あんなざぁけぇす             

      ゴジラVSエヴァンゲリオン

3 轟
 

 
 
 
 
 
 
ネルフ内食堂
「アスカ遅いなぁ」
 食堂の食券の券売機の前の休憩室でカヲル・シンジ・トウジ・レイの四人がアスカを待っていた 男子三人はそれぞれに話をしながら・・・
「シンジ君」
「なんだい? 渚君」
「今日は何を食べるんだい?」
「いつもの定食にしようと思うんだけど」
「トウジ君は何を食べるんだい?」
「そう言う渚はどうするんや?」
「それを今考えていたところだよ」
 レイはシンジの隣でアスカが来るのを話しかけることも出来ずに待っている ようやく気が付いたのかそのニブチンは
「綾波はお昼 何食べるのかな」
「あ 私は・・・」
 レイの目が泳ぐ
「まだ考えてないんだ」
「う うん」
「じゃあB定食なんてどうかな」
「うーん」
「僕もB定食なんだけど」
「・・・ 美味しい?」
「うんちょっと待ち時間が長いけど 揚げたてだから美味しいよ」
「じゃあ それにするわ」
 表情の少ないレイが笑みを浮かべシンジの側で答えるのだった
「シンジぃー」
「アスカぁ 遅かったじゃないか レイが困ってたんだよ」
 そのシンジの言葉にレイは まるで自分の物のようにシンジに抱きつき
「いい 碇君がいるから」
 一同絶句・・・
「(はぁ レイも最近はいろいろ言うようになったわね でも) レイ 公衆の面前でシンジに甘えるんじゃないの」
「だめなの?」
 レイはシンジに寄り着いたまま そのあどけない顔をアスカに向けそう言った
「だめなの!」
 アスカは強く念を押した もちろん自分自身の嫉妬も混じってである
 しゅんとしてシンジから離れるレイの頭を シンジはくしゃくしゃとなでながら
「綾波 お昼にしようよ」
「うん」
 返事をするレイとその頭を優しくなでるシンジを アスカは横目にしっかりと捕捉しながら
「さて 今日は何を食べようかなぁ」
 と食券の券売機の方へと行ってしまった

 一台のラジオから台風のニュースに引き続き ゴジラ関連のニュースが流れる
 数日前から東京湾を含め周辺海域の全船舶にゴジラの接近による警告が発せられていた 情報の発信元はねるふ丸である 付近を航行するもしくはその恐れのある全船舶に情報を発信している ちなみにFAX受信した場合 台風の進路予測のようにゴジラがマークされているのだ
 特に東京湾付近の海域は3時間後より完全に航行禁止になる 現在海上保安庁の巡視船がその為に出払っているのだった
 そんなニュースソースを傍目にリツコは ゴジラのデータを洗い直していた
「リツコ いるのぉー?」
「ミサト? こっちよ」
 部屋の奥に入って行くミサト
「明かりもつけないで何やってんのよ」
「明かりをつけちゃだめよ ブレーカーが落ちるから」
 ミサトは深いため息を一つ
「あんたって 昔からそうだたわね」
「それはそうと シンジ君達大丈夫なの?」
 複数のディスプレイに目を走らせたままのリツコにミサトは答える
「大丈夫よぉ シンジ君SuperX2を使いこなしているわよ レイのサポートも捨てたもんじゃないわ」
 リツコはふと手を止め
「そう ところでミサト ゴジラとの戦闘方法なんだけど・・・」
 振り返ったリツコは言葉を続けるのをやめた 目の前のミサトはビールを片手にしていた 反対側の手で今ビールをあおっているのだった もちろんエビチュの500cc缶である
「ミサト 司令に言いつけるわよ」
「なによぉ リツコ ゴジラとの作戦案持ってきたんだけどぉ」
 ずいっと 酔いどれミサトはリツコに作戦案が入っているディスクを渡す
 受け取ったリツコは再び作業を始め
「そう じゃ受け取ったからさっさと帰りなさい」
「言われなくてもわぁーってるわよ もうあがるから 明日意見を聞きに行くわぁ」
 リツコの背後から扉を閉める音が届く まるでそれを合図にしたかのように彼女はミサトの作戦案に目を通し始めた

夜半過ぎ ねるふ丸ブリッジ
「船長 5時の方向 海上保安庁の巡視船がゴジラに接近する進路を取っています 呼びかけに応じません」
「呼びかけを続けろ 奴の現在の相対位置と深度は?」
「後方12キロ 深度400で安定しています」
「何もなければ良いが」
 船長は MAGI Dashの状態を映し出すパネルに目をやり
「ヘリを出していつでも救助に向かえるようにしておけ」
「了解」
 ブリッジからは真っ暗な海原に自衛隊や海上保安庁の船舶の明かりだけが輝いていた
 
碇家リビング
「・・・ ユイ 起きていたのか」
 珍しく午前様になったゲンドウ リビングでユイは本を読みふけっていた 彼女は夫が帰ってきたことに気づき時計に目をやる
「あら もうこんな時間なのね」
 わざとらしく時間を確認し 再び夫に視線を合わせ
「明日からね」
「ああ 第一種警戒態勢だ」
 短く返すゲンドウ その視線は彼女の瞳を見ることはかなわなかった
「シンジも・・・ 戦場に出るのね」
「ああ エヴァのシステムを使っている以上 シンジ達に頼らなければならない」
「そんなの・・・ いいえ こうなる日が来ることは分かっていたわ でも」
「すまん」
 沈黙があった 二人の間には・・・
 そして沈黙を破ったのは妻だった
「あなた 私もネルフに行きます」
「しかし ユイ・・・」
「私の そしてあなたの分の親としての責務を果たすために・・・」
 ゲンドウは何も言わなかった 彼はネルフでは司令の立場上何があっても取り乱すわけには行かないのである 上官がそれもトップの者が取り乱しては組織として統率のとれた行動に支障が出るから だからこそ 彼は何も言えなかった
 夫のその表情に彼女は最後に
「それに ここよりネルフの方が安全ですから」
「しかし」
 今回のゴジラはゼーレ本部を壊滅させた ネルフ本部も襲われないとは限らないのだ
 沈黙の間にゲンドウは腹を決め
「だめだ」
 ゲンドウの目は真っ直ぐにユイを見つめている その視界に映るユイ
 だが彼女は視線をゲンドウから外し「いやんいやん」とばかりにゲンドウに言った
「もう・・・ そんな目で言わなくても・・・  告白された時を思い出しちゃったじゃないの」
「な」
 思いも寄らぬ妻の立ち振る舞いに唖然とするゲンドウ しかしさすがにゲンドウをしてかわいいと言っただけはある ようだ・・・ たぶん・・・
 そんな唖然としたままの夫に彼女は
「あなた 先にお風呂に入って下さいな その間に温めますから」
「あ ああ」
 生返事を返すゲンドウであった

翌日 ネルフ内チルドレン専用のオフィス
 部屋にはシンジの弾くチェロの音が在った それぞれが思い思いに過ごしているのだ カヲルとレイはシンジのチェロに聞き入っている アスカは今部屋にはいない トウジはさっき連絡があり学校を出たとのことだ おおかたヒカリにでも会っていたのだろう
 それから程なくしてアスカがオフィスに入って来た 彼女はシンジがチェロを弾いているのに気づくと静かに自分の席に着きその音を感じているのだった
 チェロの響きが曲の終わりと共に部屋から消えるとカヲルとアスカの二人から拍手の音 少し遅れてレイもそれに習う だがシンジは一心不乱に弾いていたのか それらに気付くのに少しばかりの時間を要した
「みんな来てる?」
 ミサトがそんな脳天気な声と共に部屋に入ってきた
「まだトウジ君が到着していません 先程学校を出たと連絡がありました」
 カヲルは即座に答えた
「そう まだ集合時刻には余裕があるからかまわないけど ん?」
 振り返ったミサトの視野にリツコの姿が入る
「リツコ どうしたの」
「カヲル君いるかしら?」
「なんでしょう 赤木博士」
「あなたのパーソナルデータを取りたいのだけど いいいかしら?」
「今からですか?」
「ええ」
「分かりました」
 カヲルはそのまま赤木博士の後を追うようにオフィスから出ていった
 そのころ 総合商社ゲヒルンのビルを出て行く一人の男がいた
 日差しのまぶしさに目を細め 無精ひげを確認するように手をやり
「やれやれ 結局俺にまわってくるとはな せっかくの休暇が・・・ まぁ いいさ」
 その男は他人事のようにそう呟き 都会の雑踏の中に消えて行った

その夜 某重工内のハンガーにて
 数人の技師がメカゴジラの内部から出てきた メカゴジラの中枢部であるダミーシステムの調整を終えたのだ
「最終調整終了しました いつでも出撃できます」
「ご苦労」
 彼らはそう上司に報告し ハンガーから消えていった
 組み込んだデータがすでに改変されたモノだとも気づかずに・・・
 そしてそれは人知れず作動を始める
 
ねるふ丸
「船長 お休みのところ申し訳ありません 緊急事態です ゴジラが速度を上げました」
 その報告に部屋で仮眠をとっていた船長はブリッジに急いだ
 到着するなり船長は声を上げる
「ゴジラの現在速度は?」
「25ノットに増速 現在も徐々に加速しているようです」
 副長が簡潔に答える
「よーし エンジン出力を上げておけ 総員第1種警戒態勢へ」
「了解 第1種警戒態勢に移ります」
「本部へのネットワークは?」
「回線維持に問題ありません MAGI Dashは本部への警告を発しています」
「東京湾侵入予測時間は?」
「明日夕刻5時前後がもっとも濃厚との結果が出ています」
 船長は船の現在位置を示しているパネルに目をやり
「哨戒網まで後5時間 というところか」
 呟いた後 外の暗い海原に目を向けていると
「船長 気象庁の予報です 台風がこちらに進路を変更しました」
「やはり来たか・・・」
「このままでは2日後にはゴジラを見失います」
「そうだな 本部の指示を仰ぐか」
 
第一発令所付近の通路
 布団に転がり込んだところを呼び出されたミサトは不機嫌だった
「まずいわね」
 ただでさえあの子たちの訓練時間が短いのにその上ゴジラが速度を上げたぁー 冗談じゃないわよ これじゃあ予定していた訓練も出来やしないじゃないのぉー ・・・対策を立てなきゃならないわね・・・
 そんなことを考えながら彼女は発令所に入る
「葛城一尉 お待ちしていました」
「なによあんたたちは」
 発令所に着くなり諜報部の人間から声をかけられますます不機嫌なミサト
「まあ そう言うな こちらの手駒を増やしてやったんだ」
 この声・・・ あーあ いやな奴が・・・
「加持ぃー あんたって人はぁー」
「ま まて 落ち着け」
 火がついたミサトから逃げる加持 この様子では誰も彼を世界トップクラスの諜報員だとは思えないだろう
 結局彼がボコボコになってから 説明が始まった
「で そのメカゴジラってどのくらい耐えられそう?」
「はい メカゴジラはゴジラ殲滅用の兵器として制作されています 先ほど渡したスペックから推定して近距離で戦闘を継続した場合およそ2時間ぼど」
 隣でミサトによって強制沈黙させられた加持の代わりに 黒服の男が答えた
「へぇ うちのより持つのねぇ うちのは外部装甲装備の状態で20分か そうね・・・」
 彼女の頭の中で思案が浮かんでは消える
 
翌日昼 チルドレン専用のオフィス
 海上自衛隊の必死の攻撃も虚しく ゴジラは房総半島沖を東京湾目指して悠々と泳いでいる様子がTVに映っていた
「あら丁度良かったわ」
 後ろからそう声をかけられたチルドレン達はそれぞれに振り返った 声の主はカホルさんだった
「ねえ みんな旅行に行くならどんなところがいい?」
 そんな質問をした彼女はメモ用紙を用意してチルドレン達の答えを待つ
 初めに答えたのはアスカだった
「海がいい」
「海で何をするの?」
「スキューバダイビング」
「じゃあ 沖縄とかグァム・バリとかかな? で誰と行きたいの?」
「えっ・・・ えっと・・・」
 うつむいたアスカは一度シンジの方へ視線を走らせ 彼がこちらに気づかなかった事になぜか安堵し視線を戻した その様子をしっかりと観察していたカホルは
「じゃあ 次は誰かな?」
と 質問をしながらメモに書き込んだ
「じゃあ わいが」
 鈴原が名乗りを上げたので カホルは新しい用紙に換えてから
「いいわよ」
「わいは」・・・
 
赤城研究室内
 カホルは先程とったチルドレン達の返答と様子をまとめていた
「で カホル シンジ君達の様子は?」
 赤城博士の問いかけに彼女は
「全員いたってノーマルです 若干の緊張も見受けられますが誤差の範囲内ですね」
「じゃあ やっぱりシンジ君は二人の様子に気づいていない訳ね」
 その平和な言葉遣いにカホルは赤城博士の方を見て
「そうですね アレじゃあ二人も苦労するでしょうね」
「アスカにはコミュニケーションの問題からあまり仲が進展することもなく レイにはその精神年齢の幼さからまるで妹のように扱う これじゃあね でも彼って好きな人いるの?」
「そうですね 特に意識する人はいないようです」
「ふーん あ 報告書まとめておいてね」
 そう言って赤城博士は研究室から出ていった
「博士 ショタの気は未だ誤差の範囲内と」
 もちろんリツコは自分自身も分析されているとは思いもしないのであろう
 ともかくゴジラがそこまで来ているというのにネルフは平和であった

夕刻
 それは東京湾の底に堆積したヘドロをかき混ぜながら進んでいた 既に攻撃する兵器はなかった 接近する兵器はことごとくその餌食となり空に海中に散っていったからだ
 それを遠くから見ている者があった 機械のまなざしで それと全く同じ姿にしてそれを滅ぼす事を目指して作られた兵器 メカゴジラ その夕日を受けた鋼鉄の輝きがそれの目にはいるのにそう時間はかからなかった
 雄叫びを上げる ゴジラは既に体の半分以上を海上に露出していた まっすぐに メカゴジラを目指して進むゴジラの体表に突然爆発が起きる だが何事もなかったようにゴジラはメカゴジラへと歩み寄る その距離はまだ5キロ以上はあった
 
第一発令所
 現在ここには一同が会し主モニタに映るゴジラとメカゴジラの様子をそれぞれに見つめていた
「メカゴジラ ゴジラ第一目標に対し攻撃開始しました」
「そのまま攻撃を続けてもらえる? 不確定要素はできるだけ排除したいの」
「了解 しかし衝撃波の兵器化が実用されているとは・・・」
 青葉の言葉にリツコは
「そうね 通常兵器としてなら悪くはないわね それよりマヤ ゴジラのデータに変化は?」
「現在の所はありません」
「そう」
「リツコ メカゴジラには関心を示さないのね」
「当たり前でしょ スペックを見たけどあんなのただの三足歩行の戦車よ そんな物に興味を示す必要性なんて無いわ それにああいう物は二課の時田君の担当よ」
「そう言えば 時田君は?」
「今はSuperX2の所よ 最終点検を指揮しているわ」
「そう まあゴジラがATフィールドを持っていないのは不幸中の幸いね」
 湾岸での建設ラッシュを呼ぶウォーターフロント その一角に陸上自衛隊の指揮車があった
「メカゴジラの攻撃パターンがおかしい?」
「はい 通常あの距離での攻撃オプションはあの兵器は含まれていません」
「プログラムのバグではないのか?」
「その可能性もあります がメカゴジラのダミーシステムが攻撃目標を変えた可能性もあります」
「技師達はなんと言っている」
「『ゴジラにおびえている』と」
「何を馬鹿な」
 
第一発令所
「SuperX2の最終点検完了しました」
「分かったわ いつでも出せるようにしておいて」
「了解」
「エヴァの対G装備完了しているんでしょうね」
「既に完了しています 現在ケイジにてエントリー待ちの状態です」
「人工進化研究所の方は?」
「まだ避難を完了していません」
「急がせて」
「はい」
 
一段高い指令のブース
「まずいな」
「ああ 人工進化研究所が近い」
「サンプルの回収は?」
「諜報部に急がせている」
「間に合えばいいが」
「ああ」
 
人工進化研究所
 ネルフの前身でもあるこの研究所は去年暮れにウォーターフロントに引っ越してきたばかりだった 現在はネルフグループの様々な企業からの研究も担っている
 その中のある金庫の内部に彼はいた
「ゴジラの神経細胞のサンプル か」
 その手のひらサイズの硬化ベークライトで固められたサンプルを内ポケットに入れ 金庫から出た
 しっぽと見まがう髪をなびかせて走る無精髭が 視界の隅に一人の人間を確認した 急いでその人のいる部屋の中に入り
「博士 早く4番リフトへ」
 博士と呼ばれた女性は机の前でパソコンの中のデータを取り出すのに手間取っていた
「まだよ・・・ もう これならHDDだけ引っぱり出した方が早かったかしら せめてリムーバブルぐらい購入しておくべきだったわね」
 この緊急事態に そんな事を平然と呟いている 彼女がアスカの母親でありこの方面では有名な惣流博士その人である
 加持は彼女の隣まで来ると
「データは全部この中かい?」
 とフルタワーケースをぽんぽんと叩く
「ええ そうよ」
「じゃあ俺が持って行く 先に逃げろ」
「いいの? じゃ お言葉に甘えさせてもらうわね 加持君」
 キョウコが研究室から出ていったことを確認して 加持は強制シャットダウンさせるとケーブルを引き抜き ケースを持ち上げる
「な・・・(なんだこの重さは 鉛でも詰まっているのか?)」
 よろけながら彼は 窓の外に相対するゴジラとメカゴジラを見やり ネルフへの直結ルートである4番リフトへと急いだ
 
第一発令所
「どう?」
「第一目標の金属物質は確認した個数52個の内35個まで破壊を確認 問題は背面の金属物質ですが・・・」
「ある程度はメカゴジラに任せて あとはエヴァとSuperX2を使いましょう でリツコそっちは」
「ゴジラのパターンは若干本来の物と予測される値の方に近づきつつあるわ でもおかしいわね」
「どうしたのリツコ」
「・・・ ミサト センサーを搭載したヘリを飛ばしてくれない 無人で良いわ 必要なセンサーの種類はそっちに送るから」
「分かったわ 日向君」
「はい 無人VTOL機「ドローン」に指示されたセンサーを搭載するように指示します」
「お願い」
「4番リフト 最後の脱出者確認しました ドローンの射出口として使えますが」
「いえ 近すぎるわ 7番を使って 準備でき次第すくに射出」
「了解」
 
数分後羽田空港 管制室
「ん これは?」
「どうした」
「ネルフの「ドローン」が緊急発進を求めています」
「行かせてやれ 止める権限もないしな」
「了解」
 管制塔から空港を見渡すが そこには一機の航空機も存在しない ゴジラの接近により付近の空域も進入禁止になっていた
 その中を無人のVTOL機は空へと飛び立って行く 日は既に沈もうとしており 建物の陰が長く滑走路へと落ちていた

第一発令所
「どうリツコ」
 彼女はドローンから送られてくるデータから目を離さずに
「少し待って マヤ 以前のデータとエヴァの模擬体の神経系のデータを」
「はい」
 3Dディスプレイに表示されるデータを見て
「・・・そう そう言うことなのね マヤ 第四の賢者に今のゴジラの全神経系とエヴァ模擬体の神経系のデータを送ってゴジラ本来の神経系を特定させて それから異なる神経系の排除を行うためのデータを取るわ」
「分かりました」
「ミサト 現在のゴジラはゴジラに非ず 寄生されてるわ神経系をほぼ完全にね」
「何ですって」
 
一段高い指令のブース
「碇」
「ああ 間違いない ゼーレだ」
「今となっては確認する術はないか」
「ああ」
 ゲンドウは首相への専用回線である受話器を取った
「首相を・・・」
 
「先輩 データが来ます」
「出して」
「はい」
 恐るべき早さでスクロールする文字を マヤとリツコは確認して行く その画面にはまさに文字による滝が流れていた
「思った通りね ・・・ ミサト 時間を稼いでちょうだい 少し時間がかかるわ」
「どうしようって言うの? リツコ」
「今説明するわ マヤ ゴジラの骨格と神経系の画像を出してちょうだい」
「はい」
 程なく真横から見たゴジラの骨格神経図が表示される リツコは指示棒をのばしながら
「いい ゴジラは頭と腰付近に神経の集中している箇所があるわ その間の丁度中間地点 背骨のすぐ後ろ側に寄生生物の中枢があるの おそらくこの寄生生物がゴジラの神経系の一部を乗っ取っているはずよ それからゴジラ体表付近の金属反応はそれを制御するためのアンテナと思ってもらって構わないわ その発信源は衛星軌道上のはずよ」
「じゃあ 誰かがゴジラに東京を意図的に襲わせようとしたわけ?」
「そう言うふうにもとれるわね ゼーレが壊滅した今確かめる術はないけど」
「取りあえず ゴジラにとりついているものを取っ払っちゃえばいいのね?」
「ええ そうすればもとのゴジラに戻るはずよ」
「ようし そうと決まれば・・・」
 意気込んでいるミサトに冬月は一段高いブースから
「だめだ 政府の許可が下りていない」
「・・・ 副司令」
「自衛隊のメンツが大切らしい」
 ゲンドウはそう付け加える
「そう・・・ 日向君 メカゴジラの攻撃目標の設定変更を」
「はい」
「第一目標は寄生生物中枢の位置 第二目標は表皮の金属物質 いいわね」
「了解 マヤちゃんデータを」
「はい」
 
第2ハンガー内
「そうだ アンビリカルベイにL装備を用意しろ予備バッテリーも忘れるな! ぐずぐずする奴は実験台にするぞぉ!」
 すっかり現場の人と化している時田
 SuperX2のオプションの豊富さはエヴァに匹敵する 固定武装はバルカンとポジトロンカノン ECMは通信機器同様の標準装備 他オプション兵器として各種ミサイル 汎用のベイが4つ 水中用装備である魚雷も一通りそろえている
 現在行われている作業はアンビリカルベイのエヴァが収まる部分をそっくり兵装に入れ替えることである こうした場合エヴァ用に回す大量のエネルギーを必要としないため 主動力である元初号機のコアに頼ることなく補助動力源である3基のエンジンでまかなえるのである
 最大速度はマッハ1.5 海中では最大45ノットで航行可能である ただし元々対ゴジラ用兵器なのであまり長時間の運用は考えられておらず ハードウエアそのものは最短でも400時間以上の連続稼働が可能だが ソフトウエアに当たる乗組員の居住環境はエントリープラグの流用のためあまり良い方ではない
 余談だが 制作を受け持ったのはネルフグループのグループ企業の一つで最近は宇宙産業に着手し始めたアラエル重工である 元々は時田氏もそのアラエル重工の重役であったのだが 本人の現場志望により2年前にネルフに異動したのであった しかしこの人ゴジラが来なかったらどうしたんだろう・・・
 さらに余談ではあるが 総制作費用は関東平野にスペースシャトルの発着基地が出来てしまうぐらいだそうだ それでもエヴァ一機作るのに比べれば遙かに安いのだが・・・ ゲンドウ曰く「バブルのおかげだ」との事
 
第一発令所
「ゴジラとの距離2キロを切ります」
 青葉の報告が発令所に響く
「そろそろ 主要兵装が使われても良い頃ね」
「そうね 見せてもらいましょ メカゴジラの実力を」
 ミサトのつぶやきに 我関せずとばかりにリツコはそう答えた 

ウォーターフロントの陸上自衛隊の指揮車内
「メカゴジラの攻撃パターン 通常の範囲内に戻ります」
「よしこれからが メカゴジラの本領発揮だな」
 次第に夜の闇が辺りを覆い始める だがここは腐っても東京 世界一夜の明るい街 さらに自衛隊の照明車がゴジラを照らし出しているせいもあり 辺りは非常に明るかった その中に白銀のメカゴジラと黒きゴジラの姿がおぼろげに浮かんでいるようにも見えた
 ゴジラの何枚もある異様な大きさの背鰭が不規則に青白く光を放ち海を照らす
 一方のメカゴジラは何の動きもみせない メカゴジラの攻撃は先ほどからやんでいたのだ まるで近づいてくるゴジラを待っているかのように
 そして 突然メカゴジラ前面の空気が震え 耐えかねるように光がはじける
「ゴジラ メカゴジラ主砲射程距離内に入りました」
 その自衛隊のオペレーターの声はようやく届いた雷のような轟音でかき消された 同時に届いた電磁衝撃波が計器を狂わせる
「どうだゴジラ これが・・・ なんだと?」
 
第一発令所
「紅い閃光 間違いないわね」
「ATフィールド・・・」
「ですが メカゴジラ攻撃オプション出力の87%まではじき返した直後に消失しています」
 入ってくるゴジラの情報を解析している青葉がデータを見てそう答えた
「あれだけの出力よ 13%食らっても無傷なんて さすが化け物ね」
「これは・・・ 周囲の放射能レベルが通常の300倍を突破! ま まだあがりっ 340倍で安定しました」
 この時青葉の声だけが発令所にあったのかも知れなかった
「どう言う事? ゴジラは放射能を餌にしているんじゃなかったの?」
 焦るミサト 主モニタには雄叫びをあげ メカゴジラに歩み寄る ゴジラの姿が少し遠巻きに映し出されている
 ゲンドウは再び首相への専用回線である受話器を取った
「首相を・・・ 東京を死の街にしたくなければ すぐに取り次げ」
「碇 まるでやくざだな」
 冬月の言葉にゲンドウはニヤリと笑みを浮かべ 脅しが功を奏しすぐに取り次がれたのか回線の向こうの人物と話し始めた
 いくつかの口論
 ゲンドウは最後に伊達眼鏡の位置を直し
「そのためのネルフです」
 そう言って 受話器を置き 皆に告げる
「許可が出た これより作戦権はネルフに移る 葛城一尉 作戦の遂行を許可する 存分にやりたまえ」
「はっ これより作戦に移ります」
 ミサトは司令に敬礼しそう答えた後 颯爽と振り返って
「SuperX2並びにエヴァ弐号機 出撃準備を 兵装はさっきの指示のままでいいわ」
「了解」
「陸自のメカゴジラにはゴジラの注意を引きつけるように促しておいて 第一目標はSuperX2に任せます」
 
第2ハンガー
 その一角でプラグスーツ姿のシンジとレイが 二人乗りに作られたシートに乗った状態でエントリープラグに収まって行く 二人乗りだがエヴァの時には問題になる思考ノイズはSuperX2では関係がない 代わりに機械的な操作が増えたため二人のパイロットが必要になったと言える
 担当者である時田氏はこの二人用のエントリープラグをわずか3日で作る羽目になったというのはまた別の話である
「碇君」
「何? 綾波」
「震えてるの?」
「・・・うん」
 プラグが固定されたのを感じた二人は 会話をうち切りSuperX2の起動シーケンスに入る

碇家
 リビングで気を紛らわせるために本を読んでいたユイの手が不意に止まる 思わず辺りを見渡し
「今誰かに呼ばれたような・・・ 気のせいよね」
 そう言って 彼女はテレビをつけた そこにはゴジラ出現のために特番が放送されている

 起動が終わった直後 通信ウインドウが開く ミサトさんだ
「シンジ君 13番で発進 作戦データはレイに回すわ」
「了解」
 SuperX2のテーマ?(ゴ○ラVSビオ○ンテ編集曲 す○やまこう○ち作曲)が流れる中 てリフトに移動する リフトに固定された直後すさまじい速さでトンネルの中に消えていった
 13番リフトは地中をかなりの速度で進んで行く 行き先はガギエル造船第3ドック
 ゴジラはメカゴジラと真正面から そう 向かい合うと言えるまで距離に迫っていた
 ゴジラが身を震わせ雄叫びを上げる 大地をも震わせる雄叫びをあげ 背鰭が不気味に光を放つ
 にらみ合い
 思わずつばを飲み込む
 相手に状況を持って行かれないようにメカゴジラに指示を出して攻めるべきなのに
 背鰭が光り大きく息を吸い込むような仕草 誰もが次ぎに来るのはゴジラの放射能入りのブレスだと信じて疑わなかった
 が 再びメカゴジラ前面の空気が震え 耐えかねるように光がはじけた
「なに?」
「あんな至近距離で」
「放射能レベル 1千倍を突破」
「メカゴジラ近接戦闘にうつっています」
「SuperX2は?」
「ゴジラ接触まで約25秒」

SuperX2
「碇君 攻撃目標のデータインプット完了しているわ 接触まで22秒 予定通りゴジラの後背に出るわ」
「綾波は・・・ 綾波は怖くないの?」
「碇君と一緒だから」
 ・・・ 後悔なら 後でいくらでもできる か・・・
「よし! 行くよ綾波 ミサイルは右側舷より目標補足と同時に発射」
「了解! 両側舷全発射管装填完了 右側舷発射管全門開口 ゴジラを望遠で確認」
 
第一発令所
「SuperX2がゴジラを捉えました MAGIとのリンクに異常なし」
 発令所の主モニタにはSuperX2から放たれたミサイルがゴジラに向かって行く様が映し出されている
 だが次の瞬間 一瞬紅く煌めいたモノによってそれは爆散した
「ATフィールドを確認 ミサイルは破壊された模様」
 青葉の報告にミサトはすぐに指示を出す
「エヴァ2号機4番リフトから射出」
「了解 やっとあたしの出番ね」
 そうアスカが言った直後 エヴァ二号機はケイジから4番リフトへと拘束具で固定されたまま移動を始めた
「SuperX2は一度下がって待機 メカゴジラは引き続きゴジラの気を引かせておくように」
「了解 後退します」
 ゴジラに前を向けたままシンジはSuperX2を後退させる
「右側舷発射管全門閉じます 碇君 前!!」
 計器をチェックしていた僕はふと視線を前に向ける そこには距離こそある物の開かれた口の中に光を持ったゴジラの姿がプラグ内モニタが一瞬真っ白になりノイズが走る 少しして元に戻った
「SuperX2ゴジラのブレス直撃しました!」
「そう」
 青葉の報告にリツコはただ確認するように返した
 
「・・・ 大丈夫 なんだ」
 ゴジラとの距離をとりつつ ダメージを確認し シンジは思わず呟いていた
『あたしのミーアがそう簡単に落ちる物ですか』
 ほとんどツッコミのようなリツコの通信に 彼は返す言葉がなかった
 
 SuperX2が距離をとったことにより 先ほどのミサイル攻撃時に距離をとったメカゴジラ ゴジラがその大きな眼球をメカゴジラへと 機械で作られた己のコピーに向ける
 対峙するその鋼鉄のゴジラは 静かにそこに在った
 身震いし雄叫びをあげゴジラがメカゴジラへと大地を振るわせながら近づいて行く
 
メカゴジラ指揮車
 巨大な質量が歩く振動音が指揮車を鈍く揺らす
「メカゴジラ 近接格闘モードに移りました」
「パドルプログラムに異常なし」
 モニタされるメカゴジラの状態
 せわしなく動くスタッフから外に視線を走らせる
「たのむぜ」
 対象物は そのカメラアイをオリジナルに向けたまま 暗闇に 静かにたたずんでいる
 
第一発令所
「メカゴジラ 近接格闘に移りました」
 報告が発令所に広がる
 主モニタに映し出されるメカゴジラが 突然膝を曲げ重心を落とし脚部からロケットモーターの物だろう炎を噴き出し ゴジラに向かって急加速を始めた
「ホバーダッシュか・・・ なるほど三脚の利点だな」
 発令所に入ってきた時田が 映像を見て誰に言うでもなくそう呟いた
 身構えるゴジラの目前に迫るメカゴジラはその勢いのままに右腕をゴジラへと突き出す
 鈍い音が 低い叫びが 聞こえた
 鋼鉄の爪が指がゴジラの左肩に食い込んでいる
 
第一発令所 司令のブース
「核反応制御剤が注入されています」
 報告を聞いて 冬月は
「なるほど ゴジラ殲滅兵器の名は伊達ではない と言う事だな」
「しかし あの程度でゴジラが倒せるのなら 初めからやっている」
「そうだな・・・」
 ゴジラの眼球が 自らに突き刺さっているメカゴジラの腕に向く そこからゆっくりと視線がメカゴジラへと動く
 低く唸り 背鰭が発光し 開かれた口の中が一瞬光った
 直後メカゴジラの手が突き刺さっている部位が光り メカゴジラが全身の至る所から火花をあげる
 
メカゴジラ指揮車
「なっ」
「プログラムデータ全壊 コアブロックが基盤ごと焼き切れています」
「主機関スクラム動作 正常に作動中」
「メカゴジラ大破 沈黙しました」
「主機関スクラム 主機関による汚染は認められず」
 あわただしく それでいて淡々と作業が進められる
「一撃 一撃でだと!?」
 その言葉が皆の気持ちを代表するように吐かれる
「これがダメージの原因となったデータです」
「! なんという事か・・・」
 それはシミュレーターで計算した出力の6倍の数値が検出されていた
 
第一発令所
 主モニタには ずるりとゴジラに刺さっていたメカゴジラの手が抜けると同時に動力のない鋼鉄のコピーは重力のままに崩れ落ちる様子が映っていた
「なんなの?」
「さすがにゴジラだけはあるわね」
「マヤ データは?」
「現在処理中です」
「そう」
「出ました ATフィールド一瞬展開 直後口腔内の発光が起こり エネルギーを一気にメカゴジラに流し込み 再びATフィールドを展開しています 検出されたエネルギーはMAGIの予測より13%程上回っています」
「エヴァ弐号機は?」
「エヴァ弐号機 4番リフトでリフトアップ中・・・」
『アスカ ゴジラの背後に回ってATフィールドを中和し寄生体を叩いて』

EVA弐号機
「了解 やっと あたしの出番(あんなに トンネルが長いなんて聞いてなかったわよぉ)・・・ 行くわよ」
 安全装置を解除され 対G装備である特殊コーティングされた真紅の大鎧を纏ったEVA二号機は 同じく対G装備として金砕棒よろしく作られた 通称金棒を肩に担ぎ ゴジラへと駆け出す
 訓練で慣れているとは言え やはり重い
 この対G装備について時田氏は「まるで 坂田の金時ですな」等と言っていた 彼の貧困なイメージでは真紅の鎧も色あせてしまうのか・・・ この後時田氏は修羅場を経験するのだがそれはまた別の話
「隊長 あれを」
「あれがエヴァンゲリオン は 初めてみた・・・」
 ゴジラと同じように 歩くごとに震える大地 圧倒的なまでの威圧感 太平記等に出てくる武者を彷彿とさせる紅い大鎧
 その紅い武者が暗闇に浮かび上がりゴジラに向かう
 うなりをあげ奴の視線がこちらを向く
「あんたは ここには来ては行けないのよ」
 言いながら 走り出す弐号機 自重の半分近い大鎧が鈍くきしむ
 金砕棒を振り上げ 振るう
 紅い壁が一瞬見え 大きな衝撃音がし スローモーションでも見ているかのようにゴジラはなぎ倒された
 ATフィールドごと殴りつけたのだ
 直後
『何やってんのアスカ 攻撃目標を間違えないで』
「分かってるわよ」
 言いながら プラグナイフを構え ゴジラに馬乗りになると 一気にゴジラの背中を切り裂く 現れるゴジラ内部 エントリープラグの画像が寄生体だけを色分けして表示している 彼女は迷うことなくそれをつかむ
 後にこの体験を彼女はこう語っていた「生暖かくて グチャグチャ気持ち悪くて もう二度と嫌」と 以来彼女はそういう物が苦手になってしまった
 引き剥がそうと力を入れる そのとたん ゴジラが暴れ出し その巨体が転げ落ちるように海の中へ 水柱が上がる
 振り払われた二号機 その腕には寄生体の物と思われる肉塊が握りしめられていた
 巨大な波しぶきが上がった海面 しばらくその周囲をサーチライトが照らし出していたがそれも程なく消えた
 
 
 
 

おまけ・・・
「碇」
「なんだ 冬月」
「台詞が少ないんだ」
「問題ない(じーさんは用済み か)」
「いま 何か考えなかったか?」
「気のせいだろう」
「ところで 次でこの話は終わりだそうだな」
「ああ そう聞いている」
「ではなぜ全部で5話なのだ?」
「今 調べさせている」
「そうか」
で某阪神地区神○市東○区森○町二丁目○-24-307(仮)
「前回は私のを使ってメール送るし」
「ごめん ちょっと忘れてたんだ」
「で どうするのだ 4話で終わるんだろ?」
「そのための5話だよ まあ登場しない人物はいないだろうけど」
「?」
「始まりは終わりに あとは秘密っ」
「楽しみにしているよ ○○ じゃお休み」


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中昭のコメント(感想として・・・)

  しまぷ(う)さまからの投稿作品です。

  >「だめだ」
  >ゲンドウの目は真っ直ぐにユイを見つめている その視界に映るユイ
  おお渋い

  >「もう・・・ そんな目で言わなくても・・・  告白された時を思い出しちゃったじゃないの」
  >「な」
  あはは

  >彼って好きな人いるの?」
  >「そうですね 特に意識する人はいないようです」
  >「博士 ショタの気は未だ誤差の範囲内と」
  ショタになりかけてるのかな。

  >「その可能性もあります がメカゴジラのダミーシステムが攻撃目標を変えた可能性もあります」
  >「技師達はなんと言っている」
  >「『ゴジラにおびえている』と」
  おおお

  >「ええ そうすればもとのゴジラに戻るはずよ」
  唯の乱暴な動物に戻る・・・でも結局暴れるだろうし。

  >「一撃 一撃でだと!?」
  通常のごぢらよりパワーアップされてるのかな。

きゃらこめ
ミセスA  「アタシもゴヂラと闘いたかったわぁ」
永遠の少年S「・・・・・・・・」
美少女M  「パパが妬いてるわよ」
永遠の少年S「・・僕よりゴヂラのがいいの?」
ミセスA  「ば、ばか。シンジが一番に決まってるでしょ」
ミセスR  「こくり」
ミセスA  「何頷いてんのよ」
天然少女  「アスかーさんがパパと闘って、レイママはパパと一緒に闘うって言ってるよぉ」
 
 

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