MCA MVCE-24027 [1997] MCA UICY-9007 [2000] (Paper Sleeve) MCA UICY-2450 [2003] MCA UICY-9743 [2004] |
Original Release : May 1967 (UK) / Aug 1967 (USA) / Nov 1967 (JAPAN) Producer : Chas Chandler Engineer : Eddie Kramer (Remaster: Eddie Kramer / George Marino) イギリスで1967年5月(アメリカでは3ヶ月後の8月)に発売された、記念すべきエクスペリエンスのデビュー・アルバム。 オリジナル英国盤、米国盤の他、CDでのリマスター盤など、多くの異なったヴァージョンが存在しています。このコーナーでは、最新のエクスペリエンス・ヘンドリクス・リリース・ヴァージョンをベースにとりあげました。 1997年に発売された新装盤では、オリジナル・リリースの11曲に6曲(イギリスでシングルのみで発売されていた曲)が追加になっています。これによって、今までは SMASH HITS でしか聞くことが出来なかった曲をほとんど聞くことができるようになりました。 ●全体の印象 全体的にキャッチーでコンパクトにまとまったハード・ロック的な曲が揃っています。また、ライヴで演奏される曲はこのアルバムからが一番多くなっています。アメリカで下積みをしていた時代は、バックでは大きな音を出すことが出来ず、くすぶっていたフラストレーションがこのアルバムで爆発しています。 全体に混沌とした気分が流れていて、歪んだ音の固まりが押し寄せてくる印象があります。ジミのアルバムのなかではこれが一番サイケデリックだと思いますが、このアルバムを頂点に、サイケ色はだんだん薄れてゆきます。 ●その他 全部細かくチェックしていないのですが、初期に発売されていたCDのミックスとは違って、1991年に発売されたヴァージョン(POLYDOR POCP-2019)に近いミックスになっています。 曲の邦題はこのエクスペリエンス・ヘンドリクス・リリース盤から、全部カタカナ読みになりました。それと、ジャケット上部に緑色で書かれていた"JIMI HENDRIX"のロゴが、この新装盤ではなぜか消えています。オリジナル・ジャケット仕様にしたのでしょう。 |
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●曲別チェック表
ライヴ頻度の「−」印は一度も演奏されなかったという意味です。 |
●ジャケット・内容違い 1.初回リリースCD
オリジナル英国盤仕様です。
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2.初回リリースCD
オリジナル英国盤に収録の "Red House" "Remember" "Can You See Me" の3曲の代わりに※の3曲が収録されていて、曲順も微妙に違っています。ブラック度数が高い曲が差し替えになっているような感じがします。オリジナルのブルーズ曲 "Red House" が外されていたことがジミは気に入らなかったようです。 曲名クレジットの "Foxy Lady" が "Foxey Lady" という綴りになっています。 また、ジャケ裏に記されている曲の演奏時間が、実際の演奏時間とかなりズレています。特に11.では20秒近くも異なっています。
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3.1991年リマスター盤
このCDは1991年に「デジタル・リミックス&リマスター・シリーズ」として再発売されたもので、ジャケットは英国盤仕様、中身は米国盤仕様という、変則的なもの。 うたい文句の通り、リミックスがされているようで、注意して聞くと少し異なっているところがあります。米国盤のマスターを使用しているからなのでしょうか。 それと、初回CDのジャケットはバックが黒でしたが、このリマスター盤はグレーっぽいバックになっています。
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5.1997年エクスペリエンス・ヘンドリクス・リリース
現在、エクスペリエンス・ヘンドリクスから発売されている米国盤仕様のもの。 収録されている曲は日欧盤と同じですが、曲順が異なっていて、11曲目まではオリジナル米国盤と同じ曲目で、12.〜17.が追加された形になっています。 この米国盤も "Red House" は日本盤 (MVCE-24027) とは別テイクのものが収められています。 また、"Foxy"の綴りはタイトルを含め、ブックレットに付いている歌詞までもすべて "Foxey" になっています。演奏時間は、実際の演奏時間通りに書き直されています。
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●アルバムによる収録曲の違い ※表中の数字はCDのトラックNo.です。
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