御注意: このページは04-Jan-2000に最終変更されたrfc-editorサイトの概要ページの内容を和訳したものです。この和訳は、赤兵衛が個人的な目的で行ったもので、IETFの校閲は受けていません。お読みになる場合は、あくまで参考程度にしていただき、正しい内容は、原文をお読みになって確かめることをお勧めします。この文の内、緑色の(注:)は私が挿入したものです。

Request for Comments (RFCs) -- 概要


RFCとRFCエディタ

Requests for Comments (RFCs) は1969年から始まった一連の文書です。これらの文書は、主にネットワークプロトコル、手続き、プログラム、考え方に焦点を合わせていますが、それに留めることなく会議の記録、意見、それに時にユーモアにまでおよぶ、たくさんの計算機通信に関する話題を論じています。

RFCエディタはRFCの公開元であるとともに、文書の最終的な編集にも責任を持っています。RFCエディタは「RFCインデックス」と呼ばれるRFCの元ファイルも管理しており、それらは、ここから探すことができます。これは、FTPで入手することもできます(ただし、400KBあるので注意)。

インターネットプロトコル関連の仕様書は、Internet Engineering Task Force(IETF)と運営グループのIESGで定義され、RFCとして公開されます。したがって、RFCの公開はインターネットにおける標準化において重要な役目を果たしています。

RFCの公開に関する助言や、RFCとして公開されるべき題材は、rfc-editor@rfc-editor.org宛てに電子メールでおくられなければいけません。

RFCエディターの活動は、Internet Society(注:ISOC)によって始められました。


公開言語

インターネットそのものと同じように、IETFとISOCは世界の全ての地域から認知された世界的な機関です。しかしながら、英語がIETFの仕事を運営する第一言語であり、英語がRFCの公式文書用言語となっています。

RFC 2026 "The Internet Standards Process -- Revision 3"が特別にRFCを英語以外の言語に翻訳することを許し、責任者達が各言語に翻訳されたRFCに必要となります。これが、望ましいし有効であり、RFCエディタもそれを推奨します。しかしながら、RFCエディタはその翻訳が正確かどうかを確認することはできません。したがって、RFCエディタの非英語RFCに対する仕事は、そうした非英語RFCの責任者に対して助言を与える程度のものになります。要望があれば、RFCエディタはこうした責任者をWebページに列挙します。

RFC策定の手順

RFCを決める最初の手順はInternet Draftといった文書をたたき台として公開することです。Internet Draft(言ってみればRFC)を用意するために、まず私達は著者の皆さんに、"Considerations for Internet Drafts"というIETF文書を、是非読んでいただきたいのです。この文書は、RFCとInternet Draftの書式についてのたくさんの有益な情報が含まれています。また、著者の皆さんは、RFC 2223 "Instructions to Authors"という文書も読むべきでしょう。

いったん文書がI-D(注:Internet Draft)として投稿されると、あなたは、その文書を情報、または試験的RFC(そう明記してください)として検討して欲しいという電子メールをrfc-editor@rfc-editor.orgに送ります。

RFCエディタは、IESGにその文書を読んでコメントか提案をするように要請します。あなたは、そうした進捗をRFC Queueで確認できます。

一度、文書が認められると、それは編集されて公開されます。もし文書が不適当(Do Not Publish)と判断されると、著者はその理由を電子メールのカーボンコピーで知らされます。

RFCを公開する準備が整うと、著者には編集ミスを修正するために48時間が与えられます。私達は、著者が誤字脱字や、引用に間違いがないか、内容が最新かどうかについて、しっかりチェックするように強く求めます。さらに、もしあなたの文書がMIB(注:SNMPで管理されたネットワーク機器がネットワークに公開する情報のこと:RFC1156, RFC1213)なら、そのコードを最終チェックするようにお願いします。私達は、一度公開されたRFCは修正しませんから、どうか注意深く文書を調べてください。

たまに、別々に投稿された文書が、同じ内容について活動してるIETF Working Groupに送られることがあります。この場合、著者はIETFとドキュメントを作るために一緒に働くように依頼されます。

IETFでは、Area Directors (ADs:部門責任者)が関連したワークグループの責任を持ちます。これらのワークグループはADによって公開されるRFCを作ります。


引用文献

さらに、RFCを書く方法、それにRFCが作ったインターネット標準の完全な情報については、以下を参照してください:

RFC 2223 "Instructions to RFC Authors".

RFC 2026 "The Internet Standards Process -- Revision 3".