1991 H3
公演第3弾『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』
6/14(金)〜16(日) 場所/東演パラータ(下北沢)
作・演出/滑羅ユミ子
キャスト/森さとみ、俵山栄子、長畑由美、楠大典、坂本敬司、當眞さゆり、
島田真次、永沢正孝、吉原清司、渡部晃久、長尾麻紀
僕のベッドに見知らぬ女がいたことはない
結婚してくれと迫る女もいなければ
花嫁を奪ったこともない
だから、子育ては関係ない
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正体不明の人物にねらわれたことはない
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命がけで守る家もなければ
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アニキにナチの知り合いはいない
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僕は、アガサ・クリスティと知り合いじゃない
サメに囲まれた孤島に送られたことはない
刑務所に入ったこともなければ
仮出獄中の思いも知らない
僕の家族は泥棒じゃない
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ウォーターゲート事件に関心はない
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大金のありかも知らなければ
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都会でどぶねずみのようには生きられない
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僕はイディアンじゃない
記憶力が特別優れていたことはない
マイクの前でしゃべれなければ
女優になれるはずがない
僕は・・・ダスティン・ホフマンじゃない
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上のポエム(?)を読んで、すべての映画が分かったあなた、
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ダスティン・ホフマンをよく知っていらっしゃる。
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嬉しかったりして。
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タイトルを見て、この歌を思い浮かべたあなた、
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もっと嬉しかったりして。
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さて、お話は、過去に好きだった女性の結婚式で、
花嫁の姿を、ただ、木陰から見ていることしかできなかったトシミ。
それ以来、ダスティン・ホフマンになれなかった自分を悔やみその過去を引きずり、新しい恋もできない。
そんなトシミを何とか立ち直らせようと
兄のシローが恋人のリコとともに作戦を練る。
そこで考え出した、偽強盗作戦。
強盗を退治して、自分の男らしさに自信を持たせようとするのだが、
いざ作戦を開始してみると、なんと、本物の強盗が現れ・・・。
トシミは、過去を断ち切るこができるのか。