ドイツの"RUF RECORDS"というところからリリースされている、トリビュート・アルバム。 主にブルーズ・ロック系のミュージシャンが参加しているようですが、その中にバディ・マイルスやエリック・バードン、タジ・マハールなど、生前ジミとお手合わせしたことがあるミュージシャンの名前があり、興味深いです。
- Angel / Eric Bibb
vo: Eric Bibb
piano: Janne Peterson
ピアノをバックにしみじみと歌われます。心に染みますね。
- Who Knows / Walter Trout, Popa Chubby And Jimmy Thackery
g,vo: Walter Trout
g,vo: Popa Chubby
g,vo: Jimmy Thackery
b: James Trapp
d: Bernie Pershey
B3: Paul Kallestad
オリジナルに忠実な演奏です。最初の方だけ聞くとバンド・オヴ・ジプシーズと間違えそうです。でもツインギターです。
- I Don't Live Today / Eric Burdon
vo: Eric Burdon
g: Robert Coyne
b: George Porter
d: Russel Batiste
B3: John Gros
エリック・バードンが歌っています。キーボードが全面に出ていて、ギターがちょっとおとなしいかな。
- The Wind Cries Mary / Buddy Miles And Double Trouble
vo: Buddy Miles
d: Chris Layton
g: Rocky Athas
b: Tommy Shannon
B3: Mark Leach
これは珍しい。元スティーヴィー・レイ・ヴォーンのリズム隊をバックにバディ・マイルスが "The Wind Cries Mary" を歌っています。オリジナルに忠実な演奏です。
- Purple Haze / Friend 'n' Fellow
vo: Constanze Friend
g: Thomas Fellow
programming: Augusto Sanchez
イントロではちょっとくじけますが、リズムマシーンとエレアコギターをバックに淡々と歌われています。かすれ気味の声がなかなか魅力的です。
- Star Spangled Banner / Hey Joe / Walter Trout & The Free Radicals
g:Walter Trout
b:James Trapp
d:Bernie Pershey
B3:Paul Kallestad
バイオリン奏法みたいな感じのギター・ソロが1分弱程演奏された後、次の "Hey Joe" に移ります。バックに流れるオルガンの音が印象的です。
ギター・ソロではこれでもかと弾きまくっています。
- All Along The Watchtower / Taj Mahal & The Hula Blues Band
g,vo: Taj Mahal
b: Poncho Graham
d: Kester Smith
liliu ukelele: Pat Cocket
baritone ukelele: Michael Barretto
tenor ukelele: Wayne Jacintho
steel guitar: Fred Lunt
curved soprano: Rudy Costa
ジミとセッションしたこともあるタジ・マハールが歌います。Ukelele(ウクレレ?)とサックスが入って、ジミの演奏とは違った良さを感じました。
- House Burning Down / Michelle Shocked
vo,g: Michelle Shocked
g: Fiachna O'Braonain
b,trumpet: Rich Armstrong
kb :Fban Dancy
d: Peter Buck
知らずに聞くと、これが何の曲であるか分からないと思います。歌詞でなんとか分かるかな。
- Voodoo Chile / Eric Gales & Trudy Lynn
g: Eric Gales
vo: Trudy Lynn
b: Dave Smith
d: Edward Cleveland
org: Norris Johnson
全体にオリジナルよりヘヴィなリズムです。ギターのエリック・ゲイルスがワウ・ワウを派手に使って弾きまくっています。
- Hear My Train Comin' / Bernard Allison
vo,g:Bernard Allison
アコースティック弾き語りヴァージョンのカヴァー。これは素晴らしい。でも本物を聞きたくなってしまいます。
- Red House / Vernon Reid & Michael Hill
g: Vernon Reid
vo,slide guitar: Michael Hill
b: Bred Jones
d: Tony Lewis
スライドギターを弾きながらMichael Hillという人が歌っています。ヴォーカルがB.B.Kingを思い出させましたが、僕は初めて聞きました。
ヴァーノン・リードのギター・ソロは思いっきり音を詰め込んで弾きまくりです。ワウ・ワウ+スライドのギターが印象的です。
- Belly Button Window / Ana Popovic
vo,g: Ana Popovic
b: Helmet
Ana Popovicという女性ヴォーカルなんですが、初めて聞きました。イントロのアコースティック・スライドギターや味のあるギター・ソロを聞かせていて、素晴らしい。ヴォーカルも決まっています。
- Remember / Alvin "Youngblood" Hart
vo,g: Alvin "Youngblood" Hart
b: Dave Smith
org: Norris Johnson
d: Edward Cleveland
レゲエ調の演奏になっていて、こんなアレンジもあるのかと思いました。とても良い雰囲気です。
- Little Wing / Aynsley Lister
vo,g: Aynsley Lister
オリジナルに忠実なイントロで始まります。エレクトリック・ギター1本による弾き語り。いい音させています。オリジナルの曲の良さを改めて感じました。
- Third Stone From The Sun / Eric Burdon
vo: Eric Burdon
g: Robert Coyne
g: Deane Reston
b: George Porter
d: Russel Batiste
B3: John Gros
ラストは再びエリック・バードンが登場します。せりふの部分があるんですが、英語なので内容がわからず、ちょっと残念。思い入れたっぷりにジミに何か言っているようなんですが。
メイン・リフのラインをハミングで♪ラ〜ラララ〜ラン♪と歌ってるところは、ちょっと違和感ありでした。
|