大白法

平成22年4月1日号


 抜粋



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法華講連合会春季総登山会・第47回総会
全国より2万6230余名が参集


「広布前進の年」の春季総登山会が、3月27日・28日の2日間にわたって行われ、一泊・日帰り合わせて2万6230余名が総本山に参詣した。

初日の17日には午後1時からの御開扉に引き続き、午後2時半から講頭会が行われた。また一泊の登山者は午後7時から、御法主日如上人猊下の御講義に参加した。翌28日は午前10時から法華講連合会第47回総会が、御法主日如上人猊下・御隠尊日顕上人猊下の御臨席のもとに開催され、これには総監・八木日照御尊能化、重役・藤本日潤御尊能化をはじめ、土居崎慈成宗会議長、宗務院の各部長・副部長をはじめとする御尊師方がご出席された。また、法華講総講頭の柳沢委員長、大講頭の石毛副委員長・永井藤蔵氏・渡辺定元氏・石渡秀男氏・大草一男氏・関野洋夫氏並びに各地方部長と共に、すべての登山者が広布坊をはじめ各会場で参加した。

春季総登山会第1日目の3月27日、午前8時頃より一泊登山者が、ほころび始めた総本山の桜に迎えられ着山した。午後1時から、最初の行事である奉安堂での御開扉に臨み、御法主日如上人猊下の大導師のもと、本門戒壇の大御本尊様の御内拝をさせていただいた。また、午後2時半からは大書院において、御法主上人猊下御臨席のもと、法華講講頭会が行われた。登山者は各宿坊で勤行、夕食のあと、御法主上人猊下の御講義の行われる客殿に移動。今回は、『聖愚問答抄』(御書402ページ12行目〜403ページ15行目)の御文について、約1時間にわたり甚深の御講義を賜った。

翌28日は、午前2時半から客殿での丑寅勤行に参加した。明けて宿坊で勤行、朝食を済ませ、第47回総会に参加のため各会場へ移動した。また、早朝から日帰り登山者のバスが着山し始めた。一方、8地方部9隊の鼓笛隊が、午前8時15分より客殿前から総門前に向かって元気にパレードし、演奏を披露した。その後は、総会会場となる広布坊、客殿、大講堂、常来坊、総二坊に分散し、入場者を力強い演奏で出迎えた。主会場の広布坊内では、ブラスバンドと平成20年の全国鼓笛隊コンクールで最優秀賞となった大阪地方部鼓笛隊が演奏を披露。総会は他にも各宿坊も会場となり、主会場の映像が同時中継で全会場に届けられた。28日は総会をはさんで計5回にわたって御開扉が行われ、登山者は順次下山の途についた。


第47回総会

総会は定刻の午前10時、御法主上人猊下がお出ましあそばされると開会が宣せられ、はじめに「広布に生きる」を合唱した。東京第一地方部・妙国寺支部のHさん、群馬地方部・最勝寺支部のTさんの2名が体験発表を行った。続いて、決意に水越栃木地方部長が登壇した。

ここで御法主上人猊下より御言葉を賜った。御法主上人猊下は、様々な災難が頻繁に起こり人心が乱れ世の中が混乱する所以(ゆえん)を、大聖人は邪義邪宗の謗法の害毒によると仰せられ謗人・謗家・謗国の三つを挙げておられるとして、その失を遁れるためには依正不二の原理により、人を恐れることなく強盛に折伏していくことが最も大事であると述べられ、さらに平27年・33年をめざして僧俗一致・異体同心して大折伏戦を展開すべき大事なこの時に当たり時を惜しまず折伏を行じ、自らの成仏と全世界の平和実現をめざして精進するよう御指南あそばされた。

この後、柳沢委員長が挨拶で、一人ひとりが自らの講中の因縁を正しく知り、僧俗一致、強固な異体同心の団結をもって、支部一体となって力一杯折伏に励もうと呼びかけた。最後に「広布の青嵐」を全員で合唱し、総会は終了した。


大講頭辞令授与

法華講大講頭の辞令授与が、春季総登山会第1日目の3月27日午前11時より、総本山対面所での御目通りの砌に行われた。

このたびの辞令授与は大講頭の任期満了(3年)に当たり、3月25日付で大講頭である石毛寅松・永井藤蔵・渡辺定元・石渡秀男・大草一男の5名全員が再任、及び関野洋夫氏(神奈川地方部長・久遠寺支部講頭)が新たに任ぜられたことによるもの。さらに下条映法華講本部幹事の再任辞令授与も行われた。

この席には法華講本部指導師の総監・八木日照御尊能化が出席し、御法主日如上人猊下より、一人ひとりに辞令が手渡された。この際、御法主上人猊下より「平成33年めざして折伏を主体とした戦いを僧俗一致・異体同心して進めていただきたい(趣意)」との御言葉を賜った。

法華講本部体制は平成16年に充実が図られ、それ以前は総講頭1名、大講頭1名の体制であったが、現在は指導教師(僧侶)3名、総講頭1名、大講頭6名、本部幹事1名の陣容である。


法華講講頭会

春季総登山会第2日日の3月27日午後2時半より、御法主日如上人猊下御臨席のもと、法華講講頭会が大書院で行われた。これには、法華講本部指導教師総監・八木日照御尊能化、布教部長・阿部信彰御尊師、教学部長・水島公正御尊師をはじめ、総講頭・柳沢講頭会会長、また、石毛同副会長・水井・渡辺・石渡・大草・関野の各大講頭、各支部講頭(代理を含む)計576名が出席した。

講頭会に先立ち、司会の庶務部長・斎藤栄順御尊師より、大講頭・本部幹事が再任となり、新たに関野洋夫氏が大講頭に任ぜられたことと、講頭会の流れについて説明があった。

御法主上人猊下がお出ましになられ、初めに御言葉を賜った。御法主上人猊下は、本宗は広布達成のための宗団であり、我々は折伏を忘れてはならない。平成27年・33年の御命題達成には僧俗一致・異体同心が大切である。また、既に本年の誓願を達成している支部には必ずその姿がある。講頭は、指導教師のもと講中を責任もって取りまとめ、広布に向かわせる役目を、一心に取り組んでいただきたい。もし行き詰まったらどうするのか。まず題目を唱えることである。唱題の功徳と歓喜で折伏に討って出るように(趣意)」等と御指南あそばされた。

その後、御法主上人猊下・本部指導教師が一度退席され、審議に移った。はじめに柳沢会長から挨拶があり、@折伏推進並びに登山推進について、A平成23年度に行われる特別御供養について、の二点について、それぞれ柳沢会長からの話と質疑応答があった。その後、柳沢会長、石毛副会長が御法主上人猊下のもとへご報告に向かい、ご報告終了後、再び御法主上人猊下が大書院にお出ましになられた。

御法主上人猊下より、「大きい講中は大きいなりに、小さい講中は小さいなりに束ねていくのが講頭の役目である。一致協力して正しい方向に導いていただきたい(趣意)」との御言葉を賜り、講頭会は終了となった。


法華講連合会の全国48地方部体勢に

法華講連合会は、4月1日付をもって全国48地方部体制となる。去る1月3日に行われた臨時理事会において、地方部を分割する連合会規約の一部変更案が議決され、このたび日蓮正宗管長・御法主日如上人猊下の承認を賜り、変更された規約が施行されたものである。

これは昨年、臨時宗会において布教区が48に分割されたことに伴う措置で、連合会は、役員の任期満了に時期を合わせて地方部分割を行うこととなった。これによって地方部長も38名から48名となり、それぞれの地方部に副地方部長・各部長が就任した。僧俗一体となって全国の組織も発展・充実し、一層のきめ細かい活動が期待される。

法華講は、御法主日如上人猊下より「折伏は組織戦で」との御指南を御登座直後よりたびたび戴いている。日蓮正宗が真に広宣流布をめざす折伏の宗団となるためには組織戦が大事であり、大勢が集まってくるところに活気が漲り、感動も生まれる故である。このたびの講頭会においても、既に折伏誓願目標を達成している支部には必ず、指導教師と信徒が一体となっての異体同心の姿があることを御指南あそばされた。たとえ形を整え策を借りたとしても、異体同心が欠けていれば組織戦は成り立たない。

異体同心は、組織戦の絶対的条件である。一軒一軒の家庭が信心根本に生活を確立し、講中がその集合体となっているならば、そこには寺院に集い合う姿が現れ、普段着の折伏の姿が現れる。即ちこれこそが組織戦の土台である。「異体同心なれば万事を成じ、同体異心なれば諸事叶ふ事なし」(御書1389ページ)の御金言そのままに、各家庭の、講中の異体同心を確立し、誓願成就に邁進しよう。



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