SEGAのPICOです。電源が入っている様子はあるのですが、画像が写らないのでまずは分解してみました。
このおもちゃはACジャックの半田が不良になることが多いです。理由はジャックそのものが固定されていないために、振動等で半田がわれ、接触不良になるもので、ACコネクタを動かしてみてついたりつかなかったりする場合はここの半田不良がほとんどです。
裏側からみた画像です。
新しいものは画像のように太い線が半田付けされているものが多いのですが、残念ながらこれでは根本的な解決にはなっていないのが現状です。
ジャックを固定してしまうと万が一故障で交換するときに困るので、接着剤固定などはしません。私が行う処置としては半田を多くもって付け直すことしかしません。本当はねじ止めがいいのですが。
ACジャックは大丈夫だったので他を見てみることにしました。どうもカセットの端子の接触が悪いようで、リレークリーナーで掃除をして画面が出てくるようになりました。
ところがタッチペンが効きません。とりあえずタッチペンを分解してみることにしました。
タッチペンは隠しねじが1本あり、シールの影に隠れています。
ねじを外すとあとは中央がひっかかりで留まっているだけです。
先端は差込になっています。
タッチペンは基板の部分が全体的にスライドし、丸の中のスイッチを押すようになっています。
丸の中にあるスイッチです。何度かいじっているうちに正常になりました。
このテレビゲーム(商品名はあえて記載しません)は、これで3台目の修理ですが、今回が一番厄介でした。1台目はACジャック、2台目はカセットの接点不良だったのですが、今回のは原因が特定しにくかったからです。
ACジャックの半田は念のためにもりなおし、カセットの接点は洗浄したのですが、ライトペンの故障は初めてで断線か、本体側かと思ったのですが、スイッチだけだったようでその点から言えば助かりました。
あとはACアダプターの故障も多いのです。アダプターの中に電圧を変えるトランスが入っているのですが、非常に細い線を使っており、大きな衝撃で断線することがあり、断線してしまうとアダプターは分解できない(接着されている)のでケースを割るしかないのですが、AC100Vを使うために安全性の問題があります。
平成12年5月6日、中川西地区センターの模様です。
最初の患者さんはよく見かけるPICOです。
案の定、電源コネクタや音のコネクタの半田が割れていました。半田を多く盛り、念のために端子を洗浄しTVに接続してみました。ところがまだ接触不良のようです。
もってきてくれたケーブルは断線していましたので購入を勧めました。それとコネクタ部分がかなり汚れていて、リレークリーナーでも厳しかったので、仲間のドクターから強力に洗浄するスプレーでokになりました。