愛する剣友のために
誠愛の元気な剣友、素直で良い子の剣友、これからも今のままですくすくと伸びてくれる
ことを願って居る。
今年は私が剣道を始めて二十五年が過ぎました。色々な思い出が頭に浮かんでなつかしく
過ぎ去って行きます。皆んなも思い出を大切に頭に入れて置いて下さい。
今まで何度となく話して来たように
「剣道は勝つためのものではない。何事にも負けないとする心を培う心の修業である」
試合に勝つと言う前に自分に勝つ事であり、打つ時は機を見て呼吸を止めることなど
基本を忠実に守って練習すれば必ず立派な剣士になれる筈である。
級や段を取得しようとする剣道それは、我よくであり、級や段は自分で得るものではなく
与えられるものである事を悟る事にあるのではなかろうか。
これからも先生方の胸をかりて真面目に稽古をしてほしい。私も皆んなと一緒に剣道を
やりたい心は消えないが思うようにならず本当に申し訳なく、年と共におとろえて行く
自分の姿が哀れになります。
それでも剣友の君達を愛する心は変わっていません。学校での事やほかでの事で困った
ことがあった時はどんな事でも先生方に相談して下さい。
中学生、高校生になると色々と用が多くなり剣道の練習もなかなか思うようにならなくな
るが、道着防具など親の心も察して練習に出る事に努力して下さい。
それから私の毎日努力している事を書きますが、
この三つを常に心掛けています。
これからも君達も大人になったら役にたつかも知れません。
気を引きしめて先生方の教えを守って頑張りましょう。
先生方に対する恩返しと親に対する感謝を現すためにも。