松本正氣筆跡
その十
短冊
青火あり眼鏡橋あり秋思あり 諫早にて
心澄むや空を変へゆく風の色
みやびなる八十八の花火かな
清秋の風絹雲にコスモスに
九月十九日蓑虫蚯蚓鳴け
長き夜を充分に恣にせり
崖にすがりて径伝ふや新松子
秋の川漣きざみ流れけり
一枚の秋水すべるーかな
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