独り言6(特別編)



魅惑の福岡レポート
('99年12月30日)
すま~ん!! 福岡レポート、すっかり遅れてしまいました・・・
あれからもう10日も経つのか・・・早いものです。
これを書かないと、安心して年が越せそうにないので、急いで書きました。雑なところもありますが、まぁ、福岡での素晴らしい日々を書き留めた日記として、テキトーに楽しんでいただければ幸いです。


■ プロローグ

「△●の会議、一緒に行きたい人はいるか~? 場所は『ハカタ』・・・」

あるゼミの後、教授が唐突にこう言ったのを、僕は聞き逃さなかった。

博多・・・福岡と言えば、風船フェチの聖地、また、桃園家のホームグラウンドなのである(意味が分からない人は、リンクページを参照のこと)。
そんな憧れの地に、公用で行ける?? 願ってもないチャンスではないか!
教授の言葉を聞いてから、頭の中では0.5ナノ秒で結論を出してはいたが、

「あの・・・先生、僕、ですね・・・今年の旅費もまだ余っていますし、あの会議には○×先生もいらっしゃるはずですから、色々お話を伺いたいと思っているのですが・・・」

などと、一応はもっともらしいことを言って、お供役を立候補してみた。
学生はいろんな追い込みが重なるこの時期、5日も研究室を空けるには、やっぱりそれなりの理由が必要なのである。まぁ、ちゃっかり遊んでくることは、バレバレなのではあるが(笑)

しかし、しか~し!
今回の福岡出張のアフターファイブに、本当はどれだけの内容が含まれていたかを想像出来る者は、うちの研究室にはいないだろう。僕はそういう意味では、研究室内の「ニセモノくん」なのである(笑)

12月15日から19日まで。福岡で過ごした日々は・・・それはもう、、、スゴかった・・・・
この4日の間に10日分くらいの時間を詰め込んでもらったような気がする。
そして、それだけの体験をさせてくれたのは、他でもない、知る人ぞ知る、風船フェチのLOVER.B会長と、桃卓の主、桃園聖子さん(ピーチ姫)だった。
福岡最後の夜には、桃卓の忘年会というのが待っていたのだが、それに行き着くまで、特にLBさんは、仕事以外で僕が覚醒しているすべての時間、つきっきりで福岡を堪能させてくれたのだ!!
 

■ 穏やかなる第一日

12月15日、会議の前日に福岡に到着。
想像していたよりも、ずっと大きな福岡の街にまず驚いた。地図を頼りにホテルまで何とかたどり着くと、そこでは何と、ピーチ姫ご本人がわざわざお出迎えに来てくれていた。池袋でお会いして以来、実に半年ぶりの再会である。ご機嫌麗しいお姿を見て、まずは安心した。
この瞬間が「熱烈大歓迎」の始まりであったのだが、僕はこのとき、まだそのことに気づいていなかった(笑)

さて、まずはどのお店に行こうか、誰を呼ぼうか、などを考えてもらいながら、姫に連れられて、福岡の街をぶらぶらと歩く。キャナルシティーから中洲、振り向けば天神、親不孝通りから大名まで、気付くともの凄い距離を歩いていた。この短時間で、まずは繁華街の全てをたたき込まれる。
結局、一軒目は海鮮料理のおいしいお店に連れていってもらった。福岡には「胡麻サバ」と言って、サバを生で食べる料理があるのだが、これが実に絶品!
その後、LBさんと合流してワインの美味しいお店に行く。LBさん、他の飲み会の後だったのだが、連絡するとすぐに来て下さった。美味しいワインをいただいて、とても優雅な気分に浸る。う~ん、メルシー ボークーという感じである。
最後に、那珂川のほとりのおしゃれなお店(別名「勝利の法則」のお店というらしい)に行く。途中からLBさんのお友だち(カオルちゃん)も加わって、結局ここで、朝の5時を迎えてしまった。あっという間に時間が過ぎた感じだった。

ホテルに帰って2時間眠り、すぐさまお仕事の会場へ。さすがにこの日は辛かった。。。
えら~い先生がOHPを使ってプレゼンしているのだが、ちょっと油断すると、データのグラフがいつの間にか、ピーチ姫やLBさんの顔にすり替わっており、あの素敵な川縁のお店で、なにやら語りかけてくるのである。
いかんいかん! 勉強、べんきょ~!! ってことで、この日は必死にとったメモで、資料が真っ赤になったのであった。
 

■ 二日目、美しい湾岸の夜景
 

会議が終わって二日目の夜、この日はLBさん、車を出してくれて、ピーチ姫と一緒に郊外のいろんなスポットを案内してくれた。大濠公園を脇に見ながら、百道浜へ。福岡ドーム、海へ向かって出航するシーホークホテル、クリスマスの装いの福岡タワーから始まり、ベイサイドプレイスの水族館ではクエとご対面。レイちゃんを撮ったあのチャペル・ココナッツ(ラブホ)にも入った!!(もちろん駐車場だけではあるが(笑)) それから金印ドッグの「海の中道(うみのなかみち)」をとおり、志賀島(しかのしま)一周ツアーでダイエー・ホークス御用達のたこ焼きをいただく。帰り道では、黒い服や赤い紐を売っているお店に立ち寄った。黒い服は既にあるということなので赤い紐を購入。

それにしても、福岡は見所が沢山あるのに驚いた。
湾岸沿いのスポットは特に、とても綺麗で、夜のデートコースには最適だろう。
助手席に乗せてもらい、ずっと景色を眺めていたが、素敵な街並みに言葉もなく酔いしれてしまったワタシなのであった。この日、ホントに福岡は良いところ~!と感じる。住んでも良いなぁと、マジに思った(笑)

最後に、長浜でラーメンを食べてシメる。高菜と紅生姜をたっぷり入れて、耳の後ろから大粒の汗をかきながら・・・これが本場の博多とんこつ!! うまい! 至福のひとときである。
この日は1時ころにホテルの前まで送ってもらって、明日に備えることにした。。。会議はあと二日もあるのである。美しい夜景を思い出しながら、幸せな眠りについた。
 

■ 怒濤の中洲、三日目
 

ゆっくり寝たおかげで、次の日は絶好調! 会議では相変わらず、LBさんとピーチ姫、カオルちゃんまでが語りかけてきたが、その頻度は昨日よりずっと少ない。

この日の夜は懇親会があった。一通り、お目当ての先生にお話をうかがった後、パーティー会場の隅っこの方で静~かに座っていると、スレンダーな女性が一人、群衆の中からフラっと抜け出してきて、「少し、疲れたわ。」と僕の近くに座った。瞬間、思わず目が合ってしまう・・・

「あ…あの……僕は、○▼研究室の学生の、シノンと申します。」
「あら、私、てっきり助手の先生かと思いましたわ。初めまして。」

普段だらしなくしていても、スーツを着れば、僕だってそれなりに見えるものなのである。にしてもこの方、とても気品あふれる方なのであった。その後、研究室の日常生活から、普段は話せないような裏事情まで、色々な世間話に花が咲き、思わぬところで楽しいひとときを過ごしてしまった。

昔からそうなのだが、僕は年上の女性にモテるタイプなのである。この女性もおそらく僕より年上なのだろう。なにしろ、某大学のエラ~い教授の先生なのだから・・・

さて、懇親会が8時ころに終わって、ここからが本当の3日目の夜。またまたLBさんを呼び出してしまった。それにしても、お風邪を召されているのに、待ち合わせの場所まで大通りをダッシュしてきてくださったのには、全く驚いた。昨日の出で立ちもそうであったが、若い! とにかく若くて元気なのである!
今日のメニューは中洲のお店巡り。まず連れていってくれたのは、掲示板でおなじみ、レイカちゃんのいるお店だった。僕は夜の遊びにはめっぽう弱いので、このような、ママがいてお洒落なおねぇちゃんがいっぱいいるお店を何と呼ぶのかはよくわからないのだが、とにかく、貧乏学生がくるようなお店でないことだけは確かである。

レイちゃん。
僕はLBさんのビデオを見て、パ○風さんの大好きなレイちゃんのことは知っていたのだが、モノホンを目の前にしてみると、これが、マジで、ビデオの一億倍かわいい!! と言うと、ビデオがイケてないってことになってしまうのだが、そんなことはない。ビデオもかわいいのだが、モノホンはさらに輪をかけてかわいいのだ。
「ボックス」という領域に連れ込まれ、レイちゃんを挟んでLBさんと角っこに座る。この時間、お客さんが少なかったせいもあって、僕たちの周りを、お店の女性全員に囲まれてしまった。おそらく年齢差20以上はあろう。これだけでもう、僕の正常な思考回路は金の船に乗ってパラディソに向けて旅立つ寸前であった。必死に理性を引き戻す。

レイちゃんは、もちろんLBさんのフェチのことはご存じのはずだが、果たしてお店の方々はどうなのだろうか・・・?
いきなり、「くすぐりフェチの、シノンです!」と自己紹介するのもマズイと思い、そこら辺の様子を探りながら、当たり障りのない普通の話で盛り上がる。博多弁と東北弁について、景気の話、初詣の話や、LBさんの中国語講座とか・・・そうそう、レイちゃんのおじいちゃんが、キノコ研究のすごい権威だったという話には驚いた。僕がバイオテクノロジー関係の仕事をしていることもあったので、思わぬところで少しアカデミックな話題に花が咲く。ここで一気に、レイちゃんと仲良くなれたような気がした。きっと○ン風さんが側にいたら、愛しのへちゃ(猫ちゃん)のハートをLBさんに射止められた時と同じ様な気持になってしまったことだろう。それにしてもレイちゃん、かわいい上に、とっても利発なのである。

さて、そんな話で平和に盛り上がっていた時・・・その瞬間は突然に訪れた。

「ところでレイちゃん、くすぐりって弱い?」

!!! いきなりのLBさんの攻撃なのである!

「え、私? 全然平気なんですよ。ほら~。」
と言って、レイちゃんは両手を上にあげ、脇腹を無防備にしてみせる。LB会長はこちょこちょしてみるが、レイちゃんは本当に、全然平気みたいだ。

「あらそうねぇ~、人によっては、全然くすぐったくないって人もいるのよねぇ~。鈍感、というのとも、違うみたいだけど。」
その様子を一緒に見ていたチーママが、至ってマジメにコメントする。
このぉ~! この空気、どうやって清く正しく美しくすればよいのだ~~!!

LBさんのこの卑怯な攻撃に、一瞬翻弄され、戸惑いつつも、
「ははは、そうっすね~っ(汗)」
と、適当に、しかも動じないフリをしてごまかす。
ここでLBさん、レイちゃんに耳打ちして、僕の正体を初めて教えたようだ。
「あ、ああ、な~んだ。そうなの。」
レイちゃんは、別に何でもないように、それなりに僕のフェチを認識してくれたみたいだった。
「でも私も、我慢できないトコロはあるよ。教えられないけど♪」
と、レイちゃん。・・・・いい子なのである。

「せっかくのチャンスなのに、シノンさんも、くすぐっちゃえば良かったのに~」
後になって、LBさんがそう言ってくれた。
しかし、いやいや・・・これは僕がフェチを自認しているが為に、余計に手出しをできない領域なのである。僕なりの、フェチとしてのプライドと言っても良い。
レイちゃんは、ビデオでも知っているし、LBさんとの関係も知っている。つきあいは深くはないが、さっきはキノコの話で盛り上がったし、既にお友だちなのである。全くの他人でもなければ、全てを知り合った恋人でもない。ましてやくすぐられるのが好きというフェチでもない。そう言う人に対して、「自分の欲望を満足させるためだけに」、こちょこちょはできないのである。というより、僕はこのような「位置関係」にいる人に対しては、こちょこちょしてみたいという願望すら浮かばない。これは完全にタブーなのである。

そこら辺のこと、重々承知でこのワナを仕掛けてくれたLBさん。
ホント、鬼畜だ・・・・(笑)

しかし、後になって考えてみた。
風船フェチをカミングアウトしているLBさんが中間にいてくれたから、レイちゃんも僕のフェチをすぐに認めてくれたのかも知れない。しかし、たとえそう言うシチュエーションでなかったとしても、言い方ひとつで僕らのフェチは、意外とすんなり受け入れてもらえたのではないだろうか。
LBさんの思わぬワナは、それをシミュレーションしてくれたような不思議なものだった。
 

さてこの日は、もう一軒、同じ様な雰囲気のお店に連れていってもらった。それにしても、LBさんのお友だちは、みんなキレイで可愛いのである。調子に乗ってちょっと飲み過ぎてしまい、「津軽恋女」という寒~い歌を歌ってしまった。しかしまぁ、宗さんの「青葉城恋歌」が出なかった分、まだましだったのかも知れない(笑)
そして、この日も川沿いの素敵なお店へ。このお店、何度来てもイイのである。手前には那珂川、向こう岸には中洲の莫大なネオンが静かに輝いている。LBさんのお友だちも一緒に、この日も深夜まで飲んでしまった。最後にシメのラーメンを食べた後、LBさん、この日も車でホテルまで送ってくれた。
床についた時には、再び、5時を回っていた。
 

■ そして四日目、シメの忘年会
 

翌朝、目覚めたのは8時半だった。
会議は9時半からである。やばい! 宿泊費に含まれている朝食も食べず、急いで支度し、タクシーに飛び乗って会場へ向かう。
意外と交通がスムーズだったこともあり、何とか会議には間に合った。
最終日のこの日、テーマが非常に興味深いものだったこともあって、不思議と眠気ひとつ催さずに無事終了。新しい先生と知り合いになり、営業活動もばっちりしてきた。

会議は午前中だけだったので、会議が終わるとすぐに、またまたLBさんにご連絡。
この日は、桃卓で知り合ったMinさんとも合流し、車で太宰府まで連れていってもらった。制服を着た、いかにも受験生な子たちが目に付く。これから受験シーズンになるので、しばらくすると、こういう参拝者でいっぱいになるという。
それにしても、地元の方に案内してもらうとやっぱり違う。ツボを心得ているのだ。裏の方にお茶屋さんが何軒かあり、「梅が枝餅(うめがえもち)」というのを食べさせてくれるのだが、その中でも、一番の老舗を教えてくれた。梅が枝餅とは、梅の花を形どったお餅で、中にあんこが入っているのだが、抹茶といただくと、非常に上品な味わいで、なかなか美味しかった。いかにも「茶屋」という感じの店構えも、風情があって良い。目の前には見事な梅園があり、その枝振りからだけでも、初春の頃の美しさが容易に想像される。できれば、春にもう一度来たい。

太宰府からの帰り道、雑餉隈(ざっしょのくま)を横手に見つつ、3号線を北上する。
ここがZ-clubの本拠地であり、武田鉄也の実家があるという雑餉隈か・・・何故だか判らないが、妙に感慨深いものがあった。

5時半ころ、博多駅に到着。ここで風船フェチの「のーちん」さんと合流。
LBさんの車を置いた後、再び博多駅にもどって、今度は風船フェチ東京ミニオフ(12月4日)でもお会いした「みーたん」さんを待つことにした。みーたんさん、大阪から日帰りで、この日のオフに参加なのである。今のところ、日本一フットワークの軽い方だろう。前日はお仕事関係の忘年会で、ほとんど寝ていないとのことであったが、ピーチ姫へのおみやげの「赤福」を買ってくるという心遣いは忘れない。
負けた!と思った(笑)

さて、徐々にフェチに囲まれて、フェチでないMinさんが少し可哀想になってきたこともあり、今夜のメインディッシュ、桃卓忘年会&風船フェチ合同オフの会場へ向かうことにした。天神の西の方、小粋な飲み屋さん&飲食店が多い「大名」という所にある、とても雰囲気の良いイタリア料理屋さんが、忘年会の会場であった。

一次会が始まってすぐ、自己紹介があったのだが、ここで、「所属はくすぐりフェチです」と言うのは、さすがに少し恥ずかしかった。しかし、風船フェチということを既に知られているLBさんが、今回お店の手配をして下さったことと、ピーチ姫が僕を特別待遇で迎えてくれ、座席も隣にしてくれたこともあって、参加した方々は、嫌な顔ひとつせずに受け入れてくださった。

皆さん、くすぐりフェチの事をお話しすると、「理解はできないが、まぁ良いんじゃない?」という感じに対応してくれる。さすがは桃卓に集まる方々、キャパが広い。しかしここで想定されているのは、彼女と一緒にじゃれ合う様なくすぐりらしい。

「でもね、こういうプレイもあるんですよ(笑)」

と、「拘束アリ、容赦ナシ」の責めのくすぐりについてお話しすると、ほとんどの人が、一瞬にして固まる(笑)
まぁ、こういうリアクションは容易に想像できたし、僕もその「えっ!」という反応を半ば楽しみにしながらお話ししていたので、この感受性の違いにショックを感じるなどと言うことは全くなく、将来を悲観することもなかったのであるが・・・それにしてもやはり、今の日本の「くすぐりフェチ」は、相当に濃い「フェチ」であって、一般の人との感覚のズレが大きく、そのギャップを埋めるような位置に立つ中間的な嗜好(平たく言えば、やさしいくすぐり)の領域がほとんど未発達であることを、再認識させられた気がした。

ともかくも、自分自身が「くすぐりフェチである」という正体を明かした上で、「フェチを知らない、フェチでない人」とお話をする機会は、これがほとんど初めてだったので、非常に貴重な体験をさせていただいたと思う。

二次会では、僕のハンドルと同じ名前のワインをあけてもらった。存在は知っていたが、口にするのは初めてである。はじめ、ほんのりとピーマンみたいな香りがするという、不思議なワインだった。
ここではMinさんも交えて、九州では非常に有名なサイトを運営している「あるお方」と、何故か「特許」について熱く語ってしまう。このサイト、一日に5,000件のアクセスがあるという、とてつもないサイトなのである。この「あるお方」も、非常にパワフルな方であった。すっかり意気投合して、名刺までいただいてしまったのだが、仙台に戻ってメールを出してみても、お返事をいただけない。桃卓オフに合流された時点で、かなり飲んでおりお疲れのご様子だったので、僕とお話ししたことは、ひょっとすると忘れてしまっているのかもしれない・・・(笑) 残念なのである。

テンションが高くてなかなか入り込むスキがなかったのと、お仕事が忙しくて一次会でお帰りになられてしまったのとで、今回、一番山さんとお話しする時間がほとんどなかった。
実はこの忘年会、宴会シーズンまっただ中の週末という最悪の条件だったのであるが、僕の出張の予定に合わせてむりやりこの日に決めてもらっちゃったのである。幹事の一番山さんには、大変お世話になった。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
にしても一番山さん、あれで「いつもの半分くらいのテンションだった」とは信じられない(笑) Z-clubの皆様といい、とにかくパワフルな方が多いのは何故だろう??

その後は、三次会でシメのラーメンを食べ、四次会でカラオケへ。
連日の熱烈大歓迎で、さすがに疲れが出てきたのと、最近の歌は全然わからないのとで、カラオケではほとんど寝ていた。ウトウトしてふと目を上げると、先日志賀島から帰り道で買った「赤い紐」で、ミニ緊縛講座が開かれていた。LBさんがビデオの次回作の演出で使うため、ピーチ姫が縛り方の基本を伝授しているのである。そこに丁度、ドリンクを運ぶ店員さんが入って来たが、ピーチ姫とLBさんは少しも動じない。やはりこの人達、ただ者ではないらしい(笑)
カラオケは、夜が深まり朝が近づくにつれ、指数関数的にテンションが上がっていったようだった。体力がないと言いながら、朝5時半にプッチモニを熱唱する姫も姫だが、一緒に「マル、マル、マルマルマル!」と踊れちゃうLBさんも、すごいのである。カンペキについて行けちゃってるのである。連日、僕以上にハードなスケジュールで動いていた筈なのに、この元気はどこから来るのだろうか・・・?

そんなこんなで、明け方ごろカラオケは終了。怒濤の忘年会は、ここにお開きとなった。それは同時に、今回の旅の終わりが近づいていることも意味していた。

まだ薄暗い福岡の街に消えて行く姫を見送る。最後に、この4日間ず~~っとお世話になったLBさんと、固い握手をして、お別れした。
風はとても冷たかった。
 
 

僕はホテルで仮眠をとり、翌日、飛行機で仙台に戻った。
小雪が舞い、その日の福岡は、どこか寂しげに見えた。
いや、街が寂しいのではない。
これだけの熱烈大歓迎を受けてしまった僕には、皆のいるこの福岡という街を離れるのが、本当に寂しくて仕方なかったのだ。
空港へ向かう足取りは重く、一歩ごとに寂寥感がつのる。
これが世に言う、「パ○風さんシンドローム」というやつなのだろうか。
気付くと僕は・・・・泣いていた(笑)

仙台空港に降り立ったとき、こちらも、同じ様に静かな雪が降っていた。
それがせめてもの救いに思えた。
 

・・・気を取り直して歩き出す。
これが僕の、新たな旅立ちの第一歩になることを、強く、胸に刻みつけながら・・・
またいつか、必ず福岡に行こう。それまでは、しばらくの間、また修行である。
(なんのこっちゃ~!(笑))
 

■ エピローグ

おみやげには、へにょッと顔の「にわかせんぺい」、「通りもん」、「とんこつラーメン煎餅」を買って帰った。飢えた後輩どもを釣るには、数の沢山入ったお菓子が最適なのである(笑)
各実験室に配って歩いていたとき、教授に話しかけられた。

教 授 「やぁ、シノンくん。いつ帰ってきたの?」
シノン 「あ、先生。19日、日曜日ですよ。」
教 授 「それじゃ、一日観光してきたんだね。いいなぁ~。」
シノン 「・・・はぁ~(汗)、ま、ちょこっとですけどね・・・(笑)」
教 授 「僕は、18日に会議が終わって、すぐとんぼ返りだったよ。
     空港とホテル、会場以外、どっこも行かなかった。」
シノン 「・・・・・」

本当のことなど、とても言えなかったのである(爆)
 

最後に・・・

連日これだけの歓迎をして下さったLBさんとピーチ姫には、言葉では表し尽くせないほど感謝しています。本当にありがとうございました。仙台にいらしたときには、是非「倍返し」させていただきますので、覚悟しておいてくださいね♪(ウソ)
それから、無理な日程で忘年会を企画して下さった方々、お忙しい中参加して下さった皆様には、本当に感謝しています。皆様にお会いできて、とても良かったです。


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