第2回富士登山


丑寅勤行に参詣して3:55下山。富士登山には富士宮口が一番近いのだが、疲労困憊の帰路を考えて山梨県側の河口湖口を目指した。日程の都合上、今回は日帰りという強行軍となったため、前回の経験もある河口湖口が登頂達成に最適との判断である。途中のコンビニによって、朝食、ドリンク携帯食を調達した。


河口湖口五合目に続く、富士山スバルラインを車で登る。かなり、ガソリンを食うので残量には注意が必要。なお、お盆の期間は自家用車の通行が禁止される。お盆後の平日は徐々に空いてくるので狙い目である。混雑していると、五合目付近の駐車場は軒並み満車となり、大渋滞してしまう。


何となく、縁起の良さそうな雲(?)が。とりあえず、お天気は良さそう。ただし、上に行くほど強烈な紫外線に曝されるので、日焼け止めをしておかないと後でとんでもないことに。


五合目(2300m)に5:25到着。五合目には、売店(早朝でも営業している)や郵便局があり、天気が良ければこのように眺望も楽しめる。ここで、ゆっくりと朝食を摂り、準備運動をしながら標高に体を慣らす時間が必要。


さていよいよ歩き始め。逆光で誰だかわかりませんが、まだまだ元気な私です。実は、先日まで腰に違和感があったのですが、昨晩入浴した安母山の湯の薬草風呂が効いたのかとても楽になりました。体調は万全です。(撮影者大嶋)


実は、六合目の登山センターまではほとんど平らな道のりで、ここからが本当の登りです。今回は、2人で来たので彼にモデルになってもらいましょう。


登り道は(下り道もですが)、基本的にジグザグになっています。写真の左上に見える建物は山小屋で、宿泊・休憩施設に売店と食堂の機能を兼ねています。河口湖口の場合、六合目から本八合目の間に、10〜30分の間隔でこのような山小屋が出てくるので、自分の体調を管理しながら登ることができます。天候が良い場合、ペースにさえ気をつければ素人でも高い確率で登頂することができます。


500mlペットボトルの価格は、五合目で150円、七合目で400円、八合目で500円ぐらいでした。値段は高度が上がるにつれて単調に増加しますが、予め用意する飲料の重量が減りますので法外という感じはしません。私は、900mlのスポーツドリンクを持参し、八合目で500mlを一本追加購入しました。となりの1500円というのは、酸素入りボンベで五合目では1100円でした。何となく効果があるような気がします。


七合目(2700m)は8:10に到着しました。眼下には河口湖や富士吉田市が見渡せます。金剛杖があると、体の支点が一つ増えるのでかなり楽です。杖を握るための軍手もあった方がいいでしょう。登山用のステッキやシューズがあれば、更に楽なのでしょう。もし次の機会があれば、揃えてみようかなと思います。ご覧の様に岩場が多いです。


途中で霧が出てきましたが、一時的なものでした。天候の備えとしては、上下が別々に分かれているタイプのレインコートが一番です。頂上が近づくにつれて気温が下がりますので、ジャージの上に着るウィンドブレーカーとしても重宝するからです。


本八合目(八合目と九合目の中間、3360m)には、11:45の到着となりました。登り始めてから、5時間強です。ここまで来ると、あとは事故がなければ山頂に辿り着けるだろうという自信が涌いてきます。ちょうど昼食の時間になったので、山小屋に入ってカレーライス(1200円)を食べました。ちゃんと炊飯したものだったので美味しかったです。


やりました。13:15、最後の鳥居を「かわして」遂にゴールです。しかし、山頂が近づくにつれて山岳信仰等の謗法関連物が増えてくるのは、残念でなりません。とりあえず、気をつけてさえいれば一つも鳥居はくぐらずには済みます。


富士山の火口です。火口に沿って山頂を2時間半ほどで一周することができ、「お鉢廻り」と呼ばれています。火口を挟んで反対側に見えるのが、剣が峰にある富士山測候所で日本国土の最高地点となります。前回は、暴風で諦めましたが、今回は目指すしかありません。


「お鉢廻り」のコースに、こんな怖い地点がありました。写真では分かりにくいと思いますが、@ABの順に足を進めなくてはなりません。踏み外したら、地上までまっさかさま(?)です。ガイドブックには、天候の悪いときには決して「お鉢廻り」をしないように書かれていますが、本当に危ないのだと思います。


太平洋側は雲海でした。高い確率で眺望を楽しむためには、早朝の「お鉢廻り」がベストです。もちろん、今回のような日帰り作戦ではスケジュール的に無理です。体力的にも、富士山八合目前後での一泊が理想的でしょう。


遂に、剣が峰が目の前に。うぉー、なんて急な坂なんだーー!!残りの体力であれはきついゾ、まじで。


しかし、此処まできたら登るしかない!(ちなみに、反時計回りで「お鉢廻り」すれば、これほど急坂ではありません)


15:00、遂に日本最高峰を極めました。日本人ならば、一度は登るのが夢でしょう(?)富士山大好き、バンザーイ。いや疲れたッス。


剣が峰からの眺望。ところで、余談になるが登山者には外国人が多かった。全体の2割ぐらいだろうか。日本に住んでいる方たちなのか、海外旅行のスポットになっているのか訊ねてみれば良かった。


富士宮市と思われる方角の写真。是非、富士山から奉安堂を眺めてみたいと思っていたが、曇っていて残念だった。山頂から大石寺が見えるのか、見えるなら眺望ポイントはどの辺りかご存知の方がいらっしゃいましたら、次の参考にしますので教えて下さい。


バスツアーの人たちにくっ付いて、残り半周の「お鉢廻り」をしてから、再び河口湖口へ向かって下山。当然の事ながら、自家用車で来た場合には、登山口と下山口を同じにする必要がある。なお、登山道と下山道は人がぶつからないように別々となっている。


デジタルカメラなので、何となく明るそうに写っているが、六合目を過ぎた辺りで暗くなってきた。16:05に下山を開始して、五合目に戻ったのは19:40だった。天気に救われたが、やはり日帰りはかなりの強行軍になるので、お奨めはできない。所要時間は、登りが6時間45分(昼食30分込み)、「お鉢廻り」が2時間40分、下山が3時間30分で、合計で約13時間だった。

翌日は、ひどい筋肉痛になるだろうと思って、筋肉疲労用の薬を塗りこんで寝たところ、薬が効いたのか多少の張りがある程度で痛みはなかった。日焼け止めは塗りにムラがあったようで、左手の甲と両耳の皮が剥げたが、他は大丈夫だった。