Fishing Report >> Tokyo Bay Seabass Fly Fishing
秋深まる東京ベイ…そのサーフェイスは食物連鎖の大賑わい!?    2009年11月 7日 Reported by Michiaki Suzuki 

秋である。秋といえばスズキである。しかもでかいのである。
が、でかくなるとますます釣れないのである、フライでは。
特に今年はフライの数少ないポイントである川の中が、雨不足で水量が足りず、魚が入ってきていないようなのである。
このままボウズ記録更新も悲しいので、行ってきました。東京湾のスズキの船釣り。
いや違う。トーキョーベイ・シーバス・ボートフィッシングである。都会ではスズキと言わず、シーバスと呼ぶのだ。

朝5時の集合のため、今回は前夜のうちに自宅を発ち、海老名SAで仮眠した後、東神奈川の出船場所に向かった。
相棒は、欧州駐在時にお世話になったKさん。考えてみたらOVでのKさん送別釣行以来の、ほぼ1年ぶりの再会だ。
なにやら最近はシーカヤックでのカワハギ釣りに熱心らしい。うーん、結構そそるかも。

今回お世話になった船はシークロさん。数あるシーバスボートの中でも予約するのが大変な、超人気のボートだ。
早速挨拶を交わし状況を聞くと、ここのところ朝の1時間はボイルがあっていい釣りができるが、その後は静まり返って厳しいとのこと。
どうやら澄み潮が原因らしい。幸いイナダが入っているため昼間はそっちで遊べるのが救い。
だいぶ明るくなってきたので、急いでゴー!

ポイントに着くと、すでに数隻のボートが集まっている。
しばらく海面を見ていると、散発的にボイルがっ!小さめのイワイミノーを急いでキャスト!
お祭り騒ぎのようなボイルではないが、これだけ出ていればすぐにヒットがあるだろう!
・・・と思ったが手元には魚の反応が伝わってこない。と思ったら、Kさんヒット!
50センチ前後のフッコクラスだが、シーバスだ!やる気度上昇するとともにちょっと焦る。
ボートを流すスジを変えながらキャストしていると、今度は自分にきた!
これもフッコクラスだが、相変わらず水面炸裂のヒットは興奮度が高くおもしろい!
触覚だけでなく、視覚にも刺激を与えてくれる釣りは魚の大小に関わらず楽しいね!
この後二人とも1尾ずつを追加して時合終了・・・。いつもより短く、30分くらいで終わってしまいました・・・(ToT)


そんなわけで壁打ちに作戦変更。ここで岡本キャプテンのすごさを思い知る。
自身もソルトフライマン(しかもかなりの筋金入り)のため、フライマンのしてほしいことを理解しており、岸壁とボートの距離、角度、流し方
などが絶妙で、まさに「それそれ!そうでしょう!!」という操船。
もちろんキャスターのスキルを見抜いてアジャストしてくれる。
おかげでバシバシといい形でフライを打ち込むことができ、オレってこんなにキャスティングうまかったっけ?という錯覚に陥ってしまった。
が、シーバスはノーヒット。4〜5回フライに出るもフックアップできず。
岡本キャプテンの操船とは対照的に、己の未熟ぶりを見せつけられた壁打ちでした。

心が折れそうになった我々を見て、キャプテンから「イナダ行きましょう!」のお言葉。
がってんでー!待ってました!で、やってきたイナダポイントは、どうってことない水路の入り口。静岡では考えられないイナダポイントだ。
しばらくボートを流していくと、魚探にいくつも反応が。
そのうちこれが浮いてくるのかなー?と思っていたら、鳥が騒ぎ出し、その下にボイル発見!
イワイミノーのミニサイズをキャスト!追ってるーーー!・・・食わない(泣)。
と思ったら、Kさんヒット!また先を越された。40センチクラスのうまそうな(爆)イナダだ!お土産に最適!釣らなくっちゃ!
いくつかのボイルを叩いていると、やっとヒット!が、バラシ・・・。その後またすぐにヒット!今度こそ獲ったるー!
慎重になりながらも、青物の引きを堪能!ネットに収まったのは、同じく40センチクラス。
その後2尾をヒットに持ち込み、今度はリールファイトを楽しむ。
#8ロッドを何度ものされそうになる!さすが青物!ソルトフライマンの心の支えとなる偉大な魚だ。


今回シーバスは渋かったとはいえ、やはり東京湾のボートフライは世界に誇れるゲームであると実感したのでありました。
もちろん、ルアーでも楽しめること間違いなし!今回のイナダなんか、ルアーだったら何尾釣れちゃったことか!?

次回はいつにしようかな?同乗者募集中!

PS:
シークロの岡本キャプテン。釣りをしながら与太話をしていたら、若い頃から相当の釣りジャンキーであったことが発覚。
それこそソルトルアー黎明期、学生時代に電車で房総の磯に通っていたというツワモノだそうです。
なんだか同じ匂いを感じますな(笑)

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