宗旨(しゅうし)建立(こんりゅう)750(ねん)

法華講(ほっけこう)30(まん)総登山(そうとざん)達成(たっせい)目指(めざ)して

 

は じ め に

 こんにちは。みんな元気に勉強やスポーツに(はげ)んでいるかな?毎日朝晩(あさばん)勤行(ごんぎょう)唱題(しょうだい)をしっかりやっているかな?お父さん、お母さんと一緒にたくさんお寺にお参りして、大勢(おおぜい)のお友達と仲良(なかよ)くお題目(だいもく)をあげて頑張(がんば)っていこうね!

 来年は日蓮正宗(にちれんしょうしゅう)ができてから750年。このおめでたい年をお(いわ)いして「法華講(ほっけこう)30万総登山(そうとざん)」が行われるんだ。日蓮(にちれん)大聖人様(だいしょうにんさま)は今から749年前の4月28日、世界中の人々を(すく)うことができる「南無妙法蓮華経」のお題目を、はじめてお(とな)えくださったんだ。

 それが全世界に(ひろ)まって、今では何万人、何十万人もの人々がお題目を唱えるようになったんだよ。この大聖人様の正しい教えが、今日まで700年以上もの長い(あいだ)正しく伝わってきたということは、とても(むずか)しいことだよね。

 たとえば、学校のクラスの中で何かをやろうと決めて、それをやり()くためには大変(たいへん)努力(どりょく)必要(ひつよう)だよね。しかも長く(つづ)けていくことはさらに難しいでしょう。みんなもそんな経験(けいけん)がきっとあるんじゃないかな( )

 ぼくたちが今信心をして、幸せで楽しい毎日を(おく)れるのは、大聖人様がお題目を唱えられ、その大聖人様の教えを代々(だいだい)御法主上人猊下(ごほっすしょううにんげいか)(さま)が正しく受け()いできてくださったおかげなんだ。それからね、その猊下様のおっしゃる通りに信心修行(しゅぎょう)してきたご僧侶(そうりょ)や、みんなのおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんたちが、どのような困難(こんなん)にあっても一生懸命(いっしょうけんめい)に信心を続けてきてくださったからなんだよ。

 そしていよいよ来年は、750年という大きな節目(ふしめ)を迎えるんだ。だからぼくたちも家族そろって総本山(そうほんざん)大石寺(たいせきじ)にご登山(とざん)して、大聖人様のご(おん)に深く感謝(かんしゃ)(もう)し上げ、お祝いしようね。

 

 

 

(しゅう) () (こん) (りゅう) と は

 

 ここで、大聖人様が南無妙法蓮華経のお題目を唱えはじめられたことの、大切(たいせつ)意味(いみ)説明(せつめい)するね。

 建長(けんちょう)5年(1253年)4月28日の早朝(そうちょう)、大聖人様は、安房(あわ)の国(今の千葉県(ちばけん))の清澄山(せいちょうざん)(いただき)で、東から登ってくる大きな太陽(たいよう)に向かって「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」と、はじめてお題目を唱えられたんだ。この( )より大聖人様は、世界中の人々を救うため、法華経の行者(ぎょうじゃ)として命懸(いのちが)布教(ふきょう)をはじめられたんだよ。これを「宗旨建立」というんだ。

 だから、この宗旨建立の4月28日には、大聖人様に対して(ふか)く感謝申し上げることが大切なんだ。わかったかな( )

 

 

法華講30万総登山への道のり

地涌(じゆ)6万大総会(だいそうかい)

 

 

 宗旨建立750年に法華講30万総登山を行うことになったのは、今から7年前の平成6年にさかのぼるんだ。その年の夏、みんなと同じ信心(しんじん)をしている法華講の人々が6万人も総本山大石寺に(あつ)まったんだよ。その時に、日顕上人(にっけんしょうにん)猊下(げいか)(さま)は、「8年後の平成14年に30万のご信徒(しんと)によって宗旨建立750年の大佳節(だいかせつ)をお祝いしましょう」と、ご指南(しなん)くださったんだ。

 それから宗旨建立750年を立派(りっぱ)にお祝いできるように、全国のご僧侶とご信徒が今まで以上に心を一つにしてお題目を唱え、手をとりあって折伏(しゃくぶく)に歩き、平成14年に向かってスタートしたんだよ( )

 

客殿(きゃくでん)落慶(らっけい)10万総登山

 

 その後、平成7年1月に阪神(はんしん)(あわ)路地方(じちほう)を中心にした大きな地震(じしん)があったね。みんなは知っているかな( )( )

 この地震をきっかけに、猊下様は大石寺にある建物(たてもの)が、大きな地震がきても大丈夫(だいじょうぶ)かどうか調(しら)べられたんだ。すると、大客殿の屋根(やね)非常(ひじょう)(おも)く、大きな地震が来た時に、それが落ちると、とてもあぶないことがわかったんだよ。そこで、猊下様は御本尊(ごほんぞん)(さま)をはじめ参詣(さんけい)されるご信徒の安全(あんぜん)を考えられて、大客殿の建て直しをされたんだ。

 そして、新しい客殿が完成(かんせい)したのが、平成6年から4年後にあたる平成10年の春で、10万人のご信徒の方々(かたがた)がご登山して、お祝いをしたんだよ。

 この年の()れには「慶祝(けいしゅく)記念局(きねんきょく)」というのがつくられ、平成14年の宗旨建立750年をお祝いする4つの大きな目標(もくひょう)として、「記念(きねん)大法要(だいほうよう)」「法華講(ほっけこう)30万(30まん)総登山(そうとざん)」「奉安堂(ほうあんどう)建立(こんりゅう)」「記念(きねん)出版(しゅっぱん)」が決められたんだ。

 平成11年のお正月には大石寺で猊下様を先頭に「出陣式(しゅつじんしき)」を行って、ご僧侶もご信徒も、「法華講30万総登山」をはじめ、4つの目標が大成功(だいせいこう)するように「もっともっと唱題にも、折伏にも頑張っていこう!」と、御本尊様の前で(ちか)い合ったんだ。

 

 

法華講30万総登山

 

 この4つの大きな目標は、1つ1つがとても大切なものなんだけど、その中でも「法華講30万総登山」は(とく)重要(じゅうよう)なんだ。みんなもなんで重要なのか知りたいよね。

 それはね、猊下(  )様が、30万人のご信徒がご登山されることは、「世界中の人々を救うためであり、それは大聖人様のご命令(めいれい)である」と(おお)せになったからなんだ。つまり、(ほとけ)(さま)であらせられる大聖人様が「世界中の人々を救うために(あつ)まりなさい」とおっしゃられたということなんだ。

 だからぼくたちは、このことを仏様からいただいた(とうと)使命(しめい)であると受け止めて、毎日の勤行・唱題はもちろんのこと、御本尊様に一生懸命に(いの)り、一人でも多くの人々に大聖人様の正しい教えをお話して、みんなで一緒(いっしょ)にお山にご登山することが大切なんだよ。今しかないんだよね。この(とき)は。

 

 だからぼくたちは、まずお父さん( )お母さんのいうことをしっかり()いて、一生懸命にお題目を唱えていこう(  )素直(すなお)気持(きも)ちでお( )題目( )を唱えると( )みんなの(  )がきれいになり、体も丈夫(じょうぶ)になって、学校での成績(せいせき)も良くなり、大聖人様におほめいただけるような信徒になれるんだ。本当(ほんとう)だよ!

 みんなはそのきれいな心で、勇気(ゆうき)をもって信心のお話をすれば、お友だちや知り合いのおじさん、おばさんたちも、きっとわかってくれるし、幸せになれるんだ。(かなら)ずね!

 みんな!宗旨建立750年まであと1年。もっともっと信心に励んでいこう。そして来年(らいねん)の「法華講30万総登山」をみんなで立派(りっぱ)に成功させようね。  さあ、みんなで頑張ろう!!