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グローリア・チャペルライブ
(キリスト品川教会 グローリア・チャペル)




グローリア・チャペルライブに行って参りました。
少し前に全国各地を見舞ってしまった大型台風によりコンサートなどが中止になったことなどもあり、 冗談ではなく心配していたのですが滞りなく無事に催されました。 台風と共に連日続いていた猛暑も去り、ライブ日程辺りの天気は穏やかなものでした。
今回のライブは品川に在るグローリアチャペルという教会が会場です。 これといった用事が無いので降りることのない駅の一つです(?) 考えてみれば、交通の便が悪くなくてもそういう駅って割と多いもんですよね(笑) 小さい頃などに来たことがあるのかもしれませんが、 少なくとも現在の様な近代的な駅ビル(?)になってからは降りたことはなかったと記憶しています。 取り敢えずJR品川駅構内の巨大さには面食らいました。 比較するのも変ですが、普段利用している駅構内の小さな売店や1〜2件だけの飲食店を見慣れているので、 駅を出ていないのに地下アーケードの商店街に出てしまったかのような賑わいがあるのにはびっくりです。 通勤時に乗り換え用途などで多く利用されるからこうなっているのでしょうが、 宣伝か何かの大きなドラえもんがにこやかに浮いていたりしているのも面白いです(笑) とにかく天井が高く広い空間だったので、まるでどこかの体育館の様でした。 その広さの割に(?)目指す出口は一つなので(?)駅を脱出するまでに結構時間が掛かったのですが、 今回は珍しく余裕を持って出掛けていたので、慌てる必要はありませんでした。
駅構内の賑わいに比べると、降りた側の駅周辺は高層ホテル等があるだけで、 少なくとも繁華街といった雰囲気はありません。 夜だったということもあるのか割と落ち着いた感じに見えました。 駅前の地図を参照して、グローリア・チャペル教会へと向かいます。
繁華街っぽくない(?)という街の雰囲気のせいもあるのだと思いますが、 今回はまだ開場にさえ間に合う時間のはずなのに、駅から少し離れて進んで行くうちに、 人通りが少ないどころかひと気が無くなって来てしまいました。 大きく遅刻してしまえばそういう経験もあったのですが、 会場に近づいる筈なのに余りにも人通りが少ないというのは気になります。 高いビル等は数少ないのか、或いは窓に明かりが無くて闇に紛れてしまえば無いも同然ですし、 どんどんこんもりとした森の奥へ進む様な感じになってしまいました。 取り敢えず「違ったら戻ろう」程度の積もりで進んでいったものの、 線路寄りに歩いていたので真っ直ぐ進む歩道が行き止まりに突き当たってしまう有様でした(^^; 暫くして、 十字架らしきものがてっぺんに付いてライトアップされている建物を見付け、ホッとするのですが、 行き止まりの歩道で行く方向を見失いながら辺りを見回すと、 大通りの信号を渡った反対側に、目指す方向に進んでいるまばらな人影を見付け、どうにか先へ進めました。 恐らくそちらが正しい(?)道だったのでしょう。 今迄考えたこともありませんでしたが、 こういう下調べは十分にしておいた方が賢明だというのが身にしみた今回の道のりでした(^^;
線路を跨ぐ高架のような道を渡る辺りで、やっと会場前に並んでいる人たちが見えました。 駅方向から見ると、教会は若干高台で木々が多く生い茂る場所に位置していたようです。 それらのせいで、極めてすぐ近くに来るまで会場入り口付近はおろか教会の姿も見通せなかったようでした。 私の近所で言えば神社に幼稚園がくっついているようなもので(?)幼稚園が付属しているような教会で、 緑の多い閑静な住宅街とでもいった雰囲気になっているようでした。 会場裏の公園のようなところを犬と散歩する人がいたりして妙にのどかなものです。 後で地図を眺めてみると、周りは大使館などが数多くある街でした。 雰囲気的には何となく頷けるものがありました。 そう言えば「どうして教会なんだろう?」と思った人は私だけではないと思うんですが(?) 実は何かの理由があるのかも知れません。 別にどうこうという訳ではなく何のしがらみも無いんですが、 単に入り慣れていない私としては教会というだけで、 その場所の雰囲気が一種異質なものになってしまうという緊張感はありましたよ(笑)

会場のすぐ近くに来てやっと、ライブに来たという人達の雰囲気が掴めましたが、 大きな看板などでライブをやるという様なことを示していなかったようなので、 偶然通りかかった近所の人には、教会の夜の集会にやって来た人の列に見えていたかも知れません。 今井さんのファンに大騒ぎするような人は少ないので、いかにもそれっぽい集団に見えても変じゃないですしね(^^; あと、並んでいる人とは別にかなりの人が入り口付近に散らばっているのが妙だと思ったのですが、 後に今回のライブの模様をテレビ放送するというのを知り、そういった取材などが行われていたんだと理解しました。 帰る時にはテレビカメラに何やらインタビューされていた人も居ましたよ。
ライブの感想だけを書けばいいのに、会場付近や街の説明ばかりを長々としてしまいましたが、 何故か今回は特にこういった周辺のムードといったものをわかって貰っておいた方が 雰囲気を伝えるのにかなり役立つ気がするのです。 ライブ自体の感想を書く前にネタバレになってしまいますが、 グローリアチャペルライブの全体の雰囲気として、 まさにその「緑の多い閑静な住宅街」というような極めて日常の雰囲気を感じるものだったのです。
実際にコンサートに足を運ぶと言うことは、会場までの道のりがあったり開場まで周辺に並んだりしているわけですから、 そのあたりの雰囲気も影響して普段とは違う気分を味わえるということがあります。 そういうことで言えば、若干ガチャガチャしているものの武道館などもそれなりの雰囲気を持っていると思っていて、 入るまでの道のりと周辺の環境によってかなり気分が盛り上がる(?)というような感じもあるのです。
コレを読んでいる人が実際に品川周辺の景色を知らなくても、 どこか知っている似た情景が浮かんできたりして、何か少しでも雰囲気が伝われば良いのですが、 どうでしょうか?

そんな場所柄もあり(?)、 必ずと言っていい程見てきたタチの悪そうなダフ屋はいなかったようですし、変な露天商も出ていませんでした。 既にネット上での闇取引(?)に移行してしまったのかもしれませんが、見掛けなかっただけでも気分的には良いものがあります。 もともと人通りそのものが殆どない場所でもあり、 道端につっ立っているだけで怪しい人物と間違われて、いたたまれなくなったなどという事も考えられなくはありません(笑) というより、全国ツアーでもなく規模が小さいライブだったので見逃しただけという可能性もあります。 チケット等の不当な闇売買は無くなるべきだと考えている私としては、これからも嫌い続けます! ご協力下さい!(笑)

さて、やっと会場内です。
自分的には珍しく時間に余裕があった筈だったのですが、なんだかんだで既に開演時間が間近に迫る時刻でした。 いつも通りだらだらしていたら大遅刻になって悲惨だったのでしょう。 間に合って良かったと思います。 また、今井さんに関した運の良さに感謝しなくてはなりません(笑)
TELEPAL 2001年 No.19 より 席は全て木の長椅子でした(もちろんクッションらしきものは付いていますが(^^;)。教会などに元々設置されている感じのもの(?)です。 10人座りの長椅子が20列程度、それが中央の通路で左右対象に在ったので、400人程度の入場者数なのだろうと概算できます。 (後に「笑っていいとも」に出演した時の今井さんから収容人数は400人程度だったというのを確認しました) どこかの結婚式などで見たような感じになっていて中央の通路がかなり広くなっており、 客席後方の下からの階段だけが入場口になっています。 ここに椅子を並べればあと2〜30人は入れそうかな?などとも考えてみましたが、余計なお世話ですね(笑) 指定席用として予め椅子に番号が振ってあるようなことを見ると、 教会とは云え割と他の用途で使う事も多かったりする会場なのでしょうか。 プライベートライブという事で、多少会場は狭いのだろうと予測はしていましたが、 一般のコンサート会場としては狭い部類に入ることでしょう。 来る途中で人通りが少なく思えたのは気のせいではなく、もともと少なかったことが大きいようですよね。 しかし、全部で400名程度の定員というのは教会にしてみれば大きいかも知れません。 考えてみると結婚式でそういう規模の人数が出席するというのは盛大極まるもので、 芸能人、著名人向けなどの場合にしか機会が無さそうです(?) 私にとってここは、今回のようなライブでも催されない限り縁遠い場所なのでしょう(^^;
後でも書きますが、私の思っていた「教会」と言うイメージとは若干ずれた(?)不思議な感じのするホールでした。

そういう長椅子なので若干分かり辛いのですが、既に席は殆ど全て埋まっているような状態に見えました。 何にしても、ちゃんと見たい人にチケットがまわるというのは良いことです。
実は、今回の客層といったものはよく分かりません、というか意識して詮索しませんでした。 端から端まで見渡しても人の顔がはっきり分かるような距離では、 きょろきょろするだけで不審人物扱いされそうで、おいそれと観察し続ける訳にはいきませんよね(笑) しかし、席に着くまでの印象では相変わらず女性ファンは多いかったとは思います。 今井さんと同世代…だった様なそうでないような、年齢不詳気味(失礼m(_ _)m)の感じの方が多い気がしました。 自分の周辺だけでいえば、カップル的な雰囲気は少なかった感じもしましたが、 私の見る目は最近殆どあてにならなくなってきているので、客層の見た目は参考程度です(^^;
ライブ中のお客さん自身の発言により、遠く遙々海外からお越しの方もいらしたそうです。 カナダ(?)等からこのライブのために来たという方がいたようでした(殆ど日本人風?留学帰りとか?) 海外で情報を得ようと思ったら大変そうですよね? やはりインターネットは必需品になって来ているのでしょうか(笑)

今回、コンサートグッズとして売られていたのはストラップとハンカチだけでした。 前回販売していた手提げはグッズ購入のおまけとして配っていました。 今回のお客さんはお得でしたね(笑) 私のように前回買った人の立場は…まあ、べつにいいんですけどね(笑) 期待に応えてくれたかのように(?)CD販売でポスターが付いていましたので、 AQUAをココでやっと買った不届きものは私です…申し訳ない(^^;
残念ながらパンフレットのようなものがありませんでした。 つまり今回は、ライブをあらわす画像を抜粋するような資料が見つからなかった …のですが、、後日、いつも買っているTELEPALのお陰でご覧のように事なきを得させていただきました。 やはり私のようなものの書くダラダラと長い駄文は写真1枚の分かり易さに劣りますので、 どうしても欲しかったりした訳なんですよね(^^;;;

TELEPAL 2001年 No.19 より さて、席に落ち着き、自分的に恒例(?)のセットチェックです。 と言いたいところですが、ほぼ教会として元ある設備だけを使って行われていたようで、 今回のライブ用としてのセットらしきものは、バンド用の機材や照明などを除けば殆ど無かったようでした。 ということなので建物自体の説明になっていますが、ご容赦下さい。
私自身の教会のイメージが間違っていたり古すぎたりするだけなのかも知れませんが、 白塗り一色の壁の建物ではありませんでしたし、 象徴的なステンドグラスっぽいものも無かったようです(単に見なかっただけかも?) 全体的に、コンクリート打ちっ放し的な外壁に内装を木で組み上げた様な造り雰囲気の建物といった印象でした。 上の長椅子の写真に見られるような後方の外の風景はシャッターで閉められていました。 脇の壁の上方はガラスの煉瓦?の様なもので出来ており、 夜に照明を全て消しても外の明かりが入って来るような感じになっていました。 写真は多分準備中の昼間でしょう。 こんな風に昼間なら日の光が射し込んで照明とかは要らないようなつくりになっていたようです。 一般に開放されているなら日中に眺めると本来の雰囲気が掴めるのかもしれません。
さすがにライブの演奏には使っていなかったようですが、 もともと教会の設備として立派なパイプオルガンが備わっていて、 天井から床まで届く建物の一部と化した巨大な金属のオブジェとしてパイプが、 ステージ脇左右に並べてある大きめのスピーカーセットと共に目立っていました。 どちらも、ホールの広さの割には威圧感が在るものでした。 (この状態は見ていませんが、写真のお陰で非常に分かり易いです(^^;)
もちろんというかそれにというか、十字架はあります。 しかもステージ真後ろにあたる壁にコンクリートむき出しの壁を背景にして非常に目立つ状態で大きくそびえています。 ライブ中は、その十字架とともに、何もないコンクリート壁は照明によって空の背景になり、 青や夕焼けっぽい赤になったり夜空に変わったりします。 セット的には割と質素なものでしたが、 ゆったりとした落ち着いた曲で構成されるような、今回のような雰囲気には合っていそうだと思いました。
十字架もパイプオルガンのパイプも、ここをライブに使うからといって撤去したり隠したりすると怒られそうな代物ですし、 私のようにいろいろ想像してしまうような奇特な人を除き、 普通に鑑賞する方にしてみれば、何となく雰囲気のあるものになっていたのだろうとは思います。
TELEPAL 2001年 No.19 より ライブ中は全体を通してこの写真のような雰囲気に包まれていましたが、 これは観客席ではなくどこか最後方の高い位置から撮ったものでしょうね(?) この視点で鑑賞していたお客さんは居なかったと思います。
しかし、ライブそのものの雰囲気とは別に、私にとってその十字架のある光景は何となく別のイメージが湧いてしまいます。 特に、夕焼けっぽい雰囲気の壁に十字架とその陰が浮かび上がったりする場面があったのですが、 「どこかの戦争で命を落とした兵士達の墓」をバックにでも今井さんが唱っている雰囲気になっているように思えてならなかったのでした。 会場で見ている時点では、私にとって今回のライブのイメージというのは、 こういった風に何となくシュールなものだったのですが、 ライブが終わってから暫くすると若干見方が変わってきてしまいました。 今井さんとは直接何の関係もない出来事なんですが、 某テロ事件等で命を落とした人に対して、そしてまた、 これからも続く無意味な攻撃行為を悲しむようなイメージにも見えてきてしまったのです。 まあ、こういう事は私自身が勝手にそう思っているだけなので、どちら様も気にされませんように(^^;;; 狙いであるかそうでないかは分かりませんが、そういう元のコンセプトにはないイメージを抜きにしても、 「教会を使ったライブである」というイメージは見事に感じました。
ステージは客席と余り高さが変わらない位置です。 結婚式など他の用途を考えてみると分かりますが、2〜3段の高さしかありませんし、 階段というよりは単なる段がステージに向かって付けられているだけのようなものです。 ステージ上は元々あまり広いとは言えない所へ持ってきて楽器などをいろいろ置いてあるので、若干ゴチャッとした感じはしました。 いえ、はっきり言ってしまえば今井さんが唱う場所ですら窮屈そうだったのではないかということですが、 こんなことも私だけが気になっている事で普通のファンは気にしない事かも知れません。 しかしそういうステージなので、 大きなホールで高い位置から見下ろした時のような、お客さんとの隔絶感みたいなものは全く無い状態になっていて、 親密感がありました。 実際、今井さんの側にもそんな感触があったのか(?)ライブ中に客席に降りてきて握手などをしている場面もありました。 (最前列の方達は殆ど直接コンタクト(笑)出来たのでしょうね) きゃーきゃー騒いで暴れそうなファンが多いと大騒ぎになって続行不可能になりそうなものですが、 今井さんのファンには大人が多いので問題は起きませんよね。 こういう時に一列目だったら…と思ったりもしましたが、 自分の目の前に来たら積極的に握手を求めたかというと、きっとボーッと眺めているだけになってしまうんでしょう(^^; それに今回は多分、見に行けただけでラッキーだったのに、そこまで運を一気に使ってしまったら無くなってしまいそうです。 そういうのはいつかの何かために(?)とっておきたいものです(笑) 自分としては単に握手が羨ましかったのと同時に 「こういうムードのコンサートは良いなあ」と心底思ったりしていましたよ。

お客さんの質と言えば、今回特に印象深かったことがありました。 コンサートで、一曲が終わるか終わらないかのところに拍手がかぶってしまうことなんてのは当たり前のことだと思っているんですが、 気が付くと今回のお客さん達は皆、完全に演奏終了するまで楽器の余韻すら全て消え去るまで待ってから拍手をし初めていたのです。 見事なまでに一曲一曲を余すところなく堪能できた気がしました。 一人一人がきちんと今井さんの曲を聴きたいと思う気持ちが集まってああいう状態になったのでしょうか。 普通はそんなことは誰も気にしないでしょうし、気にする方が変なのですが予想外の驚きでした。 私の受け取り方としてはまるでクラシックのコンサートに来ているかのようなマナーの良さがあったのではなかろうかなどと考えていました。 今井さん的な雰囲気に限れば、こういうものは非常に良いもののうちに入るに違いありません。 私としても「いつ拍手し始めればいいのか」などとの妙な緊張を余儀なくされることになってしまいましたが、 個人的に「今日のお客さん達は素晴らしい!」と感動していました。 多分、会場に来ていた全ての人が似たような事を思っていたのではないでしょうか。

TELEPAL 2001年 No.19 より バンドメンバーは、殆ど見たことのある方ばかりでした。 要するに、安心して聴いていられるというか今井さんにしてみれば安心して歌えるというか、 そういった色々な面で安定したメンバー構成になっていたようです。 熟年男性(?)が大勢を占める傾向は定着しつつあるのかも知れません。 ギター(とベース?)で二人、ドラム、キーボード、コンピュータ担当だったと思います(記憶違いで漏れがあったらスミマセン m(_ _)m) 残念ながら男性向けの綺麗ドコロ(?)のコーラスなどは居ませんでしたが、 コンピュータ担当の若手の方は今井さんの同性・同年代向けへの綺麗ドコロを兼ねていたそうです(笑)
ギターの方は、 曲毎に準備に手間取るような仕掛け(?)を使っていたようでした。 まるでそこにあるのが当然のようにピッタリとはまった安定した感じの演奏でした。
仕掛け(?)の一環なのかドラムの方も赤いのやら黒いのやら毛のついたやつ(?)やら、 曲によってかなりの数のスティックを持ち替えていたことに途中から気が付いていましたが、 曲的に静かな調子が多く、いろいろと工夫する配慮が必要になっていたのかも知れません。 木でできたものくらいしか見たことのない自分としては大変なことをしているのではないかと思えました。
キーボード奏者による「子供の頃の懐かしい楽器」は何だっけ?などと考えていると、 懐かしいというか何というかピアニカ(!)だという説明が後でありました。 こういう咄嗟に名前が出て来ない様な楽器がレコーディングなどでも揃っていたりするんでしょうか? きっといつも楽しい雰囲気になっているのだろうと言うことが伝わって来そうでした。
今回のような曲構成の場合だと、ちぐはぐ感が目立ちがちになってしまうと思うんですが、 既にバックバンドとして安定している状態になっていたようで、 特にそう言う点でも良いバンドだったのだろうと思っています。 …同じ様なことを以前も書いた気がします。メンバーが似ているせいかな(^^;
今回は、目立つもので言えばピアニカのような そういう「遊び」の要素を多く取り入れたライブにしてみたという事でした。 遊びの要素という方向で言えば、 少し古めの曲とか最近でも使っている曲がある(?)ようですし、 私個人としてはサックスなどの吹奏楽器を復活(?)させて欲しい気がします。 きっと、またガラッと雰囲気の違ったコンサートになることでしょうし、 次にこういった要素を組み入れる機会があるのなら、是非検討していただきたいものです。

どうしてこういうプライベート的(?)ライブに遊びの要素を取り入れたと言っていたのか、 私にはその時点では分からなかったのですが、 後に、このライブの模様などがTV放映されるという事や、 別のライブで従来とは違うスタイルでFM放送に出演したことを知って、 最近の出演方向のようなものが、遊びの要素というか、 実験的な要素を積極的に盛り込むようなものだったのではないかと納得したのです。
グローリア・チャペルライブだけに限れば、 ドラムやピアノといったものの生音だけでも後ろまで聞こえそうな感じの広さでしたし、 もっと言えば、それこそ肉声だけで歌声が響きわたりそうで、マイクすら必要ないような感じまでもがありました。 あんなに大きなスピーカーは必要ないんじゃないかという広さで行われていたのですが、 何らかのかたちでTV番組等になる前提なら、いろいろと納得できる点が多くあります。 観た回のステージでは大がかりなカメラは見当たらなかったのですが、それでも家庭用VTRのようなものが「そっと」設置されていましたし、 きっと見えないどこかで全て録音していたのでしょう。 となると、機材を通した音を流すのも当然でしょう。 ライブの状態で若干の違和感(?)を感じた点も、そういうことなら納得出来ます。
実験的というか、ファン側のもう少し贅沢な欲や望みとして書いておくなら、 今回のようなライブを更に一歩踏み込んで、全て楽器の生音+今井さん自身の声なんていうことを何かのかたちで実現できれば、 きっともの凄いものになったに違いありません。 今回のホールだと、ちょっとエコーというか残響が大きかったようだ、などという気もしていますが、 本来の用途から考えればそれでいい筈なので文句は言えません。 もしかすると、本当は今井さんとしてもそこまで踏み込みたかったのかも知れません(?) ファンとしても、いつかそう言う機会が訪れてくれば嬉しいものです。
余談ですが、 私は何故か、今井さんというアーティストは昔から何かと先進的な使われ方をしていると思っています。 随分と昔の話になりますが、実はCDで音楽を聞きたいと思ったのはBewithか何かのアルバムでした。 それまではLPで全然大丈夫だと確信していた自分をCDへ導いたのも今井さんでしたね。 24K蒸着CDとかをLPと重複したタイトルで持ってたりします(笑) 今の時代だとちょっとわかりませんが、 今度の番組も無性にBSデジタルにしたくなったりするようなものなのでしょうかね?(笑) 取り敢えず、どんな番組になっているのかは楽しみです。

TELEPAL 2001年 No.19 より ここまでで、ライブの持っていた雰囲気的なものは、書いているそばから思い浮かぶ順に殆ど書き切ってしまいました(笑) あと残っているのはライブの曲自体への感想などだけです。
会場自体の雰囲気が多分に影響を及ぼしていそうなのですが、 お若いファン向けの濃い味付け(?)をした、立ってノル様な曲がなかったせいか自分的には全体を通してサラッとした印象でした。 なんとなく、ライブ会場に居ながらにして好きな選曲のBGMを自宅で流し聴きしているような、自然な雰囲気だけを持った感触だったのです。 今回グローリア・チャペルに足を運ぶようなファン向けに限定したのか(?)全体的に古めの曲が多くあり、 自分的には聴いていて馴染みのある嬉しいものであったことも、 今回このライブのレポートとして説明し辛くするものがあります(^^;
すーっと入ってすーっと抜けていくような、いつものBGMを部屋で聞いているような印象を持ちながら、 しかし、目の前には今井さん本人が唱っているという、実に贅沢なものであったのは間違い在りません。
こういうのは居合わせなかった方には若干伝え辛いものだと思っていますが、 強いて前回の自分のコンサートレポートでいうなら、全体から「静かな」部分だけを抜き出したような感じになりますし、 CDで言うなら、最新アルバムのAQUAの雰囲気を思い浮かべてもらえれば極めて近いだろうと思います。 もう15年選手と言う事で既に持ち曲も多く選ぶ幅も広いので、こういう一貫した選曲も出来るのでしょう。 しかし考えてみれば、デビュー当時から既に、一面としてこういう雰囲気も持っていたということですし、 昔の曲から現在進んでいるAQUAの雰囲気のようなものを持つ曲が多かったことに気が付く方も多いと思います。 どちらかというと今井さんの定番と言われるような曲には、 そういうものが多いのも求められている姿と一致するという理由からなのではないのでしょうかね?
私自身の勝手な好みが今井さん自身の年齢などを問わずしてその辺りにあったので、 無理をしたり背伸びをしたりしない等身大でそういう姿になりつつあるのは見ていて嬉しいと思っています。 個人的な嗜好を含めた上で、 他とは違う「今井さんらしさ」というものはそういう雰囲気に在るのではないだろうかと、 あらためて思い知らされたような気持ちがします。
ライブだけではなく全体的な話になりますが、 かなり以前から、目先のスタイルをころころ変えて対応しようとするアーティストを見掛けたりしても、 割とその場の興味しかそそられないような気分になってしまっています。 飽きるというか慣れたりするような時点で、結局元から持っている興味に戻る事で安心したがるのかも知れません。 自分の中で、こういう面では確立しているアーティストになっている今井さんというものにおいては、 特に現在のような状況では逆に、無理に迎合させたような曲(?)などを出す必要はないだろうと思っていますし、 難しい事だとは思いますが長い時間をかけてでも、 こういった「今井さん風」みたいなものを確立していった方がよいだろうと思っています。
…などと、取り敢えず迷惑にならない程度にしようと思いながらも私は、 結果的に強い口調になってしまって一ファンとしての感想をずっと言い続けているだけですよ(笑)
全編で2時間たっぷり、息継ぎの途中休憩なんてものはありませんでした! 2回のアンコールに応えたりしていたのはビックリしました。 現在の今井さんは体力、気力ともに十分な様子が伺えました。 元気…というのはいつも感じている事ですが、 今回はそれに加えた「無理のない活発さ(?)」みたいな一味が加わっているような気がしました。 もしかすると、体力が無くなったとか書いたのをどこかで見て怒ってしまったのでしょうか? であれば大変申し訳ない事です。謹んでお詫び申し上げます m(_ _)m
いろいろ見られる楽しみというものもあり、 若いファン向け(?)には、大きなコンサートでの元気のいい曲などもいいんではないかとは思いますし、 実際まだまだイケることだろうと思っています。
曲の合間にしていたお客さんとのやりとりなども、 お気楽で楽しいムードが漂う、非常に親しみ易い素晴らしいライブでした。 良いライブを観る機会があって幸せな気持ちでいっぱいになっていましたよ。 殆どのコンサートに出向いていた私としても、 こんなに今井さんを近くに感じられたライブは無かったと思っています。
観た回の今井さんは最後の最後に涙を流していました。 私は、観客と今井さんがいつも以上の一体感を感じ取ったのではないかと思っています。 もしかすると普段以上の緊張感もどこかにあったかもしれませんが、 それも含めて気持ちよく歌えたということへの感謝だったのかも知れませんよね。

こういうライブレポートでどれだけ伝わるのかは分かりません。 悪く言えば、結局は同時に会場に居合わせる楽しさというか何というか、 そういうものを共有した人にしか分かり得ないものを文章として伝えようとしているのかも知れません。 このような文字上だけではどうにも伝えようのない、そういう「空気」のようなものが在って、 ライブを観る上で重要な位置を占めていた気がしてならないのです。 情況描写はともかく、会場自体やその周辺の雰囲気などもからめながら、 ここまで長文を書き殴って見たところで、 どうしてもそういう目に見えないものは余り上手く伝えられるとは思えませんでした。 私程度にはこれ以上はお伝えできる気がしませんので、 今回はこれくらいにしておく事にします(^^;;
ライブの感想なんてものには、行った人それぞれのものがあるはずで、 この文には私だけの個人的な希望などがふんだんに入っていますので、 もっと他の方の感想なども見付けたら出来るだけ読んでください。 その方が良いだろうと思います…というか、是非お願い致したいところです(^^; そして皆さんも感想等を積極的に書いてください。 興味深く読ませていただきますので(笑)

もう一つ、 元々教会なのでしょうがないと思いますが、 長椅子で背もたれが直角(?)でクッションが堅目だったのですが、 それに加えて、今回は2時間全くの座りっ放しだったのでおしりが痛くなってしまいました(^^; 残念と言えば残念でした(?) 逆に、若い人向けのノリで立ちっぱなしも辛いものがありますが、 じーっと固まっているのも私のような年寄りには辛い仕打ちなんですね(笑) 今回は私自身で痛感しましたよ(^^;

UPLOADは遅くなってしまいましたが、アンケート代わりといった感じで書き記させていただきました。
ここまでの長々駄文を読んで下さった方に感謝します。
全国行脚も近いらしいですが(?) また機会があれば是非足を運びたいと思っています。
これからも頑張って下さい。
では。



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2001/9/8(日) 一応の清書として終了
2001/10/22(月) TELEPAL掲載等の情報を加えての加筆・修正終了