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エフェクター

ファズフェイス(ダラス・アービター)

Fuzz Face つまみ類が顔の配置になっていることから、このネーミングになっています。
最初はアービター社からの発売でしたが、60年代後半に経営が変わり、社名がダラス・アービターになっています。
現在も復刻版が発売されています。ジミのステージ写真の足元で、1番目立っているエフェクターですね。

初期の頃のライヴでは、掛かり具合も深めで、入れっぱなしにした使い方をしていたみたいですが、後期の69〜70年あたりになると、掛かり具合も浅くなり、バッキングの時はオフにしていおいて、フィードバックを得るときや、ソロの時にオンにするような使い方に変わってきているようです。

ファズ・トーン(マエストロ)

Maestro Fuzz-Tone FZ-1A マエストロとはギブソンのブランド名。世界で初めて量産されたファズです。1966年ごろカーティス・ナイトのバック・バンド時代に使用していました。

荒々しい感じのいかにも”ファズぅ〜”という音で、ローリング・ストーンズの "Satisfaction" のイントロ・リフがその音だと思います。

ワウ・ワウ(ヴォックス)

VOX V-846 ジミ・ヘンドリクスが使ったエフェクターと言えば、これが最初に思い浮かびます。

このエフェクターは、ギターのトーンをペダルで変えるだけという単純なものですが、結構印象に残るサウンドになります。
ペダルを踏み込んだときの音が”ワ”、ペダルを戻したときが”ウ”となり、そしてこれを繰り返すと、文字通り”ワウワウ”という音になります。
このような効果を得る使い方の他に、ライヴではギター・ソロの時などに、ペダルを踏みっぱなしにしてトレブル・ブースターみたいな使い方もしていました。

クリームの『英雄ユリシーズ』で始めてワウ・ワウのサウンドを聴いた、とジミは語っていたそうです。
使い始めたのは、セカンド・アルバムの『AXIS : BOLD AS LOVE』あたりからでしたが、『ELECTRIC LADYLAND』以降、本格的に使い出しているようです。

"Voodoo Child (Slight Return)" のイントロや "The Burning Of The Midnight Lamp" などのフレーズはワウ・ワウあってのものです。また、"Still Raining, Still Dreaming" では人がしゃべるような使い方をしていたり、 ライヴではこれを使って”サンキュー”とか言わせていました。

オクタヴィア

弾いている音とその1オクターヴ上(または下)の音を同時に出すことが出来るユニークなエフェクターです。
バンド・オヴ・ジプシーズのライヴでよく使っていました。

また、スタジオ・テイクの "Purple Haze" や "Star Spangled Banner"(アルバム『RAINBOW BRIDGE』に収録のスタジオテイク)で聞くことができます。
ジミが使っていたのはロジャー・メイヤーによるカスタム・タイプでした。

ユニヴァイヴ(ユニヴォックス)

Uni-Vibe
Uni Vibe
ウッドストックあたりから使い出した”揺れ系”のエフェクター。
ユニヴォックスというブランドで1969年初めにアメリカで市場に出回ってましたが、開発していたのは日本のハニーというブランドでした。(ハニーのアメリカブランドがユニヴォックス)

本体とペダル部分に分かれていて、揺れ具合をペダルで調節します。最初はオルガン用に設計されていたそうです。
ふわふわ漂う感じの音はバンド・オヴ・ジプシーズの "Machine Gun" や、ウッドストックでの "Star Spangled Banner" にて聞くことができます。

このエフェクター、現在は復刻版が出ているようですが(値段が高くて手が出ない)、当時、ヘンドリクス以外誰も使っていなかったように思います。

2000.1.18改訂

内容の間違いなどはaxis@mqb.biglobe.ne.jp
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