平成11年9月29日
日 蓮 正 宗 宗 務 院 [印]
宗 内 各 位

お 知 ら せ


クロウ事件裁判創価学会−スプリンクル(元警察官)自身の弁明書も出せず

クロウ事件の証拠を全部提出しなさい、ということで開かれた昨日の東京地裁民事第12部(下田文男裁判長)の法廷で、被告創価学会側は、注目のスプリンクル自身の弁明書さえ出せず、次回期日に持越しました。ご承知のように宗門側は、既に8月6日、スプリンクル元シアトル警察官は「シアトル事件」当時、アメリカ空軍の兵役に服しており、シアトル警察を休職していた事実を示すシアトル警察および空軍の公記録を証拠として提出していました。

これに対し学会側は、「口頭弁論で当然種々の証拠を東京地方裁判所に提出することになり、そうなれば宗門側の主張こそがまったく虚偽であることが法廷で明らかになる」(本年8月14日付聖教新聞)、「確かにスプリンクル氏が1962年(昭和37年)10月末からの一時期軍務に服していたことは事実であるが、この間のことは既に調査済のこと」(同月27日付同新聞)等と強がりを述べていました。しかし、昨日の法廷で、そういう「調査済」の「種々の証拠」を何も出せず、今まで出したメイリー、ウィリアム、マリオン元警察官らの宣誓供述書の二番煎じを出したほか、スプリンクルに対するウソ発見器(ポリグラフ)の結果とか、ジョージ・ウィリアムス(前SGI−USA理事長)やジュディ・クロウ(クロウの娘)の宣誓供述書を出したに過ぎませんでした。

宗門が提出した数多くの公記録を破るような、核心に迫る記録や物証(つまり、人と違って嘘をつかない証拠)は何も出せなかったのです。

スプリンクル自身の弁明すら提出し得ないままに終わったことは、学会が聖教新聞紙上でおこなった大言壮語が苦し紛れの虚勢に過ぎなかったことを明白に示すものと言えるでしょう。創価学会側は、当日の口頭弁論で、以上の宣誓供述言とは別に、スプリンクルとともに事件を目撃したもう一人の警察官とされるバーナード・ビクター・メイリーに対する質問と回答の状況を撮影したビデオテープを証拠として提出していますが、これはビデオテープという形式が新しいだけで、これまでの同人の供述書に新しい内容を付け加えるものではありません。現在の焦点であるスプリンクルの「軍務休暇」に対しては、何も言及していません。スプリンクルの偽証が決定的に明らかになった今、メイリーの供述がスプリンクルの供述と一致すればするほど二人の間の偽証の共謀関係を裏付けることになります。

これに対し、宗門側弁護団は、スプリンクルの「軍務休暇」(不在証明)を示す追加的言証を提出し、法廷においてその内容の骨子を整然と説明するとともに、宗門側の書証提出から一力月あまりを経たのに、スプリンクル本人の弁明すら提出し得ない創価学会側の対応の異常性を糾弾しました。創価学会側は、ただ、次回までにと言って逃げるのみでした。

スプリンクルの「不在証明」に対し、創価学会が反論不能の状態に陥り、未だ反論の筋書きすら組み立てられないでいることは明らかです。

宗内各位には、創価岸会の最後の悪あがきにも似た策動を敢然と打ち破り、最終的な勝利の日までいよいよ大前進されることを祈念します。

以 上