Fishing Report >> 夏の山岳渓流…椹島へ例会プラ釣行!
例会プラと称し、懲りない2人がまた奥大井へ!そこは天国?はたまた地獄?   2009年7月4日〜7月5日 Reported by Takuya Fujiwara 

前回、サカちゃんと椹島へ行ったのは、春遠い3月下旬。
そのときは、MTBでの林道走破、激寒の登山小屋泊、激シブの釣果、MTBのパンクに、あわや落石事故…と、
「そんなに自分らをイジめなくたって…」という、まさに修行だった。
で、今回。
行きは、送迎バス、宿泊はロッジで2食風呂付き…と、山岳渓流釣りを嗜好する者にとって「ぜいたくは敵だ!」なるヌクヌクの釣行。
なぜ今回ばかりは、反ストイックなの?と尋ねたら、我がクラブの例会に「夏の渓流合宿」という新企画が組み込まれたから!
新企画の例会幹事(サカちゃん&ふじたく)としては、参加者を安全かつ快適な釣行に導かなければならない。
一口で言えば「プラ」だが、幹事として責任ある釣行コーディネートをしなきゃなのです。(幹事たる者、こうでねーと!)寒〜っ。

ときは、7月4日。
ここしばらく降り続いた雨のせいで、増水と濁りが懸念された。
ルアーの私はまだしも、フライのサカちゃんにとっては特にシビアな問題だ。
しかし、これが平水に戻るときがチャンス。ギリギリのタイミングかな…ということで、不安6割:期待4割で、椹島に乗り込んだのだった。

早々に支度を完了し、まずは本流へ。
やはり濁りが残っている。それより何より水量が多い!これでは渡渉できないね…ということで、支流に入ることに。
濁りはないが、水量はやや多め。開始早々から、サカちゃんのフライにイワナが反応する。
私も良さげなポイントを丁寧に叩いて、ようやくヒットに。思いがけず、かわいいアマゴ。
前日までの増水を考えれば先行者はいないはずなので、2人で丹念にゆっくり釣り上がった。

水量やや多め、クリアな支流 岩と同化するサカちゃん

堰堤を越えると、魚影も濃くなり活性も高い。私のルアーには、8寸サイズのイワナが我先にとばかりにバイトしてくるようになった。
結局、増水で渡渉できない箇所にぶつかって引き返したが、帰路の途中でも何尾かキャッチできた。

ここは左岸を高巻き突破 まずまずのイワナ(ヤマトのハイブリッド)
プリティなアマゴ嬢 堰堤上で昼飯+ビール

あとは、サカちゃんに納得サイズが出ればOK!
ということで、本流の出合いに戻ると、かなり減水したようで、何とか釣り上がって行けそうな感じ。
とあるスポットで、サカちゃんが丹念にフライを打ち込んでいる。
粘ってるなぁ…と、遠めに見ていたら、ついにロッドが弓なり!駆け寄ると、本日一番のイワナ嬢がサカちゃんのネットに収まっていた!

サカちゃん、納得サイズをキャッチ 本日一番のイワナ嬢

夜は、ロッジでまったり。2人ともビールをガブガブ飲んじゃって、あっという間に爆眠!

翌7月5日。
4時出発で、前日とは別の支流を目指す。
入渓してすぐに、お互いに小型ながらイワナをキャッチ!う〜ん、活性は高そうだ。
ゆっくり釣り上がり、ここぞというスポットでは、予定通りに魚が出る!
予定通りじゃなかったのは、入渓してすぐに通らずにぶつかり、増水も相まって、渡渉を断念したこと。
まあ、ここはあっさり引き下がり、本流に行きましょうということに。

本流は水位も下がり、笹濁り。フライにはまだ厳しさが残るけど、ルアーには好条件か!?
そんな期待に応えるメモリアルな出来事がついに来た。
とある瀬の開きをU字ターンした私の愛用ツインクルに、大型の魚影がチェイスしたかと思うと同時にガツンとヒット。
早瀬の中で銀鱗のローリングをいなし、夢中でネットに収めたのは、惚れ惚れする魚体のアマゴ嬢。
銀毛し、鮮やかな朱点をちりばめた極上・美麗の釈由美子!震える手で採寸すると、又長31センチ!
「やった〜〜〜っ」
畑薙上の本流で尺アマゴを釣りたい!という願いが叶った瞬間だった。


その後も2人で丁寧にポイントを叩いていく。
まだフライへの反応は良くないが、ルアーには反応良くポツポツ当たる。
途中、沢の出合いの一級ポイントで、アマゴ・イワナの良型が連続ヒット。


休憩を取りながらのんびりやっていると、徐々に気温・水温も上昇し、フライの条件も好転してくるかな…!?
と思うや否や、サカちゃん、サクっとアマゴ嬢をキャッチ!
魚が上を意識し始めてきたのか、これを皮切りにフライへの反応が俄然よくなる。
一発、これは悠に尺オーバーでしょう!というイワナが急浮上してミスバイトして消えていったのには悔しさが残りますね!
(>サカちゃん、例会のときに仕留めてください)
ロッジに戻る途中…もう少し釣りを続けたい!という時間帯が、最もフライが快調だったですかね。

エビス派 一番搾り派

…ということで、例会に参加予定の皆さん。(ごく一部のマニアの皆さん)
こんなパラダイスを、行けば必ず味わえると思い込むのは危険です。
得てして「プラは良かったけど、本番はダメ」という世の常に陥ります。

世の常を変えてくれるのは、まず天気!数日前まで増水し、平水に戻ったときは大チャンス。天気予報を見ながらひたすら祈りましょう。
次に能動的な要素としては、やはり体力&気の持ち方!
釣れなくても凹まずに歩き続ける体力・脚力を備えましょう。
そして、俗世と切り離された大自然の中で、空気、水、緑、光…贅沢なときを楽しめる心のゆとりを持てるかです。

ほ〜〜〜ら、行きたくなってきた。
その思いを抑えられなくなったとき、あなたも奥大井の渓で、美麗な渓魚を抱き、冷えたビールに喉を鳴らしていること間違いない…!!

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