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2005.4.25改訂

LIVE AT WINTERLAND

POLYDOR P33P 20119 [1987]
POLYDOR P20P 22016 [1989]
POLYDOR POCP-2027 [1991]

Original Release : May 1987 (UK)
Producers : Alan Douglas / Chip Branton
Engineer : Mark Linett

1968年10月10日～12日の3日間、エクスペリエンス結成2周年を記念して、サンフランシスコのウィンターランドで行なわれたライヴからのものです。サポート・アクトはバディ・マイルス・エクスプレス、ディノ・ヴァレンチ。
時期的に云うと ELECTRIC LADYLAND のリリース直前のライヴになります。

●全体の印象

この時期のグループは周囲の人気とは裏腹に、ほとんど分裂状態にあって、十分なリハーサルもしていなくて、演奏は結構雑です。でもメンバーのワイルドなプレイがみられ、なかなか面白く聞くことが出来ます。

●その他

1日2ステージで3日間、合計6ステージが行われたのですが、当然、このアルバム収録曲以外にもたくさんの音源があるはずなので、いつか完全版で聞きたいところです。
"Star Spangled Banner"とかも演奏されているみたいだし、一度聞いてみたいものです。それと、このときの映像は未だ見たことがないのですが、どうなっているのでしょう？

●曲のコメント

1.Prologue: プロコル・ハルムの「蒼い影」が彼方に流れる中、ビル・グレアムが紹介するメンバー紹介から、スタートです。
2.Fire: ノエルのベースは歪みまくり、ジミのギターも快調に飛ばしていて、アルバムのスタートに相応しいノリです。
ハービー・リッチ（バディ・マイルス・エクスプレス）がオルガンで参加していますが、ミックスの段階で音が消されているようです。
3.Manic Depression: 長いギターのアドリブがジャム・セッション化しています。この曲をライヴで聞けるのはこのアルバムだけでしたが、1997年にリリースされた BBC SESSIONS でも聞くことができます。
4.Sunshine Of Your Love: 当時、出たばかり（1968.9シングル・リリース）のクリームの曲を早くもカヴァーしています。歌なしインストです。ノエル・レディングのディストーション・ベース・ソロがあります。これもジャム・セッションに近いな。
5.Spanish Castle Magic: スタジオ・テイクよりかなりハード＆ヘヴイな演奏。また、この曲でもギター・ソロ部分などではジャム・セッション化していて、ここだけ聞くと何の曲かわからないほどです。でも、僕は気に入っています。
6.Red House: 止まりそうな位の遅いテンポで始まります。いやぁ、聞かせます。何回聞いても美しい。ギターの音がストラトらしくないので、ギブソン系のギターを使っているような気がします。アームも使っていないみたいだし。
7.Killing Floor: ちょいと長めのマシンガン・イントロで曲が始まります。これも、何回聞いても飽きません。ジャック・キャサディ（ジェファーソン・エアプレイン）がベースでゲスト参加しています。
8.Tax Free: ジミの数少ないインスト曲です。スウェーデンのデュオ、ハンソン＆カールソンというグループ（僕は聞いたことがありません）によって書かれた曲だそうです。スタジオテイクは WAR HEROES に収録されています。
9.Foxy Lady: 遠くの方からフィードバック音が聞こえてきて、いつもより長めのイントロ。エンディングでは3人のタイミングが合わず、ノエルが先に終わったりしています。
この曲でもオルガンでハービー・リッチが参加していますが、音が消されているようです。
10.Hey Joe: イントロ部分がもうめちゃくちゃカッコ良い。この始まり方は、2ヶ月後のBBC-TV「ルル・ショー」でもやってました。BBC SESSIONS で聞くことができます。
11.Purple Haze: 前曲に続いてすぐイントロ・フレーズに入ります。スタジオ・テイクよりかなり早いテンポで演奏されています。エンディングではギターをマイク・スタンドでこすっている時の音がします。
12.Wild Thing: この曲も続いて演奏されますが、なにか、急いでいる感じがします。THE JIMI HENDRIX CONCERTS にも同じテイクが収録されています。
13.Epilogue