中学、高校時代は『ミュージック・ライフ』の発売日を毎月楽しみにし、ＦＭ雑誌を買っては放送をエアチェック（死語だけど）して、洋楽を聞きまくっていました。

そのうち聞くだけではもの足りなくなり、ギターに目をつけ、好きな曲を見つけては何回も聞き返し、メシを食うのも忘れてサルのようにギター・フレーズのコピーをしていました。（『スモーク・オン・ザ・ウォーター』や『ハイウェイ・スター』等は、千回以上は聞いていると思う。）

始めて行ったコンサートは、九電記念体育館（まだあるのかな？）のエアロスミス、そのときの前座はデビュー時のバウワウでした。

そして次に『モンタレー・ポップ・フェスティヴァル』のパフォーマンスをテレビで見てからは、ジミ・ヘンドリクスが特別の存在になりました。

「バンドやるぞ。俺がドラムを叩くから」

そして、その先輩の友達にギターの上手な人がいて、ギタリストで参加してもらうことになりました。で、ギタリストはそろったけど、あとベーシストが必要です。たまたま、僕がベースも持っていたので、ベースをやることになりました。

あとはヴォーカリストを探せということになり、同じ下宿の後輩をむりやりヴォーカリストとして引き込み、歌わせました。バンド名は「Space Dog」

そのときにコピーしてたのは、ブルー・オイスター・カルトの『ゴジラ』（日本語のせりふが出てくるやつです）、ＺＺトップは『タッシュ』、ザ・ナック『マイ・シャローナ』、チューリップ『銀の指輪』、他ＡＣ／ＤＣなど。

今考えてみると、よくもまあ脈絡もなく、コピーをしていたと思います。とても人様の前では演奏できる状態ではなかったのですが、ギターの人は結構上手でした。スタジオで録音したテープがあるはずなのですが、行方不明になったままです。ギターがカッコよかったので、聞けるならもう一回聞いてみたい。

ちょうどパンク・ロックが盛りあがっていた頃でもあったので、ディップ・ローションで頭髪を立てたり、三つボタンのジャケットを着たりして、遊んでました。先輩が卒業した時点でバンドは終わりました。

ふ〜っ、疲れ（つづく）