支部名人戦東西決戦 94.5.29(天童ホテル)

(西日本)       優勝:木村 秀利   (東日本)
中田 喜文−−         |         −−鰐淵 啓史
(岡山)   |林 −−    |    −−鰐淵|  (北海道)
林 隆一 −−     |   |   |     −−高木 秀彰
(和歌山)       |   |   |       (静岡)
            |木村−−−遠藤
木村 秀利−−     |       |     −−土岐田勝弘
(大阪)   |木村−−         −−遠藤|  (山形)
宮本 浩二−−                   −−遠藤 正樹
(広島)                        (埼玉)

   
   遠藤正樹さん      木村秀利さん

先手:遠藤 正樹(埼玉)
後手:木村 秀利(大阪)




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棋譜と解説図面
▲7六歩    △8四歩    ▲7八飛    △8五歩
▲7七角    △3四歩    ▲6六歩    △6二銀
▲6八銀    △4二玉    ▲4八玉    △3二玉
▲3八玉    △5四歩    ▲2八玉    △3三角
▲1八香(図)

遠藤さんはすでに平成4年に支部名人になっており
これが二度目の東西決戦。
木村さんはこのような大舞台に出るのははじめてだ
が、実力はすでに全国クラスの関西若手NO.1
△2二玉    ▲1九玉    △1二香
▲2八銀    △1一玉    ▲5六歩    △2二銀
▲5七銀    △5三銀    ▲3九金    △3一金
▲5九金    △5一金    ▲4九金左  △4一金右(図)


遠藤さんはいわずと知れた穴熊の使い手。木村さん
も居飛車穴熊が得意で、長い駒組合戦。
▲3八金左  △7四歩    ▲3六歩    △7二飛
▲5九角    △3二金右  ▲9八香    △6四銀
▲3七角    △5五歩    ▲6五歩    △同 銀
▲5五歩    △5六歩(図)


相穴熊特有の細かいかけひきだが、銀を中央に進出
できてはやや後手が指しやすいかと思われた。
だが、まだ優劣をつける段階ではない。
▲4六銀    △6四歩
▲5八飛    △2四角    ▲3五歩    △8六歩
▲6六歩    △7六銀    ▲5六飛    △6七銀不成
▲5七飛    △6八銀不成▲5八飛(図)


遠藤さんの▲5八飛から▲6四歩が巧妙。進出して
きた銀を攻めの目標に変えてしまった。
さて、図では銀の進退が極まってしまったが、どう
する。
        △8七歩成
▲6八飛    △9八と    ▲5四歩    △5二歩
▲5三歩成  △同 歩    ▲5八飛    △8二飛
▲7七桂    △8七飛成  ▲5三飛成  △3六香(図)


互いに飛車を成り込んだが、銀香交換で先手が得。
ただし、図の△3六香が強烈で後手の判断は正しかっ
たようだ。
先手の竜の位置はいまひとつ迫力がない。
▲5二龍    △5一歩    ▲7二龍    △7七龍
▲2五銀    △3七香成  ▲同 金    △1五角
▲3四歩    △4一桂    ▲5二歩    △同 歩
▲8一龍(図)

ついに中盤を越えて終盤に突入しようというところ。
△4一桂はすごい辛抱。先手は桂を取りながら竜を
一段目まで進出させた。
△5二歩には手抜きで本譜の寄せを狙った方が良かっ
たのだろうか。
        △3七角成  ▲同銀引    △3八歩
▲同 金    △7八龍    ▲3九香    △4九角
▲3三桂    △同 銀    ▲同歩成    △同桂右
▲3四銀    △3六歩(図)

▲3三桂の打ち込みは相当な迫力。ここから寄せ合
いになるが、互いに補強が効くので一筋縄ではいか
ない。
▲同 銀    △3八角成
▲同 香    △同 龍    ▲3七銀打  △2四桂
▲5五角    △3六桂    ▲3三銀成  △2八桂成
▲同 銀    △3三桂    ▲2四桂    △2一金打(図)


駒得の木村さんが良く見えるが形勢は微差。
先手の回った遠藤さんがすさまじい食いつきを
見せる。ここではどちらの勝ちかわからない。
▲3二桂成  △同金直    ▲3九金    △3五龍
▲3四歩    △同 龍    ▲2六桂    △3九龍
▲同 銀    △4四銀    ▲3四歩    △3一歩(図)


▲3四歩に△同竜と取ったのは疑問。▲5五竜と
角の方を取るべきだった。
さて、図となっては先手勝勢に思えるが、まだ
まだこの将棋は続くのである。
▲3三歩成  △同 金    ▲3四歩    △3二金引
▲3三桂    △2二金打  ▲2一桂成  △同 金
▲3三角    △2二銀    ▲同角成    △同金寄
▲3三銀    △3五桂(図)


このあたりお互いに一歩も引けない攻防が続いて
いる。ようやく間隙を縫って△3五桂。第二弾の
寄せ合いが始まった。
▲2八金    △3二金打
▲2二銀成  △同金寄    ▲4四角    △同 歩
▲3三銀    △5五角    ▲4六金    △1五桂
▲2二銀成  △同 金    ▲3八金打(図)


先手、後手共に自陣へ金を投入する手がいくつ
出てきたことだろう。
今度は先手陣の方が薄くなってきたので金打ち
の補強。
        △4六角
▲同 歩    △5四角    ▲3三歩成  △8一角
▲3四桂    △2一銀    ▲4三角    △3二香
▲2二桂成  △同 銀    ▲同 と    △同 玉
▲4二銀    △2一金(図)

先手は竜を捨てて迫る。この判断は良かったのだが
▲4三角が失着。ここは▲4二角で寄っていた。
△3二香と打たれては急に後手玉が深くなった。
▲3四歩    △2七角成
▲3七飛    △同 馬    ▲同金右    △2七桂打
▲同金寄    △同桂左不成▲2八玉    △1九銀
▲3七玉    △5七飛    ▲4七桂(図)

▲3七飛が最後の失着。ここは▲2五飛と打てば
まだ難しかった。
本譜は詰ましにかかる。本当に詰むのか?
        △同桂成
▲同 金    △3五飛    ▲3六金打  △同 飛
▲同 玉    △2四桂    ▲3五玉    △2五金
▲同 玉    △1四銀    ▲3五玉(図)

ここまで来ればようやく詰みが見えてきた。
とにかく大熱戦。すごい将棋だった。
        △5五飛成
▲2六玉    △2五銀    ▲2七玉    △3六金
▲3八玉    △4七金    ▲同 玉    △3六銀
▲3八玉    △4七金まで202手で後手の勝ち