聖教新聞8月14日 2面 ※資料としての掲載であり、本サイトがその趣旨に同意するものではありません。 シアトル事件裁判で日顕宗が、また大誤報(「大白法」号外) 元警察官スプリンクル氏の経歴めぐり 裏付け調査もせずカラ騒ぎ 「事件現場に立ち会った」のは紛れもない事実 阿部日顕の「シアトル事件」(1963年〈昭和38年〉3月)について、 現在、 日顕宗は当時のアメリカ空軍などの一部資料だけを頼りに、 鬼の首でも取ったかのように、 「シアトル事件」がなかったなどと喧伝している。 すなわち、元警察官のロナルド・スプリンクル氏が当時、 軍務のためシアトル警察を休職中で、 事件現場になど立ち会っていなかったとし、 同氏の法廷での証言がすべて虚偽であると機関紙「大白法」号外(8月10日付)で大騒ぎをしているのだ。 しかし、 同氏が軍務に服していたのは、 1963年3月の事件以前の短期間で、 スプリンクル氏が事件現場に立ち会った警察官であることは、 紛れもない事実であり、 同氏の証言がすべて虚偽であるなどという「大白法」の記事は全くの誤報である。 もとより学会側では、 同氏を証人として裁判所に申請するに際し、 その経歴について、 今回宗門側が大騒ぎしていることを含め、 あらゆる角度から調査を行い、 同氏が警察の職務を行っていたことを確認している。 それによれば、1962年(昭和37年)10月にキューバ危機が勃発し、 空軍予備役兵だったスプリンクル氏は、 大統領命令により召集されたが、 キューバ危機の終息により、 同年11月下旬には現役任務を解除された。 その後、 予備役兵としての基本訓練を受けるため、 一時期、 テキサス州のラックランド基地に配属された後、 シアトル市近郊のペインフィールド基地に配属され、 その後間もなく復職して、 1963年3月の事件当時はシアトルで警察官としての任務を遂行していた。 宗門側が提出した警察の記録に6カ月の軍務休職の記載があることは事実であるが、 これらの記載自体に多くの矛盾が存在し、 記録の記載のすべてが真実であるということにはならないのである。 たとえば、 第一宗門側が裁判所に提出した軍務歴表によっても、 1964年(昭和39年)9月末の時点でのスプリンクル氏の現役勤務は、 累計30日間であったと記載されている。 しかし、これでは今回、宗門側が主張している6カ月間の兵役ということとは、 たちまち矛盾する記載になっているのである。 また、 スプリンクル氏が当時、 警察官として職務を遂行していることを示す事実も存在している。 要するに宗門側は、 記録の記載だけを根拠に、 同氏が軍隊にいたと勝手に断定。 故に事件現場には立ち会っていないと決め付けて、 カラ騒ぎしているに過ぎないのである。 いずれにせよ学会側では、 今後の口頭弁論で当然、 種々の証拠を東京地方裁判所に提出することとなり、 そうなれば宗門側の主張こそがまったくの虚偽であることが法廷で明らかになることは間違いない。 これまでも「ホテルから一歩も出ていない」との事件発覚当初の主張を、 「一人で散策し飲酒して帰室」などと百八十度主張を変更せざるを得なくなったこと。 事件否定の鶫切り札鵯として持ち出してきた当時の「手帳」の重要個所の記載が科学鑑定により、 後からの加筆である可能性が極めて高いことが判明したことなど、 宗門側の主張は、ことごとく崩壊しており、 今回の主張も、 日顕宗にとっては裁判終盤の悪足掻きでしかないことは明白になるであろう。 宮原守男弁護士の談話 今回、 日蓮正宗側は、 スプリンクル氏が、 1963年3月のシアトル事件当時には、 空軍の兵役に服しており、 シアトル市警にいなかったから、 同氏の証言はすべて虚偽であるとして、 大々的に宣伝しております。 スプリンクル氏が1962年10月末から一時的に軍務に服したことは事実でありますが、 シアトル事件当時に警察官として職務を遂行していたことも事実であります。 そのことは事前の調査により、 間違いないことが判明しております。 現に、 事件に立ち会ったもう一人の警察官であるメイリー氏が、 スプリンクル氏とともに事件現場に立ち会ったことを明確に記憶し、 宣誓供述書で述べているところでありますし、 また、 別の同僚警察官が、 やはり宣誓供述書で、 事件直後にスプリンクル氏からその話を聞いていたこともすでに明らかにしております。 いずれにせよ、 事件当時にスプリンクル氏が警察官として職務を行っていたことは、 種々の証拠により明白であり、 今後それらを裁判所に提出する予定であります。 これまでも宗門側は、 当時シアトル市内では高速道路の工事中であったので、 クロウ夫人が証言する方法では現場に行けなかったはずであり、 同夫人は偽証していると声高に主張しておりましたが、 明白かつ客観的な反証によって、 その主張はもろくも崩れ去っておりますが、 宗門側はこのようないい加減な主張を繰り返してきているのであります。 今回の宗門側の突然の主張も同様の結果となることは間違いないものと確信しております。