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2002.2.1改訂

SEARCHING FOR JIMI HENDRIX

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the RIGHT STUFF 72438-59782-2-7 (1999)

99年2月アメリカで放送されたドキュメンタリーのサントラ盤?としてリリースされたアルバム。日本未発売です。99年4月リリース。
このCD、以前からちょくちょく見かけていたのですが、店頭から消えてしまわないうちにと思って、手に入れました。ジャケット・デザインが気に入っています。
日本ではあまりなじみのないアーティストが多く、初めて聞くアーティストがほとんどでしたが、いろんなアレンジでジミの曲が演奏されていて、結構楽しめました。

★の数はオリジナル忠実度をあらわしています(あくまでも参考です)

  1. Up From The Skies / Neville & Sheena Staples ★
    曲名を聞かないと元の曲が分からないほどアレンジしてあります。歌詞やコーラスの部分でかろうじて分かる程度。
    スイングしたレゲエ風のリズムが心地よいです。Neville と Sheena Staples は元・スペシャルズで歌っていたヴォーカリストらしい。
    "Crosstown Traffic" を思い出させるベース・ラインが面白い

  2. 1983 ... (A Merman I Should Turn To Be) / Laurie Anderson ★
    オリジナル音源をサンプリングしたものがイントロで聞こえてきますが、これも原曲を大幅にアレンジしてあります。 全体的に暗くて重たい感じ。ギターのクレジットにルー・リードの名前がありました。

  3. Are You Experienced? / Los Lobos ★★★★
    これは割とオリジナルに忠実なアレンジで演奏されています。
    オリジナル曲のギター・ソロは逆まわしの音だったのですが、ここではそれ風に聞こえるように演奏されていて、なかなかGOODですね。
    エンディングではワウ・ワウ・ギターも登場してきて、大サービス。このアルバム収録曲中では一番気に入っています。

  4. Little Wing / Los Illegals ★
    荘厳なイントロでなかなかの雰囲気でスタートするのですが、テンポが変わった途端、妙に明るくなった演奏になり、 「それは、ちょっとちがうんじゃない?」という突っ込みを入れたくなりました。ちょっと笑ってしまいます。

  5. Free At The Edge Of An Answer / Chuck D. ★★
    曲名は違うのですが、これはラップ・ヴァージョンの "Freedom" です。 "Freedom" の間奏部分のリフをバックにラップしまくっています。

  6. Manic Depression / Rosanne Cash ★★★★
    割とオリジナルに近い流れで演奏されていますが、ギター・ソロではストリングスなどが入ってきて、ゴージャスなアレンジになっています。プリテンダーズのクリッシー・ハインドに似た感じのヴォーカルです。
    このロザンヌ・キャッシュという人は、カントリー系のシンガーでジョニー・キャッシュの娘らしい。

  7. The Wind Cries Mary / Taylor Dayne ★
    これは大胆なアレンジがされていて、歌詞以外はまったく別の曲と言ってもいいと思います。ワンコードで延々続くビートをバックにソウルフルなヴォーカルが印象的です。

  8. Stone Free / Mark Isham ★★
    最初はインド風に始まります。演奏が進んでくるうちになんとなく "Stone Free" に近づいてくる感じがします。なんだかマイルス・デイヴィスを彷彿とさせる演奏です。とてもクールな演奏。 歪んだギター・リフが出てくるあたりでやっと "Stone Free" と分かりました。

  9. Angel / Cassandra Wilson ★★
    アコースティック・ギターのイントロに、タブラ風のパーカッションが入ってきてこれもインド風に始まります。オルガンやサックスが効果的に使われていて、それらをバックにしみじみと歌われています。
    この人、マイルス・デイヴィスのトリビュートもリリースしているようです。

  10. Here My Train A Comin' / Charlie Musselwhite ★★★★
    いきなりアコースティック・スライド・ギターが聞こえてきて、びっくり。
    この曲、ジミは12弦アコースティック・ギターでの弾き語りをしていましたが、これはボトルネックによる弾き語りです。
    60年代から活動しているブルーズ系のアーティストのようですが、僕ははじめて聞きました。
    曲のクレジットではスペルが "Here" となっていますが、 "Hear" の間違いでは?いや、意図的にそうしているのかもしれない。

  11. Drifting / Five Blind Boys Of Alabama ★★★
    アカペラによるカヴァーです。こんなアプローチもあるんですね。とても新鮮に聞こえます。 このグループはブラックのゴスペル・グループだということですが、かなり古くから活動をしているようです。


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