もの静かな容姿からは想像のつかない凄いピアノを弾く女性です。東京を中心にライヴ活動も積極的にしてはります。picoさん

JAWANGO /(P-VINE)  
岡本博文
pic01.jpg (29774 バイト) 岡本博文(G,G-SYNTH),バカボン鈴木(B),
ヤヒロトモヒロ(PERC),鬼怒無月(STEEL-G),
GUSTAVO GREGORIO(_B),村上"ポンタ"秀一(DS)
1.OBYAN BOY
2.ORDINARY LATIN SONG
3.HONGKONG BLUES
4.VESTIDO NARANJA
5.KEITH
6.HIDE & SEEK
7.JAWANGO
8.HAPPENING OPERATION
9.DOG DAY AFTERNOON
10.PRELUDE

去年(98年)、ヤヒロトモヒロさんを目当てに行ったライブで初めて見たのが岡本さ
んとの出逢いです。
プレイもさる事ながら、何もおかしな事を言ってないのに大笑いできてしまう彼のMC
に惚れ込んだのがきっかけ、というか。独特な間のあるこのMCはきっと誰にも真似出
来ない物と思います。是非、機会があれば体験していただきたいですね、多くの人
に。

1 Obyan Bay
で、CDの感想ですが、まずはじめに聞こえてくるパーカッションソロが美しすぎる!
(Obyan Bay)しっとりした映画の冒頭のシーンでも見るような。朝露に濡れた森の中
の小さな草むらをいつも想像してしまいます。

2 Ordinary Latin Song
そして、2曲目のOrdinary Latin Songはリズムが気持ちのいいラテンナンバーです。
足取り軽くなります。疲れた時にはこの曲をどうぞ。

3 Hongkong Blues
3曲目Hongkong Bluesは、ギター2本の絡みがいい感じ。一回この曲を生で聞きました
が、二人のギタリスト(岡本さんと鬼怒さん)のお互いを見据えての演奏は聞いてい
るこちらにも緊張感がバシバシ伝わってきて、男の色気爆発ものでした。このナン
バーは絶対ライブで聞いた方が面白いと思うな。

4 Vestido Naranja
次、Vestido Naranja、パーカッションから始まって、難しそうな決めの連続の後、
ゆったりとしたメロディ、そして再びテンション高くなり、と気持ちいい曲の定番風
に始まります。スパニッシュムードたっぷりな曲です。

5 Keith
5曲目、Keithは変則的な構成を持ちながら、スピード感あふれた面白いナンバーで
す。

6 Hide & Seek
次、Hide & Seekはリズム隊には絶対気持ちよさそう(ただし、演奏能力ある場合)
な曲。遊びがいっぱい詰まってる。CD発売記念ツアー関東版では、いつもこの曲が
トップに演奏されていました。CDでは、SEも使われ何か多次元世界を疾走しているよ
うな風景を思わせる曲です。

7 Jawango
次、7曲目はアルバムタイトルのJawango。身体が自然に揺れるような愛らしいテー
マ。岡本さんのギターの魅力全開。この人のギターはエスニックなものと独自のテイ
ストがいい感じでブレンドされているところが素晴らしい、と私は思っています。こ
のアルバムではアコースティックギターを演奏していますが、エレキを持った時もス
ゴ、カッコ良かったなあ。聞いていて、生きてて良かった、と思ったものです。曲中
の自然なクレッシェンドの部分にはまります。

8 Happening Operation
次、Happening Operationは、今までとかなり違ったサウンド。思うにかなりポンタ
さんのアグレッシブさに影響されてるのかな、と。ここまでフワッと聞いてきた時は
ここでボリュームを下げる事になります(笑)。

9 Dog Day Afternoon
で、次にはバロックの曲を思わせるようなイントロのDog Day Afternoon。この部分
のトライアングルがものすごく好き!盛り上がりの時。町中の路地裏を思わせるよう
なSEと共に進行。ブレイクの時のパーカッションが凄く気持ちいい。哀愁と情熱をた
たえた曲です。やはりライブだとこの曲のヤヒロさんは見ていて無茶苦茶楽しいで
す、ヤレヤレー!になります。

10 Prelude
で、もう最後なのだ。ベースがメロを取るウルウルナンバー、Prelude。ここまで聞
いて、一つの映画のエンディングを飾るようなこの曲で、お名残惜しくなる。ギター
の弦をこする音が、小さくギッと聞こえてなんかほっとしたりもするのです。

全体的にとても聞きやすい、BGMとしても一流の作品だと思います。プレイヤーとし
ても作曲者としても尊敬の念を強く持っているワタクシなのでありました。

 

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