No109 】
(Fyn はシートラの稚魚放流なども行われていて、島をあげてシートラを観光資源にしている。)
適度な流れと、何よりベイトフィッシュらしき小魚がいるじゃありませんか!ローカルも釣りしてるし、かなり期待できるかも。
…がしかし、そんなに甘くないのがシートラ。2時間ほど投げるも異常なし。

次に、春にいいポイントと言われている No94 へ。
潮も動いておらず、日本的ソルト感覚だと期待薄な感じ。予想通り夕暮れまで粘るも異常なしで、初日の釣りは終了。
それにしても、ベストシーズンであるはずの今でこの有様。やはり甘くはないようだ、シートラ。

------ 2日目 ------
5時起床。風を見て再度 No109 へ。1時間半調査するも異常なし。
流れで No110へ。いい感じで潮も動いていて、期待させるも無反応。
昨日から延べ6時間以上キャストしたことになる。
前回バラした後から合算すると軽く12時間以上だ。24時間で1尾とか1000キャストで1尾とか言われる魚だが、あながち嘘ではなさそうだ。
心はすでに半折れ状態…。

持参したフライが心細くなった(バックキャストで結構岸の石を叩くのよ)ので、SAで昼食後Odenseの釣具屋へ。入り口が閉まっている…。
ドアに張ってある営業時間は…土曜日は13時まで!?時計を見ると13時5分!!しまった!昼飯なんて食ってるんじゃなかった!
しかし店の中にはまだ人の気配があるので、ドアをノックし続けると開けてくれた。
またもやぎりぎりセーフ!事情を話してフライを購入させてもらう。
お約束通り、今いいフライは何かと聞いてみると、シュリンプだと。カラーはナチュラル系。あと抑えにサンドイールもどきのストリーマー。
3月に来たときは、冬のパターンが残っているのでハデな色がいいと言っていたが、フライパターンの変化で季節の移り変わりを実感する。

午後の部突入。風が強い。ちょっと南がかった東風。風が強すぎて風陰にも回り込んだりして、意外とポイントの選択肢が少ない。
心も折れかかってることだし、ダメ元でNo95へ。
風が強く、このポイントでも北側の一部だけが釣り可能な状態。沖ではウサギが飛んでいる。バルト海のウサギは初めて見た。

疑心暗鬼の上、フライも補充できたのでちょこちょこ交換しながらキャスト&移動を繰り返す。
良さそうなポイントを一通りチェック。ここでくたびれたリーダーとティペットを新品に交換。
ほかに良さそうなところもないので、もう1回このポイントを叩こうと思いスタート地点に戻ってキャスト開始。
数キャスト後、ふとしたことからリトリーブにポーズが入り、次の瞬間「ググッ!」とロッドティップに明らかな生命反応が!
すっかり集中力が切れ、日本に戻ってからの釣行プランなどを夢想しているときの突然の出来事!
反射的にあわせると、ぐいんぐいんと重い動きがロッドに伝わる。前回のバラシが脳裏をよぎり、追いアワセなどしたりして。
わりと近いところでヒットしたこともあり、一瞬水面に現した姿はなかなかいいサイズであることを確認。とたんに妙に慎重になった自分がいた。
イメージしていたようなスピードはないが引きは重く、時々思い出したかのように走る。
足元に寄せては走られを繰り返すこと3回。なんとかネットイン。

うおーーーーーーーー!やったーーーーーーー!
念願の、悲願のデンマークシートラウト!しかも立派な銀ピカ62センチ!Skipperと呼ばれるシートラアングラー憧れの1尾!


もうね、なんというか、涙が出るくらいうれしいぞ!時間を確認すると、午後4時。
ちょうど通りがかりのローカル観光客が「それ今釣れたの?すごいね!写真を撮ってあげるよ。」と、気軽に声をかけてくれ、単独釣行では
めったに撮れない魚を持っての記念撮影もできました!


魚をリリースした後、話しかけてきたローカルアングラーに写真を見せると、「おめでとう!」と言って握手求めてくるし。
釣れたことはもちろん、見ず知らずのジャパニーズに祝福してくれるその気持ちに、うれしさ100倍だぁ!

その後のキャストは思ったとおり上の空で、日も傾いたことだし、そそくさと撤収。

------ 3日目 ------
余裕である。爽やかな目覚めのあと、ホテルで朝食をとる。
トラウトフィッシングたるもの、目を吊り上げて夜討ち朝駆けでするものではないのである。
本日最初のポイントは…もちろん昨日の No95。この釣りは、現時点で魚がいるポイントを狙うのが鉄則。
昨日の魚が、One of them なのか Solo なのかわからないが、釣れたという事実はある。
風も東で朝のうちはそよそよ程度と、昨日叩けなかったところもできそうだし、行かない理由はない。

【 Point No95 】

昨日のウサギ飛びがウソのような凪。今日は昨日攻められなかった岬の向こう側からスタート。
カニ歩きで移動しながらキャストすること1時間後、リトリーブする手に「クンッ!」と来たが乗らず。
一気にアドレナリンが噴出するも、冷静にそのままリトリーブし続けると、「グン!」今度は乗った!
直後、目線の高さまで3回ほどジャンプ!昨日のような異様な慎重さは影を潜め、ファイトを楽しむ。
昨日よりも容易にネットに収まったのは、55センチのこれまた美しい魚体。
こんな魚がフライの射程内、しかも自分のへなちょこキャストの範囲内に回遊していることに改めて感激。午前10時のヒット。

その後、200m ほどポイントを移動し、キャストを始めるとすぐに反応あるもまたもや乗らず。乗らないまでも、こんなにアタリがあるなんて、
昨日午後4時前までの苦行はいったい何だったのだ!?
シートラって釣れるんですね!(爆)などと思いつつ、キャストを続けていると、今度は一発でフックアップ!
さほどてこずることなくランディングしたのは、51センチ。
「小さいな…」などと、バチ当たりなことを思いつつも、もう幸せいっぱい!

【 55センチ! 】 【 続いて51センチ! 】

この後は地合いが終わったのか、反応がなくなったので昼食をとり、No87 のポイントへ。
釣り始めてしばらくすると、魚を持ったローカルが歩いてきたので挨拶すると、なんと昨日の握手オヤジ!
世間…いやシートラポイントは狭い!昨日は自分が帰った後、ルアーで2尾釣ったそうな。今日はフライで獲ったらしい。


結局このポイントではその後1回反応があったものの、フックアップできず、夕マヅメとなり3日間の釣行は終了したのであった。

1尾でも獲れればと思っていたシートラチャレンジは、予想以上の3ゲット!
日本では出番などないであろう特大ネットも大活躍。
この釣り、何がいいかというと、結果の責任はすべて自分にあるということ。
ガイドや船頭に頼ることなく、すべては自分が集めた情報と、その日の天候、風向き、潮などから自分でポイントを絞り、自分を信じてキャスト
し続ける。
自然から自分を試されるような、釣れなくても誰にも文句を言えない、言い訳のできないとても漢な釣りなのだ。
夕飯のおかず確保と思わしきおばちゃんも、長靴はいてルアー投げたりしてるけどね(爆)

この釣行を最後に、欧州での釣りはたぶんおしまい。
サーモンなどのメジャーな釣りはできなかったけど、OV のレインボーに始まり、パイクやらシーバスやら、とどめのシートラウトなど、たった
2年の間だったけれど、この地ならではの釣りを楽しむことができた。
これはもちろん自分だけの力ではなく、歴代及び現役欧州駐在員日本人フライフィッシング同好会【Bozemann】の皆様と、いろいろ相談に
乗ってくれた地元 Tilburg の釣具屋のオヤジのおかげです。

みなさん、本当にありがとう。

RodSAGE Z-Axis #8 9ft
ReelSAGE 2580
LineMastery Pike Taper #8(爆)
FlyShrimp Tan, Gray white #2(?)

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