むかし、石巻山のまわりの人々は、雨が降らない日が続くと雨乞いをしていたようです。雨乞いの踊りをするときにかぶるお面が今でも残っています。
ある夏の日でした。雨乞いの踊りをするためにふもとの村人たちがそろって山に登って行きました。石巻神社をすぎて大きな岩のあるところまで行ったところで、村人たちの足が止まりました。大木ほどの太さの白いヘビが大岩にまきついて、チロチロと赤い舌をだしています。村人たちを見下ろしています。野球のボールぐらいある目玉は赤く光っていました。
「我は、石巻神社の神の使いである。我を神としてまつるならば、水の枯れない泉を授けよう。」
白いヘビが言いました。
村人たちが地面にはいつくばってかしこまっていると、いつの間にか白ヘビはどこかへ消えていました。
村人は大きな岩の下にホコラをつくり白ヘビ不動としてまつったそうです。すると、岩の間から霊水がわき出でてくぼみにたまりました。この泉は
「コノシロ池」と呼ばれ、いまだかつて水が枯れたことがないと言います。
また、石にヘビが巻いていたことから「石巻山」と名付けられたとも言われています。