開催地 : 愛知県新城市 新城スカイパーク
リポート : 鈴村 恵司

■8月25日


 

因果なスポーツである。「こんなにいい天気なのに飛ばないんですか?」かつて開催されたパラグライダー大会でギャラリーから何度こんな言葉を聞いたことだろう。2007シーズンPNL第6戦の新城パラグライダーカップ初日もそんな日になってしまった。40kmゴールレースが設定されたゲートオープンの10分前、ウインドダミーが急速に下降し始め、競技委員長が「ウインドオープンを延期します。」が告知される。気がつくとTOのアゲンストもサイドフォローに変わっている。

もともと前日の風予報はよろしくなかった。朝のうち北西、日中は西風。しかもやや強め。南東風がベストとされる新城エリアの大会スタッフの多くが外れることを静かに願っていた予報であった。かんばしくない天気予報に眠れないスタッフもいたかも知れない。願いが全く届かなかったわけでではない。当日の朝は、なぜか南風。初日受付の喧噪を乗り越え10時30分にテイクオフに集合した80余名の選手の前でウインドダミーは好調に高度を稼いでいたのだ。

さて、いつものルーチンが始まる。ウエイティング時間の進行とともにゴールレースからエラップスタイムレースへ、タスク距離も短くして、プール制もフリーテイクオフに、タスクが目まぐるしく変更される。そして結局、14時15分にタスクキャンセル。初めてこのエリアを飛ぶ選手も多いことから、16時までフリーフライトとしてのウエイティングが可能とされた。ダメもとでテイクオフに残った10余名の選手が幸運をひろうことが出来た。弱めアーベントコンディションの中、短くめのソアリングを楽しむことが出来た。

飛べない大会のパーティはややむなしい。それでもゴルフ場のレストランを借り切って開催されたパーティ後に「満足した」との声を選手の多くから聞くことが出来た。


 

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