ミディに関しての知識は、群を抜いています。作る曲もアレンジも素人離れしています。クラブ系のジャズにはかなり詳しいお方です。常盤兼成さん

COWBOY BEBOP / (VICTOR)
菅野よう子
tokiw02.jpg (26344 バイト) シートベルツ:Keyboards:Yoko Kanno
Synthesizer manipulate:Keishi Urata
Drums:Yasuo Sano
Bass:Hitoshi Watanabe,Maki Kitada
Guitar:Tsuneo Imahori
Percussion:Mataro Misawa,Ikuo Kakehashi
Voices:Tim Jensen
Saxophone:Takuo Yamamoto,Osamu Koike,
Masato Honda,Shigeo Fuchino
Trumpet:Toshi Araki,Yusuke Hayashi,
Kouji Nishimura
Trombone:Yoichi Murata,Masanori Hirohara,
Junko Yamashiro
Flute:Hideyo Takamura,Kazuhiro Iwasa,
Mika Hayashi
Tuba:Kiyoshi Sato
1 .Tank!
2 .RUSH
3 .SPOKEY DOKEY
4 .BAD DOG NO BISCUITS
5 .CAT BLUES
6 .COSMOS
7 .SPACE LION
8 .WALTZ for ZIZI
9 .PIANO BLACK
10.POT CITY
11.TOO GOOD TOO BAD
12.CAR24
13.The EGG and I
14.FELT TIP PEN
15.RAIN
16.DIGGING MY POTATO
17.MEMORY

★アニメのサントラです(笑)僕がよく行く、秋葉原のヤマギワソフト館2階、
ジャズの試聴コーナーに「すべての音楽ファンに」なんて大層なポップとともに
置いてあったのを聴いてハマってしまいました。

★菅野よう子についてはよく知らないのですが、友だちに聴いたところ、アニメ、
CM音楽などで第一線で活躍している作曲家さんみたいです。アニメの方は云わ
れてもピンとこなかったので忘れてしまいましたが、「何飲もっかな♪ビタミン
ウォーター」とか、「マクドナルドのグラコログラコログラコロ…」などが彼女
のCM作品らしいです。

★さてこのカウボーイビバップというアニメサントラですが、非常にバラエティ
に富んで聴きごたえのある作品になっています。クインシージョーンズ、ラロシ
ロフィンの往年の映画テレビ音楽っぽいイカすビッグバンドもの。スカパラも裸
足で逃げ出すようなブチ切れたスカ。渋いブルース。ETC...。アニメのサントラ
にしておくのは勿体無い名曲、名演ぞろいです。

★で、やっぱりジャズ好きとしては、村田陽一ソリッドブラスを母体としている
だろう、その名もシートベルツ(笑)というビッグバンドの演奏する曲に注目し
たいですね。M1「Tank!」は往年のアメリカ映画テレビ音楽のテーマ曲を彷佛
させる楽しいナンバー。本田雅人(たぶん)のソロがめっさイカしています。
M2はこれぞ現代のビッグバンド!というモードがかった怪し気な曲。村田陽一
(たぶん)のボントロが吠えます。M4は荒削りでウルサくて下品なところが魅
力のスカナンバー。絶対麻薬やってるよね、ってキレ具合が最高です。

★そして、なんちゅーかこのビッグバンドの音がやけに「下品」にミキシングさ
れているんですよね。音が悪い。でもそれが逆に「生々しさ」を演出して、いい
味が出ています。ソリッドブラスの音なんかと較べると面白いンじゃないかな。

★アニメサントラなんかを何の偏見もなくジャズの試聴コーナーに置いてしまう
ヤマギワのスタッフに感謝です。おかげで素晴らしいビッグバンドに出逢えまし
た。(笑)

 

CLAIRE MARTIN off BEAT / (LINN RECORDS)
CLAIRE MARTIN
tokiw01.jpg (19727 バイト) Claire Martin:Vocal
Claire Martin Trio:
Gareth Williams:Piano,Arnie Somogyi:Bass,Clark Tracey:Drums
with Speicial Guests:
Martin Taylor:Guitar(Track14),Anthony Kerr:Vibes(Tracks 5&8)
 Mark Nightingale:Trombone(Track 4,9&12)
1. off beat
    (Leon Poer)
2. buy and sell
    (Laura Nyro)
3. come back to me
    (A.J.Learner,B.Lane)
4. i'll close my eyes
    (Billy Reid)
5. monk's new tune
    (M.Frank)
6. i do it for your love
    (P.Simon)
7. worth the wait
    (G.Williams,C.Martin)
8. wishful thinking
    (David Newton,J.E.Siegel)
9. comes love
    (L.Brown,S.Stept,C.Tobias)
10.would yo believe?
    (C.Coleman,J.Lipton)
11.lost in his arms
    (I.Berlin)
12.something real
    (Phoebe Snow)
13.make sure you're sure
    (Stevie Wonder)
14.some other time
    (L.Bernstein,B.Comden,A.Green)

★イギリスの歌姫、クレア・マーチンです。どうもイギリスという国がよくない
のか日本での知名度がよくないのですが、CD屋さんにはこのヒトのアルバムに
「担当者激薦!!」ってポップがよく貼ってあります。なるほど聴けばどんな方
にでもオススメ出来る楽しいジャズ。私もなにかオススメを、と言われたら迷わ
ずクレア・マーチンの名前をだしちゃいます。

★このアルバムは1995年録音のライブ盤です。ライブハウスでの録音にして
は、すこぶる音も良く、お客さんもイギリス人と言う国民性か、上品で、あまり
雑音を立てません(笑)さてさて、このアルバムの魅力はやはり、万人にオスス
メ出来る点です。つまりジャズをあまり知らないヒトが漠然と抱くだろう「ジャ
ズ」のイメージそのままのお洒落で洗練されたサウンドでありながら、バックの
プレイヤーが全員むちゃくちゃ調子良く、適度にキレた演奏をするので、玄人衆
にも充分オススメできる、という。

★そして、1番の魅力といえば、「楽しい」アルバムだという点。聴いていて思
わず唇の端がキュっとあがっていく。にま〜、としてしまう。クレア・マーチン
の少しだけハスキーで素直な歌声。冴え渡るピアノ。ボントロ、バイブという渋
いゲスト。きっと皆んなニコニコしながら楽しそうに演奏しているに違いない。
お客さんもそれを笑顔で聴き入ってるに違いない。これほど楽しめるアルバムに
はそうは出会えません。ぜひみなさんにも聴いていただきたいな、と。

 

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