東京オフ会レポート (1999年秋 某日) |
1999年秋、某日。ここは東京、新宿の某所。
今日は、くすぐりの館が始まって以来初めての公式オフ会、その日なのであります。
思い返せば、開館以来まる三年、きちんとしたオフというのは全く開いたことがありませんでした。くすぐり界の大御所、「松下一夫氏」を囲んだごく限られた少人数でのミーティングならば、過去数回にわたって企画したことはあったのですが、ホームページ「くすぐりの館」を主体として予め公式に開催告知をし、実現にまで至ったオフは、今回が初めてなのでした。
オフと言っても、ただ待ち合わせ時間を決めただけという、非常にテキトーな企画。風○フェチの皆様が開いていらっしゃる様な本格的なオフには遠く及ばず、店の予約も無ければエサになる様なメインディッシュも無し。しかし、そんなことは承知の上でも、今日はのべ5人も来てくれると言うのです。初めて顔を合わせる人も二人も居るし。そんなわけで、待ち合わせの場所に向かうときには、いつもと違った緊張感がありました。
10分前に待ち合わせ場所に到着。既にグリーンベレーさんが待っていました。
ベレーさん、僕がオフの打ち合わせで1年ぶりくらいに電話連絡をしたとき、声だけで僕を認めてしまったくらい記憶力に長けた方なのです。今回も一目で僕を見つけてくれました。
「いやぁいやぁ、お久しぶりっす・・・」
こんな簡単な挨拶を交わしている矢先、向こうから、いまいち焦点の定まらない男女が歩いてくるのを発見。女性の方は、事前に見せてもらった画像の人と一致します。いや、その画像よりもずっと若くてかわいい!
「こんにちは、Lおんです。」
あ、やっぱり!
・・・するとこっちが、
「ぽんすけです。初めまして!」
ふたりは実は、このオフに先駆けて(っつーか、抜け駆けっつーか)、3日くらい前に一度オフしていたんだそうです。当日も一緒に来ると聞いていたので、僕にはすぐに分かったのでした。
今だから白状しますが、ネットでのやりとりから想像していたぽんすけ君のイメージは、「どこか内気で頼りなげ」という感じだったのです。しか~し、実際あってみるとこれがびっくり! 背はでかくがっしりしててハンサムだし、どっからみても好青年なのですよ。いやぁ、これだからオフって面白いですね~。
そんな感じで、自己紹介やらをしているうち、向こうからSSさんが颯爽と歩いてくるのが見えます。
シノン:「あ、SSさん来た!」
ベレー:「あ、ホントだ!」
ぽ&L:「え、あ、どれどれ?」
僕とベレーさんはSSさんとお会いしたことがあるので、すぐに分かったのですが、初めてのお二人は僕たちの目線を追って、それらしき人物を捜しています。
SSさんはずんずん近づいてきます。
Lおん:「え、どの人?」
SSさんますます接近。
シノン:「ほら、あそこの・・・」
候補者はどんどん脱落して行きます。残るはほとんどあの人だけ・・・
もうこの人に間違いない~~~! と極まったところで、ぽんすけ君がぽつり、
「・・・あ、なるほど!」
人の顔見て、なにが「なるほど」やねん~~~!!
まぁでも、そんなおトボケた一幕があるのも、オフならではかな。とまれ、今回の主要メンパーはこうして、無事勢揃いとなったわけです。
この日「来られたら来る」と言っていたポーさんとTKさんを待って、しばらくその場で立ち話。TKさんは面識あるからすぐ分かるんだけど、ポーさんは誰も知らないからなぁ~。
あの人か? あの人か? と周りをきょろきょろしていると、
あっ、ウソっ・・・・至近距離に、前の日友人の結婚式で見かけた人が!! どうしよう、おろおろ・・・(汗)
・・・しかし、向こうはこちらには気付く風もなく、そのまま通り過ぎて行きました・・・よかったぁ~
う~ん、それにしても東京とはオソロシイ所です。
結局ポーさんとTKさんは現れなかったので、とりあえずこの騒がしい場所を離れようと、一同歩き出します。
ここで先陣切って、「おりゃぁ~! オレ様についてこーい!!!」と行ければいいのですが、そこは田舎ものが主催者というところの弱み。
「すみません、テキトーな所に連れてって下さい...」
と、初対面のLおんさんとベレーさんに、全面依存する私でした・・・
まぁ、人数も少ないし、「ヘンな話をしても恥ずかしくないトコロ」ということで、カラオケボックスに入ることに決定! 飲み物セルフサービスの格安カラオケ屋に、年齢差max 10歳以上という奇妙な集団が吸い込まれて行きます。
このお店はLおんさんの縄張りなのか、慣れた手つきで適当な飲物を運んできてくれます。それをぽんすけ君がスムーズにアシスト。すっかり接待されてしまって、とてもいい気分の館長さんなのでした。まだ日も高いので、とりあえず皆ソフトドリンクを注文。
一通りお飲物が行き渡ると、いきなり「歌」というのもなんなので、改めて軽く自己紹介をする事に。
皆ネット上で知っている人ばかりなのですが、改めて自己紹介というのも、不思議な新鮮さがあるものです。
・・・って、自分は、「僕はシノンです。以下略!」って、言い出しっぺのくせにインチキしちゃったんですが(笑)
そうやって自己紹介しているうち、ベレーさんの携帯が鳴り、今回のオフ会のもう一人の参加者、ミニメロンさんが新宿到着との知らせが入りました。
用事があって今週末東京に来ていたミニメロンさんは、忙しいスケジュールの合間を縫ってオフに参加して下さいました。
唯一、ミニメロンさんに顔を覚えてもらっているであろう僕が、新宿駅に迎えに行くことに。同時に、SSさんも用事があって一時オフを抜ける事になりました。
ミニメロンさんを連れ戻った後は、「やっぱりなんか歌いましょう」と言うことになりまして、最初に入れた曲は「ルパン三世のテーマ」。お約束というかなんというか、やっぱりとりあえずは、ここに落ち着くわけですね。二曲目もルパン。Part1の終わりの歌、「足元にからみつく、赤い波を蹴って・・・」というやつです。ぽんすけ君はこのシブ~い歌、知らなかったんだって。さすがに世代の違いを感じてしまったワタシ(笑)
(と言っても、僕ももちろん、リアルタイムで見ていたわけではないですよ(笑))
それからは、テキトーに歌いつつ、テキトーに話をしつつ、SSさんの残していってくれたスペシャルな置きみやげ、話題の「MF本」を回し見させていただいたりして、楽しい時間を過ごしました。それにしても思ったのは、皆さん何かしら芸術的センスに優れているな、と言うこと。現役でコーラスをやっているぽんすけ君の美声は、民謡歌わせてもピカイチだし、Lおんさんもさすがはピアノの先生、「ボーカル科も一応やったんですよ」という歌声は、広~い音域で「どんな曲でもOKさ」って感じです。ベレーさんもミニメロンさんも「今頃の歌」を歌いこなせるしなぁ。仕方がないので僕は、一人後ろで踊ってごまかします・・・(笑)
こんな感じで3時間ほどボックスでワイワイやっているうち、名残惜しくもミニメロンさんが電車の都合でお帰りになることに・・・ メロンさん、また今度ゆっくりオフしましょうね~!
さてそれから、Lおんさんがまだ「Tら」に行ったことがないという事だったので、カラオケボックスを出た僕たちは、とりあえず「Tら」に向かって歩きます。途中、Lおんさんの送り迎えはぽんすけ君に任せて、ベレーさんと僕は二次会のお店を探して別行動。適当な海鮮居酒屋がすぐに見つかったので待ち合わせ場所で待っていると、ほどなく若い二人が戻ってきました。Lおんさん、意外にもケロッとしています。
歌舞伎町の路上パフォーマンスなどを横目に見ながら、一行はお店へ移動。用事をすませたSSさんとも再び合流して、夕食を兼ねて一杯飲むことになりました。
これこれ、これをやりたかったんだよね~。みんなで一杯やりながらお話するの!
なぜか「かに雑炊」と間違えて出てきた「かにみその甲羅焼き」
騒がしい雰囲気のお店だったし、隣のテーブルのお兄ちゃんたちは、上半身ハダカで既に悦に入っている模様だったので、結構大胆にくすぐり関係の話も出来ちゃいました。
次々に運ばれてくるお料理をパクつきつつ、子供の頃の経験の話とか、松下ビデオの話とか、経験豊富なSSさんの苦労話とか、将来くすぐりフェチのあるべき姿についてとか、色んな話題に花が咲きます。全体的にくすぐりに関しては、今回は/Mの話が多かったかな?
そうそう、ぽんすけ君とLおんさんが意気投合して、新しいHPを作ろうという話まで持ち上がりました。うんうん! そういうHPを誰かに作ってもらいたかったのよ!! な~んて、僕は酔っぱらいながら大満足なのでした。どんなページになるかって? それは出来たときのお楽しみ(笑)
こんな感じでいい具合に盛り上がり、くすぐり宴会は大成功に終わったのでした。
あれだけ飲み食いしたのに、異常に安い料金に一同驚きます。一次会のカラオケを入れても、今回のオフでかかったお金は、何と3,600円!! スゴイ・・・(汗)
東北新幹線の最終が9時半なので、それに合わせて二次会はお開きに。ホントは「夜はこれから!」という時間だし、僕抜きでもっと盛り上がっていてくれてもいいなと思ったのですが、皆さんそれぞれのご都合もあったので、8時半ころ新宿駅で解散となりました。う~ん、実に健康的なオフ会です!
次の日提出のレポートを帰ってから仕上げなければいけなかったというぽんすけ君、体調が悪い中、飲み会にまでつきあってくれたLおんさん、忙しいスケジュールの合間を縫って参加してくれたSSさん、ミニメロンさん、それにベレーさん、本当にありがとうございました。また今度会おうね♪
それにしても、みんなでゆっくりくつろぎながらお話が出来るって、やっぱりとても楽しいものです。今回は特に初めての女性の参加もあって、いつもと違う視点からのお話が聞けたというのも大きな収穫でした。こうやってもっと、くすぐりが好きな人同士みんな仲良くなって行けたらいいなぁと思います。ネットは一つの入り口として、生身のおつきあいというレベルから、日本のくすぐり文化をもっと盛り上げて行きましょう~!!
僕は「近いうちにまた絶対オフやるぞー!!」と、かたく胸に誓いながら、やまびこ号に揺られて、幸せなまどろみへと落ちていったのでした。
<おわり>
※ とある重大な事情により、やむなく固有名詞を一部改変しております。
掲示板などで、鋭いツッコミを決して入れないようにお願いします(笑)
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