Who is Jimi Hendrix?
ジミ・ヘンドリクスとは?
  • 黒人ギタリストで27歳で夭折した
  • 死後30年近くの現在でも新譜が出続けている
  • ギタリスト以外にも多大な影響を与えている
  • 右用のギターを逆さにして(左で)使っていた
  • 大胆なステージ・パフォーマンスにて度肝を抜くライヴをやった
  • 当時は、まれにみる大音量でギター・アンプも楽器として使った
  • フェンダー・ストラトキャスターをロック・ギターとして最初に有名にさせた
  • ギター・エフェクター(ワウ・ワウ、ファズ等)の開拓者だった
  • アメリカ人ながらイギリスでデビューしている(実質の活動期間は4年弱)
人です。

日本での評価

世界のギタリストに与えている影響やその存在の大きさに比べて、なぜ日本では正当に評価されていない部分があるのだろうか?

その理由の一つとして、ジミが黒人だったことが考えられると思います。どうしても”ブラック=ソウル”というイメージがあって、ロック・ギターのフィールドで比較すると、ハンデがあったように思います。

また、ステージでギターに火をつけて壊したとか、ドラッグのオーヴァー・ドーズで死んでしまったなどというパブリック・イメージが先行してしまって、ミュージシャン、ギタリストとしての評価がどうしても後回しになっていたこともあると思います。

死後、いろいろな音源をネタにして発表されてきた、整理しきれないほどの大量のアルバム(最近はマトモになってきていますが)もその原因の様な気がします。

3大ギタリスト?

70年代以降の日本における人気ギタリストと言えば、まず「3大ギタリスト」のジェフ・ベック、ジミー・ペイジ、エリック・クラプトンときて、次にリッチー・ブラックモア、そしてジミ・ヘンドリクスという順番で語られてきたように思います。

アマチュア・バンドについて考えてみた場合、クラプトンやペイジはいても、ジミ・ヘンドリクスはあまり見かけなかったように思います。

クラプトンやリッチー・ブラックモアなどは、フレーズがきちんと組み立てられていて、なんとかコピーが出来ました。でも、ジミの場合はどうやって弾いているのか謎の部分が多く、ギターリフに関しても、行儀が悪いというか、なんか不安定でヨレヨレしていて、かなりヘンな部分があります。

ワウ・ワウやファズを使えばそれなりの音は出るのですが、大音量フィードバックのコントロールや一筋縄では行かないバッキングなど、真似しようにもなかなかうまくできなかったものです。

ミスター・ジェントルマン

当然会ったこともないし、話したこともないのでどんな人なのかは分かりませんが、インタビューや本を読むと、とても礼儀正しくて、照れ屋なところもあったとよく書いてあります。スタジオでも冗談を言ったり、物まねをしたりて結構お茶目なところもあったようです。

また、モンタレー・ポップ・フェスティヴァルで、ギターを壊しにかかる前にオーディエンスに向けて、ちょこっとお辞儀をしている所があるのですが、こんな所にジミの性格が出ているようにも思ったものでした。

僕の場合、ヘンドリクスが弾いているギターの音を聞くことができれば、たとえミスピックしていようが、チューニングがベロベロであろうが、フレットを押さえ間違えていようが、なんでも許してしまいます。

いろんなフォロワーが出てきているのですが、僕は前にも後にもヘンドリクスしか存在しないと思っています。

最後に

最近になって、ようやく曲の著作権(所有権?)がヘンドリクス家のものになりました。これからは父(アル・ヘンドリクス)の会社である「エクスペリエンス・ヘンドリクス」から、ちゃんとした形で(ここが重要)未発表音源や映像が発売されると思われます。
そして、関連本や楽譜なども充実してきているので、少しはその偉大さが見直されるのではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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1998.12.14改訂