大白法

平成23年1月1日号


主な記事

<1〜3面>

<4〜8面>


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立宗759年の新春を寿ぎ奉る


総本山第68世御法主日如上人猊下 新年の辞


 立宗759年の新春を迎え、御隠尊日顕上人猊下には御機嫌麗しく新年をお迎えの御事と存じ上げます。また、法華講総講頭・柳沢喜惣次氏ほか全国法華講員御一同には、清々しく新春を迎え慶賀の至りに存じます。

 昨年は全国的に講員御一同の勇猛果敢なる活躍によって、過半数を大幅に上回る多数の支部が折伏誓願を達成されましたことは誠に慶びに堪えません。中でも特筆すべきは、岐阜布教区・愛知東布教区・青森布教区・北近畿布教区・山口布教区・熊本布教区・静岡西布教区では全支部が強烈に折伏を推進し、管内すべての支部が折伏誓願を達成いたしました。是れも偏(ひとえ)に誓願を達成された布教区の指導教師各位並びに御信徒各位が広布の一念に燃え、異体同心・一致団結してあらゆる困難を乗り越え、障害を克服して果敢に戦ってきた結果であり、各位の健闘に衷心より敬意を表します。

 本年「実践行動の年」は更に総力を結集して、文字通り「実践行動の年」に相応しく、縦横無尽に大折伏戦を展開し、以て平成27年・33年へ向けて、更なる大前進を図られますよう切願するところであります。特に昨今の国内外の諸相を見ると、末法濁悪の世相その侭(まま)に混迷を極め、為に多くの人々が先行きの不安を抱え憂苦しているのが現状であります。而るに、世の中の誰もが国土安穏・天下泰平を願いつつも、平和実現のための具体的方途が解らず、徒(いたずら)に喧噪を極めるだけであります。何事もそうであるように、問題解決の為には、先ずその原因を突き止め、そこから真の解決を見出していかなければ根本的解決を図ることが出来ないのであります。

 大聖人は『立正安国論』に、「つらつら微管を傾け聊(いささ)か経文を披(ひら)きたるに、世皆正に背き、人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てゝ相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる。言はずんばあるべからず。恐れずんばあるべからず」(御書234ページ)と仰せられ、度重なる災難の由来について明かされ、世の中の混乱と不幸と苦悩の原因は、偏に「世皆正に背き人悉く悪に帰す」故であると御教示遊ばされています。

 抑(そもそ)も、『立正安国論』は、大聖人が正嘉元年の大地震を始め、頻発する天変・地夭・飢饉・疫癘等の惨状を見て、その原因は世の中の人々が皆正法に背き、悪法を信じていることにより、国土万民を守護すべきところの諸天善神が去って、悪鬼・魔神が便りを得て棲みついているためであるとし、金光明経・大集経等の経証を挙げて、正法を信ぜず、謗法を犯すことによって、三災七難等の災難が起こると、その理由を述べられ、これら災難を招いている元凶は偏に念仏を始め邪義邪宗の謗法にあると断ぜられ、この謗法を対治して正善の妙法を立つる時、国中に並び起きるところの三災七難等の災難は消え失せ、積み重なる国家の危機も消滅して、安寧(あんねい)にして盤石なる仏国土が出現すると仰せられ、しかし、もし正法に帰依しなければ、七難の中、未だ起きていない自界叛逆難と他国侵逼難の二難が競い起こると訓誡され、速やかに邪義邪宗の謗法を改め、実乗の一善に帰依するよう結んでおられます。実乗の一善とは、一往は法華経のことでありますが、再往大聖人の御正意は文上の法華経ではなく、法華経文底独一本門の妙法蓮華経にして、三大秘法の随一大御本尊に帰依することが、実乗の一善に帰依することであります。

 されば、我々は本年「実践行動の年」に当たり、末法の御本仏宗祖日蓮大聖人が、十方三世を貫く透徹された知見を以て示された、折伏諌暁書とも云うべき『立正安国論』の御聖意を確然として拝信し、各講中共に僧俗一致・異体同心して、一人も漏れず大折伏戦に参加して実践行動を起こし、以て平成27年・33年の目標達成を目指して、愈々御精進されますよう衷心よりお祈り申し上げ、新年の御挨拶といたします。

 以上




御隠尊日顕上人猊下 新年の辞


 立宗759年元旦に当たり、全国の法華講連合会信徒皆様に対し、謹んで新年の祝辞を申し上げます。新年明けましておめでとうございます。

 御法主日如上人猊下には、益々御健勝にて宗門僧俗一同の大師範として此の新年に当たり、昨年に引き続き尊い御慈教を垂示あそばされることは、宗門僧俗全体の仰いで歓喜拝受し奉る処であり、皆様と共に心よりお悦び申し上げるものであります。

 法華講総講頭・同連合会委員長、柳沢喜惣次氏を始め、法華講連合会信徒皆様には、根本本因妙の無限の力を湛(たた)える題目を、確固たる信心に依って日夜行ぜられ、勇往邁進の境界をもって此の輝かしい新年をお迎えになられた事と存じます。

 宗門は日如上人の御命題に基づき、来る平成27年に迎える、二祖日興上人、御生誕第770年の讃徳御報恩のため受命の大目標達成に向って堂々たる折伏大前進を行いつつあり、この勇猛精進の姿に仏祖三宝尊は深く御嘉賞あそばされる事と拝信するものであります。それは一人の人間の仏性を開かせることが、いかに尊いことかの実践に当たるからであります。

 宗祖日蓮大聖人は末法万年の一切衆生を救うべく、釈尊仏法を取り違え、また正しい仏法を誑惑(おうわく)した誤りの各宗各派を徹底破折され、真実の大教法たる三大秘法の随一、本門戒壇の大御本尊を建立あそばされました。この大仏法が今や日本乃至全世界各国に渉り、皆様方法華講員の方々の強盛な信心により堂々と広宣流布しつつあります。まことに宗門は素晴らしい時を迎えつつあると信ずるのであります。

 顧(かえりみ)みれば終戦後間もなく、当時の宗門情況の必要性からその元をなす会合と連係より生まれた法華講連合会は、その間に充実発展してその時々に応じ、宗門の各方面に渉り種々の貢献を果たされました。私の当職中も柳沢委員長を中心に様々な問題案件に遭遇したとき、連合会がよく支えをされたことが思い出されます。

 これからもその本来の意義により、実情に即する活動が充分に期待されるものと思います。法華講連合会皆様のいよいよの御健康と御精進を祈り、一言新年の辞と致します。



○ 総監・八木日照御尊能化

 立宗759年、平成23年の新春、明けましておめでとうございます。御法主日如上人猊下、並びに前御法主日顕上人猊下におかれましては、ますます御健勝にて新年をお迎えあそばされたことを心からお慶び申し上げます。

 また法華講総講頭・柳沢喜惣次氏、大講頭各位をはじめ日本国乃至世界の法華講員の皆様には「実践行動の年」の新年を清々しく迎えられ、平成27年・第二祖日興上人御生誕770年の御命題達成に向けて、さらなる飛躍を決意されていることと存じます。

 昨年重要な第一年目を闘い抜いた実績を元に、伸ばすべき利点はさらに伸ばし、改善すベき点があれば報道されている他支部の例なども参考に、知恵を絞って作戦を練り、昨年の成果を凌ぐ弘教を展開してまいりましょう。

 目下、総本山に於いては御影堂の解体大改修工事が着々と進められています。一日一日の作業では、目に見えて変化する部分はわずかですが、日々作業が積み重ねられることにより、やがて再び立派な堂宇として完成の時が来るのであります。弛(たゆ)みなく続けることの大切さに改めて思いを致し、御命題達成に向けて第二年目の信行の大きな糧とすべきであると思います。

 『撰時抄』に、「一Hあつまりて大海となる。微塵つもりて須弥山となれり。日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一H一微塵のごとし。法華経を二人・三人・十人・百千万億人唱え伝うるほどならば、妙覚の須弥山ともなり、大涅槃の大海ともなるべし。仏になる道は此よりほかに又もとむる事なかれ」(御書868ページ)とありますように、一人ひとりの力はわずかでも、多くの人が志を一つにし、組織戦を以て進むところに、必ず大きな力となります。誓願完遂のため、共々に力を合わせ精進してまいりましょう。


○ 重役・藤本日潤御尊能化

 平成23年、立宗759年「実践行動の年」の新春、明けましておめでとうございます。

 御法主日如上人猊下におかせられましては、いよいよ御健勝にて宗門をみそなわせ給うこと、まことに以て喜びにたえません。御隠尊日顕上人猊下におかせられましても、ますます御健勝にわたらせられ、喜びにたえません。

 また、法華講連合会委員長・柳沢喜惣次殿をはじめ、全国法華講の各位におかれましても、お元気にて新年をお迎えのことと存じ、心よりお祝い申し上げます。

 宗門は今、平成27年、33年の御命題に向けて2年目に入りました。全国各寺各支部におかれては、着々と誓願目標達成をめざし精進を重ねておられることと存じます。確実に誓願を達成するためには実現可能なしっかりとした計画を確立する必要があると思います。既に計画の立っている支部は、その計画が確実に実践できる体制を築いて着実にそれを実践し、未だ確立していない支部にあっては早期に講中に於いて充分に協議して策定し、実践に移していかなければなりません。そして本年度の誓願目標を、確実に達成していくことが大事であります。こうして各支部がまず、平成27年の目標たる50%増を成就し、しっかりと土台を築き上げることによって、次の平成33年の80万体勢構築へと前進していくことができると思うのであります。

 大聖人様は『諸法実相抄』に、「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり。日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人三人百人と次第に唱へつたふるなり。未来も又しかるべし。是あに地涌の義に非ずや。剰(あまつさ)へ広宣流布の時は日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は大地を的とするなるべし」(御書666ページ)と御示しであります。

 宗内各位には常に地涌の菩薩としての自覚と誇りをもって、まずは「一人が一人の折伏」を実践し、平成27年に向かっての第2年目たる本年の誓願目標を確実に達成することをめざし、精進努力せられますよう心から念じてやみません。皆様方のますますのご健勝をお祈りいたしまして一言以て新年のご挨拶とさせていただきます。



□ 法華講連合会委員長・柳沢喜惣次総講頭

 清々しく明ける立宗759年元旦、全国の皆さん、新年おめでとうございます。

 昨年は御法主日如上人猊下の御教導のもと、法華講は折伏をしていく信心に蘇生し、目標達成した支部は約400支部となりました。まことに有り難いことであります。

 本年よりは御命題に向かって、全国各支部は「4力年計画」を立て、いよいよ本来の法華講に立ち返っていく時を実感するものであります。

 そこに連合会は、御法主上人猊下の御意を戴し奉って、本年は何をやるべきかであります。それは一つには、今の幹事団の任務の役割の見直しと、適材適所に配置を換えること、またそれに伴う経費の見直しであります。そこに新しく幹事を補佐する副の立場、主任の立場が起用されていかなければなりません。そこには当然、目的達成の上に必要な経費は伴うものであります。新時代を迎える新年に当たり、我々はどんな困難に直面しても、やり切っていかなければ道は開けません。このことは、全国48地方部も同様と存じます。地方部も、それぞれに国土も、また因縁も異なるものでありますから、南無妙法蓮華経とみんなで唱え、僧俗異体同心の上に必ず折伏は実現していることは御金言であります。

皆様方のご健康とさらなるご精進を念願いたしまして一言、新年のご挨拶とさせていただきます。


□ 法華講連合会副委員長・石毛寅松大講頭

 また日蓮正宗総監・八木日照御尊能化、日蓮正宗重役・藤本日潤御尊能化をはじめ、各御尊能化・御尊師方にもますますご健勝にて「実践行動の年」の新年をお迎えなされましたことを心よりお祝い申し上げます。

 ご承知のように、本年は「実践行動の年」として、平成27年に向かっての御命題の実現を期して「年間実践テーマ」として、私たちに、
 @勤行・唱題で広布へ前進
 A折伏実践で御命題達成
 B全講員で支部総登山
の三項目をお示しくださいました。

 この三項目は、あくまでも実践し、行動して、結果を出していくことが大事であって、単なる「スローガン」で終わらせてはならないのであります。組織を活かして、みんなで唱題し、みんなで家庭訪問し、下種折伏に歩く。また支部総登山を啓蒙する。この「地道な活動」が本年「実践行動の年」の信行であると思います。

 今年こそ一人ひとりが発心し、みんなで明るく楽しく実践して、「実践行動の年」の信心の歓喜を体でつかんでいきましょう。一人ひとりの地道な実践行動は、御本尊様が総じて御照覧です。みんなで実践行動して大功徳を積ませていただこうではありませんか。



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