ジャズギターでお題をいただきました。しかも「ギターリーダー」でと云う指定付き。
しかし、実は、ギター、苦手なんですよね(笑)。弾けないし・・・。
掘り下げてるとは云えませんし、聴いた枚数も少ないです。
手持ちのアルバムを整理してもビックネームが抜け落ちてる状態です。
お薦めと云えるかどうかは、不安を残しながらも私らしいセレクトをしてみました。
「こんなもん薦めるか、フツー。」「これが抜けてたら話にならんがな。」
等のお叱りの声は、BBSまで(笑)。
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PALENQUE |
LIVE.....ONE SUMMER NIGHT / PACO DE LUCIA (PHILIPS) | |
PACO DE LUCIA(G),RAMON DE
ALGECIRAS(G),CARLOS BENAVENT(B), PEPE DE LUCIA(VO,G),JORGE PARDO(FL),RUBEM DANTAS(PERC) |
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いきなり反則技みたいなセレクトでスミマセン(笑)。 パコデルシアは、云わずと知れたフラメンコの神様ですが、 ジャズファンの間でもスーパーギタートリオでお馴染みですね。 このアルバムは、彼の自己のユニットで最もジャズに傾倒した作品。 真夏の夜の熱い熱いライブです。 個人的には10年以上も聴き続けてる最愛聴盤です。 |
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SWEET GEORGIA PEACH |
SWEET GEORGIA PEACH / RUSSELL MALONE (IMPULSE!) | |
RUSSELL MALONE(G),RON CARTER(B), KENNY BARRON(PF),LEWIS NASH(DS) |
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ハリーコニャックJrに認められ、ダイアナクラールの唄伴もしてた って経歴だけ聞いて「うーん、ちょっと」と敬遠してたんですが、 この最新アルバムを聴いて先入観はいけないなぁと反省しました。 ブルージーでいて、モタる事のない滑らかなアドリブラインは、 ベンソンライクな感じも受けますが、なかなかに気持ち良い。 良く歌う良いギターだと思います。今後の注目株の一人です。 |
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LUMPY |
GIVE AND TAKE / MIKE STERN (ATLANTIC) | |
MIKE STARN(G),JOHN PATITUCCI(B), JACK DeJOHNETTE(DS),GIL GOLDSTEIN(PF) |
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マイクスターンと云えば、「ジミヘンみたいに弾けるヤツを連れてこい。」 ってマイルスが抜擢したギターリストだと聞いてますが、 確かにロック的なテイストの強いギターリストです。 一枚「STANDARDS / (ATLANTIC)」が異色的にジャズな仕上がりで 個人的にはこれを愛聴していました。 ここで挙げた97年録音のアルバムは、その流れを汲む良好盤です。 いきなりコールポーターの"I LOVE YOU"から始まるので、 「STANDARDS」と勘違いしてしまいます(笑)。 ここで取り上げたオリジナル曲は、ギターカルテットで 演奏されていますが、アルバムには、マイケルブレッカーや デヴィッドサンボーンも参加していて聴き応え充分です。 |
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SAMBA TEEKENS |
STOLEN MOMENTS / JIMMY RANEY & DOUG RANEY (STEEPLE CHASE) |
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JIMMY RANEY(G),DOUG RANEY(G), MICHAEL MOORE(B),BILLY HART(DS) |
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この2人、苗字も同じで顔もそっくりですが赤の他人です(大嘘)。 息子の活躍するスティープルチェイスレーベルに、 オヤジが客演したって感じでしょうか? 全編くつろいだ雰囲気で2人のギターが対話していきます。 ギターの音色もスタイルも似ている上に輸入盤に記載がないので どっちがどっちかわかってません(笑)。 |
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ANGEL FACE |
INTERMODULATION / BILL EVANS & JIM HALL (VERVE) | |
BILL EVANS(PF),JIM HALL(G) | |
アンダーカレント再びと云った趣向のアルバムです。 出来は、アンダーカレントを100とするとぼちぼちですが(笑)、 どらみちゃんがアンダーカレンターだと聞いてたので選びました。 この静かな美しい曲、実は、ジョーザビヌルの作品なんです。 2人の音がぶつかり合う事なく絡み合って一つの音楽を紡ぎ出すさま、 これが INTER な MODULATION なのでしょう。 |
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AUTUMN LEAVES |
STOLEN MOMENTS / STANLEY JORDAN (BLUE NOTE) | |
STANLEY JORDAN(G),KENWOOD DENNARD(DS), CHARNETT MOFFETT(B) |
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新生ブルーノートの第一弾として華々しくデビューを飾った彼も 「お里の知れる」底の浅い音楽性が災いしてその後鳴かず飛ばず。 レコード会社を移籍して出した「BOLERO / (ARISTA)」なんか、 耳の腐る出来です(怒)。 しかしまあ、彼の大道芸ツーフィンガータッピングのテクニックに 敬意を表して取り上げてみました。 このアルバムは、90年の東京ブルーノートでのライヴの模様を 収めたものです。 アドリブラインのバックで自分でコードワークを弾いてます。 うーん、凄いけど、それするならキーボードでいいんじゃないの?(笑) |
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MAC COY |
TEENAGERS / PHILIP CATHERINE (MARCAL) | |
PHILIP CATHERINE(G),SERGE DELAITE(PF), GEORGE MRAZ(B) |
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フィリップキャスリーンは、チャールスミンガスに ヤングジャンゴと呼ばれたそうですが、そうジャンゴ的でもない。 根っこは、その辺りなんですがモードにも傾倒したりして、 彼のスタイルは、様々に変化するらしいです。 らしいと書いたのは、このアルバムしか聴いた事ないから(笑)。 確かにバックのカッティングが古臭い一面もあったりする割に、 アドリブラインが妙に尖がってたりする時があります。 このアルバム、ピアノのセルジュデライトのオリジナルが魅力的で ソロでもフィリップキャスリーンよりも前面に出てますんで、 ひょっとしたら実質的なリーダーは、ピアノかもしれません(笑)。 |
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ISOTOPE |
NONE TOO SOON / ALLAN HOLDSWORTH (VERVE) | |
ALLAN HOLDSWORTH(G),GORDON BECK(PF), GARY WILLIS(B),KIRK COVINGTON(DS) |
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プログレなうにさんからお薦めをいただいたギタリストです。 どう聴いてもジャズなテイストとは無縁のハードな御方ですが(笑)、 私個人的にこのアルバムでなんとか折り合いがつきました。 コルトレーンの"COUNT DOWN"に始まってジャズのナンバーが とり揃っている異色のアルバムだからです。 「ジャズは嫌いだ!」と云ってる人がどうしてこんなアルバムを 出したのでしょう? この曲もジョーヘンダーソンの作品。 |
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THE RED ONE |
I CAN SEE YOUR HOUSE FROM HERE / JOHN SCOFIELD & PAT METHENY (BLUE NOTE) |
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JOHN SCOFIELD(G),PAT METHENY(G), STEVE SWALLOW(B),BILL STEWART(DS) |
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ビッグネーム2人による93年の録音です。 ワンアンドオンリー×2によるギター共演が聴けるアルバムです(笑)。 ソロオーダーは、ジョンスコ、メセニーの順です。 シリアスに渋いフレージングで極めたジョンスコに続いて、 天地をひっくり返す様な派手なメセニーのホーンライクなソロ。 この瞬間、ジョンスコは「やられた〜!」って思ったに違いない(笑)。 |
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PARDON ME |
PARDON ME / BRUCE FORMAN (CONCORD) | |
BRUCE FORMAN(G),BILLY CHILDS(PF), JEFF CARNEY(B),EDDIE MARSHALL(DS) |
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ブルースフォアマンは、ひたすら弾きまくります。 唇をパクパクさせてフレーズを口ずさみながら シングルトーンで16分音符を埋めていきます。 正にギターのシーツオブサウンドです。 リッチーコールのグループで活動していた頃から凄かったですが、 ソロになってから更に凄さに磨きがかかった気がします。 このアルバムでも初っ端、コルトレーンの"COUNT DOWN"で 笑いが出るほど弾いてくれています。 バラードプレイもしっとりとしていて良いのですが、 彼は、やっぱり急速調の曲が似合います。 ここで取り上げた表題曲もそんな彼の良さがMAXに出た快演。 「あのー、おとりこみ中すみません。」ってジャケットもユニーク。 |
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MINORITY |
STRINGS / PAT MARTINO (PRESTIGE) | |
PAT MARTINO(G),JOE FARRELL(TS), CEDAR WALTON(PF),BEN TUCKER(B), WALTER PERKINS(DS) |
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伝説のギタリストのプレスティッジ時代のアルバムの一つ。 ここでは、ジョーファレルとの共演が熱いです。 これでもかと烈火の如く吹きまくるファレルのソロに やや押し切られ気味に弾き始めますが、次第にヒートアップ。 単調なスケールワークに陥らない良く歌うアドリブです。 そんでもってワンフレーズが長い長い(笑)。 ラステーマ前の短い2人のソリも聴き所です。 |
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THE CHICKEN |
STUTTGART ARIA / BIRELI LANGRENE & JACO PASTRIOUS (JAZZPOINT) | |
BIRELI LANGRENE(G),JACO PASTRIOUS(B), VLADISLAW SENDECKI(KEY),PETER LUBKE(DS) |
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中〆は、やっぱりチキンでしょ(笑)。 |
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SWEET GEORGIA BRIGHT |
SPEAKS THE LOCAL BEBAP / JOHAN LEIJONHUFVUD (SITTEL) | |
JOHAN LEIJONHUFVUD(G),KRISTOFER
JOHANSSON(DS), MATTIAS HJORTH(B) |
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今回のセレクトでCDの棚を探っていたら出てきたアルバム。 この人が誰なのか手元の資料にも一切載っていません。 しかしこの名前の読み方もわからない三人(笑)、 なかなかに気持ち良いジャズを聴かせてくれます。 ベースもバチバチとワイルドなスタイルでかっこいい。 更には、これまた読み方のわからないトランペッター ANDERS BERGCRANTZ もかなりの実力者です。 (クレジットには、トランペットと書かれてますが、 おそらくフリューゲルだと思います。) ツボを得た心地よさが堪らない掘り出し物の一枚。 ここではファンキーなナンバーをセレクトしてみました。 と、作曲は、なんとチャールスロイド。 |
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DOTS AND DREAMS PART2 |
BECK & ZOLLER / JOE BECK & ATTILA ZOLLER (PROGRESSIVE) | |
JOE BECK(G),ATTILA ZOLLER(G) | |
少し小難しいヤツと一曲(笑)。 クレジットが不十分なのでどちらのチャンネルがどちらなのか わからないです。 この曲、恐らく最小限の打ち合わせで行われた即興演奏でしょう。 パート1と2を通して13分近くあります。 ルバートで展開していくうちに次第にインテンポになっていくさまが ぞぞっときませんか?(笑) 青白い炎を燃やしながらヒートアップしていく感じが素晴らしい。 |
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PUPPETBOY |
THE GIANCARLO NICOLAI AND JOHN TCHICAI / (LEO) | |
GIANCARLO NICOLAI(G),JOHN TCHICAI(TS), THOMAS DURST(B),UELI MULLER(DS) |
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このジャンカルロニコライなる人は、スイスで活動している かなり尖がったギターリストの様です。 ジョンチカイを目当てに買ったアルバムですが、 ニコライのアプローチがチカイの波長とピッタリ合ってて 純度の高いフリージャズが展開されてます。 ドシャメシャだけがフリーじゃないって事が納得できる筈です。 ホントのお薦めは、チカイのキチガ●イヴォーカルが聴ける ニコライのオリジナル"TRILOGIA"なんですが、 なんせ23分近くもありますので、我慢して他のオリジナルを(笑)。 |
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RALPH'S PIANO WALTZ |
CURRENT EVENTS / JOHN ABERCROMBIE (ECM) | |
JOHN ABERCROMBIE(G),MARC JOHNSON(B), PETER ERSKINE(DS) |
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マークジョンソンと云う最高のベーシストを迎えて あまりにも美しい演奏が展開されてます。 叙情的なカデンツァに続き、ワルツタイムになってからの 三人のインタープレイのなんてスリリングな事でしょう。 理屈抜きで感性を刺激される演奏です。 |
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MR.DAY |
BLUES UP! / MAX SCHULTZ (KAZA) | |
MAX SCHULTZ(G),MAGNUS GRAN(DS), MARKUS WIKSTROM(B),PIERRE AWARD(ORG), ANDERS PERSSON(PF) |
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いかついサングラスをしたジャケ写に思わず身構えますが、 割と演奏は、ストレートアヘッドなスタイルで拍子抜けします(笑)。 しかし、こいつぁジャズじゃないぞーって曲も演らかしてますから なんだかよくわかりません(笑)。 コルトレーンの「PLAYS BLUES / (PRESTIGE)」から 2曲演奏してますので、それを選んでみました。 オルガンとの絡みが気持ち良いでしょ? |
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CHEROKEE |
HORIZON DRIVE / VIC JURIS (MUSE) | |
VIC JURIS(G),RICK LAIRD(B), GIL GOLDSTEIN(PF),TERRY SILVERLIGHT(DS) |
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これまたリッチーコールのユニットで活躍した人です。 やはり早弾きテクニシャン系の人です。 このチェロキーの速い事速い事。 速すぎてアドリブがついていってないぞー(笑)。 チェットアトキンスのヤケティヤックスを思い出してしまった(爆)。 |
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BLUE STAR |
WALK DON'T RUN / JOSHUA BREAKSTONE (EVIDENCE) | |
JOSHUA BREAKSTONE(G),KENNY BARRON(PF), DENNIS IRWIN(B),KENNY WASHINGTON(DS) |
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わりかし新し目の人ですが、演奏スタイルは、もろバップ。 録音年代を確認し直したくなる様なオーソドックスさです。 このアルバムでも選曲に古いスタンダードが目立ちます。 ケニーバロンのサポートもリラックスしてて◎。 くつろいだ演奏に浸って一日の疲れを癒す時には最高かも。 |
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SPONTANIOUS EFFORT |
GUITAR GROOVE / RENE THOMAS (JAZZLAND) | |
RENE THOMAS(G),J.R.MONTEROSE(TS), HOD O'BRIEN(PF),TEDDY KOTICK(B), ALBERT HEATH(DS) |
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ルネトーマは、ジミーレイニーの直系のギタリストだそうです。 正確なタッチと澱みないアドリブフレーズが心地良いです。 JRモンテローズとのユニゾンが印象的なA面一曲目を。 |
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ENTRANCE〜TWO AREAS |
OPENING REMARKS / TED DUNBAR (XANADU) | |
TED DUNBAR(G),TOMMY FLANAGAN(PF), SAM JONES(B),LEROY WILLIAMS(DS) |
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ジョージラッセルのリディアンクロマティックコンセプトに基づき 特異な個性をスパークさせているギタリストです。 とは云え、ウェスモンゴメリーの影響も多大にあるので、 ラッセルの持つ凄みとは、やや赴きを異にする感じです。 不思議なコードパターンが印象的なオープニング曲を選びました。 |
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PLANET END |
SPACES / LARRY CORYELL (VANGUARD) | |
LARRY CORYELL(G),JOHN McLAUGHLIN(G), CHICK COREA(PF),MIROSLAV VITOUS(B), BILL COBHAM(DS) |
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ラリーコリエルはジャズギターの革新者の一人なんだそうです。 ジャズギターをジャズギターじゃなくしちゃった人とも云えます(笑)。 ここでも過去のジャズのスタイルに固執しない スケールの大きな音楽が創造されています。 メンバーも彼の意志を充分に汲み取れる器が揃っています。 その歴史的価値なんてモノは、そのフォロアーの成熟によって 色褪せていくのが普通なんですが(ex:マイルスのKIND OF BLUE) この作品は、未だにその輝きを失っていません。凄い。 |
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NAIMA |
LOVE DEVOTION SURRENDER / CARLOS SANTANA & JOHN McLAUGHLIN (CBS) |
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CARLOS SANTANA(G),JOHN McLAUGHLIN(G) | |
ドッペルゲンガーの様に2人が並んだ変なジャケット(笑)。 中身もいきなりエレキのいななきから始まるコルトレーンの "LOVE SUPREME"と云う濃厚さ。 カルロスサンタナはさておき、ジョンマクラフリンと云えば、 ディストーションバリバリのギターをジャズに持ち込んだ コリエルに並ぶ60年代のイノヴェイターの一人です。 コルトレーンを崇拝し、インドの思想家を師事し、 一方でスパニッシュギターにも傾倒し・・・。変なヤツ(笑)。 ここでは、やや気を衒ってアコギで奏でる崇高なネイマを。 |
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SPAIN |
DANDYISM / 渡辺香津美 (DOMO) | |
渡辺香津美(G),小曽根真(PF) | |
云わずと知れた日本を代表するギタリストの一人です。 98年に出た新作は、小曽根真とのデュオアルバム。 渋いっ! このユニットで北海道にも行ったんだよね?確か。 今迄の彼の作品の中で完全無欠のジャズアルバムって 他にそうないと思います。 小曽根との相性もばっちりで香津美のソロを煽って、 ぐいぐいと盛り上げていく所なんか聴いてて鳥肌モンです。 この2人のユニットの更なる充実を期待するのは、 私だけではありますまい。 |
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LIMEHOUSE BLUES |
VIRTUOSO #2 / JOE PASS (PABLO) | |
JOE PASS(G) | |
ジョーパスのソロギターは、タイム感覚がルーズです。 インテンポだったのに急にルバートになったりします。 だからあんまり聴いてておちおちスイングできない(笑)。 しかしまあ独特の味があるんですよね。 超絶技巧ってタイトルのこのシリーズは、確か#4まで出てると 記憶してますが(#4は二枚組?)、テクニックと云うより、 彼の節回しを楽しむ作品ではないかと思います。 古いスタンダードなブルースでこのセレクションを〆ましょう。 |