《大法要参詣の心構え》


ご登山は、宗祖日蓮大聖人様のご在世当時、阿仏房(あぶつぼう)や日妙尼(にちみょうあま)など多くの方々が、大聖人様をお慕い申し上げて、はるばるお目通りに参詣したことが起源です。夏期講習会で学んだ金沢の法華講衆や多くの先師・先輩の方々にご登山の精神を学び、御本仏日蓮大聖人様に対する渇仰(かつごう)恋慕(れんぼ)の気持ちをもって参詣いたしましょう。

特に今回の法華講30万総登山は、去る平成6年の地涌6万大総会における御法主上人猊下のにもとづくものであり、大聖人様の御命(ぎょめい)である末法広宣流布の礎(いしずえ)を建設するところの、重大な意義があることを忘れず、お互いに励ましあい助けあって、この大切なご登山にのぞむことが肝要です。

ご登山は「申し込んでから、家に帰り着いて御本尊様にご挨拶するまでがご登山である」という信心のうえから、油断のない心構えでのぞみたいものです。

総本山は、私たちの信心において根本となる霊場(れいじょう)です。宿坊は、旅館やホテルではありませんから、自分勝手な行動は慎まなければなりません。法華講30万総登山は団体行動です。よって、登山者一人ひとりが信心と自覚をもってルールを守ることが大切です。着山後は、輸送班、整理班の指示に従い、決められた時間を守りましょう。



《マナー、注意事項》


■参詣前の準備

  1. 日頃から健康管理に留意し、出発前日には充分な睡眠をとるなどして、万全の態勢でのぞみましょう。(登山中に具合が悪くならないよう気をつけましょう)

  2. 持病のある方は、事前に病院で受診し、薬を持参してください。

  3. 子供運れの方は、着たり脱いだりすることの容易な着衣や簡単な水枕等、また普段便用している常備薬があれば持参してください。(乳幼児は特に体調を崩しやすいので、気をつけてください)

  4. 用心のため「健康保険証」を持参してください。(コピーは使えません)

一緒に参加される方の中に、持病のある方や年配の方、子供運れの方がいる場合は、お互いに協力しあって、一人も事故なく無事にご登山できるように気をくばってあげましょう。



■着山と下山

  1. 「自家用車」で登山する場合は、登山申込みの時に、支部を通して地方部へ申請し「駐車許可証」をもらってください。必ず「駐車許可証」を持って登山してください。

  2. 自家用車、および支部や地方部で仕立てたバスは、所定の駐車場に駐車してください。所定の駐車場以外は駐車禁止です。また、登山者の車は総本山内での通行・駐車はできません。

  3. 支部や地方部で仕立てたバスで登山する方は、道中それぞれのバスの車両長の指示に従ってください。

  4. バスの車両長は、

    • 輸送班の誘導に従って、登山者をあらかじめ指示された発着場で下車させてください。指定された場所以外では乗降できません。
    • バスの運転手に指定の駐車場を伝えてください。

登山者は定められた時刻に着山し、その後は団体行動のルールを守ってください。

下山時も、輸送班の指示に従い、下山整理票を提出して順番を待って乗車してください。整理票を出さずに自分たちで直接バスを呼んだりすると、駐車場や発着場が大混乱します。整理票の指定時間、乗車場所への集合時間は、必ず守ってください。



■総本山内での行動

  1. 着山したら指定の「ワッペン整理券」を、必ず首からかけてください。小さなお子さんには工夫してつけてください。

  2. 三門前と総坊側との行き来は、必ず「清貫洞」(せいかんどう)を通行してください。車イス等、段差を通行できない方は、「新清貫洞」が完成(7月完成予定)するまでの間、信号のある横断歩道を通行してください。(※横断歩道以外の場所は危険ですから横断禁止です

  3. 総本山内での歩きながらの飲食・喫煙は厳禁です。特に喫煙は灰皿のある所定の場所(総坊は1階ピロティ、その他の宿坊では玄関口付近の各喫煙場所)で済ませるよう厳守してください。

  4. ご登山中の飲酒は禁止です。持ち込んだり、着山後に購入したりしないよう厳守してください。



■休憩と宿泊

  1. 宿坊について

    • 所定の宿坊が、地方部およぴ支部の着山受付場所になります。(※着山手続きを済ませないと、欠席扱いになりますのでこ注意ください)

    • 着山手続きを済ませたあとは、地方部または支部の責任者の指示に従ってください。

  2. 前泊について

    • 宿坊内の警備は、着山から下山まで、当番を決めて配置してください。荷物は各自で管理し、特に貴重品には充分注意してください。墓本的に宿坊は、地方部・支部単位になっていますので、見知らぬ人が入って来た時は、お互いにワッペンを確認し、紹介しあうなどして盗難事故等を予防するようにしてください。

    • 食事の支度は、勤行中にはしないでください。但し、事前にテーブルを並べておく程度の準備は構いません。

    • 就寝の際は、男女別に、本堂と広間、あるいは2階と3階等に分かれて休んでください。(※但し、高齢者.身障者等の付き添いについては事情に応じて適宜とします)

      布団を敷くときは、坊責任者の指示のもと、みんなで役割分担を決めて行なってください。自分勝手に敷いたり、場所を取ったりすることのないようにしてください。

      また、便用後についても一人ひとりが責任をもち、感謝の心をもって整理整頓しましょう。



■慶祝記念大法要(客殿・大講堂・中講堂)

  1. お念珠、お経本、自我偈訓読用お経本、「ワッペン整理券」、記念品・お弁当引換券を忘れずに持っていきましょう。持ち物はできるだけ以上の5点と貴重品だけにして小さくまとめてください。

  2. 自分勝手な行動は慎んでください。輸送班、整理班の誘導、指示に従って行動してください。

  3. 法要中は、携帯電話、PHS、ポケットベル、時計のアラーム等の音の出る可能性があるものは、必ず電源を切ってください。(入場時に電源を切ることを守ってください)

  4. 登山者が法要を録音・撮影することは禁止されています。万一、録音機(テープレコーダー・lCレコーダー等)、カメラ(ビデオカメラを含みます)を使用したことが認められた場合、没収させていただくことがありますので注意してください。

  5. 服装は、男性はスーツにネクタイを着用することか望ましいですが、慶祝記念大法要にふさわしい服装であれは結構です。女性は、男性に準じます。ノースリーブや華美なものは控えてください。学生は学生らしい服(学生服等)」を着用してください。頭髪は清潔にしましょう。大法要は重要な儀式ですから、服装・頭髪を正して参加しましょう。

  6. 会場は、下記のとおりです。(※事前に配布される「ワッペン整理券」をご覧ください)

    • 大法要会場: 客殿

    • 第2会場: 大講堂(テレビ中継)=足を伸ばさないと座ることが困難な方など

    • 第3会場: 中講堂(テレビ中継)=子供連れの方



■御開扉(奉安殿)

  1. 御開扉は、必ず指定された時間を守ってください。(※時間によって内拝券の色が異なります。違う色の券では入場できません)

  2. 内拝券を他人と交換したり譲渡したりすることはできません。御開扉は御法主上人猊下が、御開扉願名蓮により参詣者のこ祈念をしてくださいます。自分勝手に交換して、指定された時間以外の御開扉に願い出ないでください。

    天候や道路の状況によって、どうしても変更が必要な場合には、地方部責任者にご相談ください。また、欠席者の内拝券は支部責任者が必ず回収して、地方部責任者に返却してください。

  3. 持ち物はできるだけ小さくまとめてください。

  4. 内拝券は各自で切り離して持っておきましょう。内拝券を持っていない方は入場できません。乳幼児の券は保護者の方がご自分の券とともにお持ちください。(※万一、内拝券をなくしてしまった場合は法華講事務所、または近くの輸送班・整理班に申し出てください)

  5. 御開扉開始時刻の50分前に宿坊を出発します。輸送班の指示に従って、奉安殿前から出仕道にかけて整列してください。

  6. 奉安殿内には、カメラ、ビデオカメラ、テープレコーダー、ICレコーダー、無線機等、一切持ち込むことはできません。(奉安殿入口脇の手荷物預かり所に預けてください)

  7. 御開扉は厳粛な儀式です。奉安殿内では、携帯電話、PHS、ポケットベル、時計のアラーム等の音の出る可能性があるものは必ず電源を切ってください。(入場時に電源を切ることを守ってください)

  8. 入場後は、私語を慎んでください。御開扉が始まる前の注意事項をよく聞き、唱題のマイクが入るまで静かにお待ちください。

  9. 読経・唱題は、自分勝手に声を張り上げることなく、お経のマイク音声が充分聞こえる程度の声で行ないましょう。

  10. お念珠は音を出してもむものではありません。読経・唱題中はもちろん、御法主上人猊下のご観念のときも絶対にもまないでください。

  11. 読経・唱題の後、御法主上人猊下のご説法は、合掌して拝聴してください。

  12. 退場の際は、輸送班の指示に従って、指定された出口から、順序よくすみやかに退場してください。



<その他の行事と参詣について>


●丑寅勤行(客殿)

丑寅勤行とは、丑寅の時刻、つまり午前2時から4時にかけて行なわれる勤行のことで、大石寺開創以来700年以上にわたって、代々の御法主日顕上人猊下が広宣流布をご祈念されてきた大切な勤行です。

私たちはその勤行に、「お供をさせていただく」という気持ちでのぞまなければなりません。軽装はさけ、きちんとした服装で参加することを必ず守ってください。

丑寅勤行についての注意事項は、入場した際に輸送班から指示があります。

  1. 丑寅勤行は自由参詣できます。入場確認に「ワッペン整理券」が必要です。午前2時15分までに客殿に入場してください。(開場時刻は午前2時です)

  2. 乳幼児を連れての参加の際は、泣いたり騒いだりすることのないよう充分注意し、場合によっては遠慮しましょう。

  3. 体調の悪い人は無理をしないようにしましょう。


●特別記念展(大講堂2階ロビー)

大法要の期間中、特別配念展「宗旨蓮立と750年の法灯」が、大講堂2階ロビーで関催されています。午前8時30分から午後5時までの間、自由に拝観することができます。

宗円750年にわたる貴重なご宝物を拝見させていただき、信心を深めましょう。


●御影堂・常唱堂

御影堂・常唱堂(石之坊)は、午前9時から午後5時までの間、自由に参詣できます。



<その他のマナー、注意事項>


  1. ご僧侶に会った時は、あいさつをしましょう。

  2. 総本山内は階段や段差が多くありますので、足元には充分注意してください。

  3. 雨天の場合、総本山内では、備え付けの傘をご利用ください。

  4. ご登山の途中で自分勝手に下山しないでください。(やむを得ない事情がある場合は必ず責任者に相談してください)

  5. 車イスは、原則として各自で持参してください。

  6. 忘れ物は、ご登山中であれば法華講事務所に、下山後であれば総一坊1階の登山事務所にお問い合わせください。(※連絡方法は各末寺にお問い合わせ下さい)

  7. 不慮のけがや体調不良により、病院での受診を希望する場合は、すみやかに救護班へ連絡してください。救護班は、常時「法華講事務所」に待機しております。

  8. ご登山の道中、空港、駅、電車内のゴミ箱、あるいは高遠道路などのサービスエリアや道の駅のゴミ箱に、弁当の空き箱などを大量に捨てないでください。特に、総本山でいただく「慶祝弁当」の空き箱、必ず持ち帰ってから処分するようにしてください