俳句索引
松本 皎 編
151 |
青竹の戸樋を通りぬ冬の雨 月斗 |
懸葵04巻11号 |
明治41年01月15日 |
選者吟01 |
あおだけの |
73 |
青柳に二軒並び手「貸家かな 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠03 |
あおやぎに |
77 |
青柳につめたきものが降りにけり 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠07 |
あおやぎに |
79 |
青柳は人住まぬ家に垂れにけり 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠09 |
あおやぎは |
160 |
明石湾漣麗や人丸忌 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句04 |
あかしわん |
124 |
秋風に竹刈る里や渡り鳥 月兎 |
懸葵03巻08号 |
明治39年10月01日 |
雑吟03 |
あきかぜに |
52 |
秋近き庭の樾のしげりかな 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
選者吟05 |
あきちかきに |
50 |
秋近き夜の板間や蜚蠊 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
選者吟03 |
あきちかきよ |
211 |
秋の雲風にふかれて薄き哉 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
02 |
あきのくも |
116 |
秋のくれ掃きし畳に煤のちる 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
雑吟02 |
あきのくれは |
115 |
秋のくれ飯の半ばに灯よぶ 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
雑吟01 |
あきのくれめ |
118 |
秋の暮もの書く手許暗うなる 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
雑吟04 |
あきのくれも |
51 |
秋を待つ夜風凉しや熨一重 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
選者吟04 |
あきをまつ |
145 |
揚花火競ふ斗綱のあたり哉 月斗 |
懸葵04巻06号 |
明治40年08月01日 |
選者吟01 |
あげはなび |
150 |
朝寒や枕握りて一と寝入 月斗 |
懸葵04巻10号 |
明治40年12月12日 |
桃栗会 |
あさざむや |
222 |
阿蘇五峰晴れて低しや冬の雲 月斗 |
懸葵12巻11号 |
大正05年01月23日 |
会報 |
あそごほう |
248 |
凧如何なる風に破れしか 月斗 |
懸葵17巻03号 |
大正09年03月01日 |
追悼句 |
いかのぼり |
93 |
池ありて二手に野火や風強し 月兎 |
懸葵03巻03号 |
明治39年05月01日 |
雑吟04 |
いけありて |
92 |
磯の田に下りゐる厂の名残かな 月兎 |
懸葵03巻03号 |
明治39年05月01日 |
雑吟03 |
いそのたに |
126 |
一雨過きて浥ほす空や渡り鳥 月兎 |
懸葵03巻08号 |
明治39年10月01日 |
雑吟05 |
いちうすぎて |
277 |
一年は夢と過ぎけり梅冰る 月斗 |
懸葵41巻03号 |
昭和19年08月25日 |
追悼句 |
いちねんは |
216 |
一番の角力の汗や夕日影 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
07 |
いちばんの |
169 |
糸遊に細き目したり孕鹿 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句13 |
いとゆうに |
70 |
稲荷山鶯人に遠きかな 月兎 |
懸葵02巻12号 |
明治39年02月01日 |
雑吟04 |
いなりやま |
198 |
犬のよりくる堤の茶店花藻雨 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み09 |
いぬのよりく |
105 |
今更に矢数しぬびぬ堂柱 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
下萌会02 |
いまさらに |
106 |
浮島の茂りに一雨過ぐるかな 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
例会01 |
うきしまの |
67 |
鶯や髪結ばする角力取 月兎 |
懸葵02巻12号 |
明治39年02月01日 |
雑吟01 |
うぐいすや |
69 |
鶯を行水さする禿かな 月兎 |
懸葵02巻12号 |
明治39年02月01日 |
雑吟03 |
うぐいすを |
65 |
埋火にとり出でゝ古き暦かな 月兎 |
懸葵02巻10号 |
明治38年12月01日 |
雑吟03 |
うずみびに |
66 |
埋火や寿永の春を生き残り 月兎 |
懸葵02巻10号 |
明治38年12月01日 |
雑吟04 |
うずみびや |
12 |
海荒れて入りずわづらふ雀かな 月兎 |
懸葵01巻09号 |
明治37年10月11日 |
雑吟06 |
うみあれて |
226 |
鵜の眼蛇より光る春の雷 月斗 |
懸葵13巻01号 |
大正05年03月27日 |
選者吟04 |
うみうのめ |
10 |
海に入つて雀の御宿御留守なり 月兎 |
懸葵01巻09号 |
明治37年10月11日 |
雑吟04 |
うみにいって |
254 |
麗かな日影を急に冴え返へる 月斗 |
懸葵19巻04号 |
大正11年04月01日 |
追悼句 |
うららかな |
143 |
瓜の露汚す扇の裏絵かな 月斗 |
懸葵04巻05号 |
明治40年07月01日 |
雑吟02 |
うりのつゆ |
56 |
外障眼なる人悲しさよ暮の秋 月兎 |
懸葵02巻08号 |
明治38年10月01日 |
雑吟04 |
うわひなる |
63 |
老が目に見それし皃や十夜連 月兎 |
懸葵02巻10号 |
明治38年12月01日 |
雑吟01 |
おいがめに |
13 |
大方は取り尽くす里の柿赤し 月兎 |
懸葵01巻10号 |
明治37年11月11日 |
雑吟01 |
おおかたは |
273 |
石に矢のたつためし戦勝の春を謳ふ 月斗 |
懸葵39巻01号 |
昭和17年01月25日 |
賀状 |
大谷大学で再確認 |
231 |
大牡丹崩るゝ時に驚きぬ 月斗 |
懸葵14巻05号 |
大正06年07月23日 |
追悼句 |
おおぼたん |
206 |
丘の銀杏に夜風騒げば飛ぶ蛍 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟07 |
おかのいちょうに |
43 |
遅ればせに深田うゝるや二三人 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠06 |
おくればせに |
161 |
桶の水に干鱈ゆるびぬ春日影 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句05 |
おけのみずに |
217 |
落し水闇にいつ迄子守唄 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
08 |
おとしみず |
139 |
音なくて増す汐高き朧かな 月斗 |
懸葵04巻03号 |
明治40年05月01日 |
雑吟04 |
おとなくて |
184 |
女より春惜む男心かな 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句28 |
おみなより |
239 |
賀客落合うて俳諧半歌仙 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
08 |
がかくおち |
21 |
蠣船の灯うつる水や夜の雪 月兎 |
懸葵01巻11号 |
明治37年12月11日 |
雑吟03 |
かきふねの |
76 |
門柳角な行燈に影動く 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠06 |
かどやなぎ |
218 |
蟹の爪ほどな雁来紅の庭 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
09 |
かにのつめ |
197 |
蚊の中に馬洗ふ藻の花の白き 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み08 |
かのなかに |
253 |
鎌鼬にしてやられたる大事かな 月斗 |
懸葵19巻02号 |
大正11年02月01日 |
枳南主人評 |
かまいたちに |
190 |
亀取る子臍迄泥に花藻哉 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み01 |
かめとるこ |
4 |
鴨浮ふ芦間の水や風白し 月兎 |
懸葵01巻01号 |
明治37年02月11日 |
潯陽庵偶会 |
かもうかぶ |
240 |
鴨川石を一つ配しぬ福寿草 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
09 |
かもがわせきを |
224 |
ガラス窓を破るかの雨の春の雷 月斗 |
懸葵13巻01号 |
大正05年03月27日 |
選者吟02 |
がらすまどを |
199 |
搦手の木戸朽ち果てし花藻哉 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み10 |
からめての |
20 |
枯野行くに忽ち日落ち村遠し 月兎 |
懸葵01巻11号 |
明治37年12月11日 |
雑吟02 |
かれのゆくに |
58 |
厠なる人待つ秋の灯影かな 月兎 |
懸葵02巻09号 |
明治38年11月01日 |
雑吟01 |
かわやなる |
255 |
川床に日ある磧のほめきかな 青木月斗 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠01 |
かわゆかにひ |
256 |
川床に見てゐる橋のほこりかな 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠02 |
かわゆかにみ |
259 |
川床に横たふや比枝を目睫に 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠05 |
かわゆかによ |
260 |
川床の午睡覚めたり東山 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠06 |
かわゆかのご |
261 |
川床や次きくに来る歌乞食 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠07 |
かわゆかやつ |
264 |
川床や燈火ついて絵巻物 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠10 |
かわゆかやと |
135 |
元日の鐘瑲々と響きけり 月兎 |
懸葵03巻12号 |
明治40年02月01日 |
賀状 |
がんじつの |
168 |
寒食や落日団々として赤し 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句12 |
かんしょくや |
268 |
元旦や蒼生の賀に 月斗 |
懸葵26巻07号 |
昭和04年08月01日 |
消息 |
がんたんや |
257 |
きくくと九官鳴くを川床に 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠03 |
きくきくと |
193 |
旧藩主の農園や花藻川を中 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み04 |
きゅうはんしゅ |
227 |
教会堂の尖り屋根より春の雷 月斗 |
懸葵13巻01号 |
大正05年03月27日 |
選者吟05 |
きょうかいどう |
220 |
京七野内のいづれを花野哉 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
通草会 |
きょうしちの |
210 |
今日の月銀の盃酒冷えぬ 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
01 |
きょうのつき |
181 |
御忌の鐘雲雀は巣より聞くなめり 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句25 |
ぎょきのかね |
162 |
曲水や燕々咫尺飛びめぐる 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句06 |
きょくすいや |
18 |
霧吹いて目を細かくす海贏の盆 月兎 |
懸葵01巻10号 |
明治37年11月11日 |
無名会 |
きりふいて |
14 |
きれくに夜汽車の笛や野分ふく 月兎 |
懸葵01巻10号 |
明治37年11月11日 |
雑吟02 |
きれぎれに |
16 |
木を伐りに入る朝山の添水かな 月兎 |
懸葵01巻10号 |
明治37年11月11日 |
雑吟04 |
きをきりに |
173 |
草若葉牛に口籠をはめにけり 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句17 |
くさわかば |
276 |
句上人の事を申せば花冰る 月斗 |
懸葵41巻02号 |
昭和19年05月25日 |
追悼句03 |
くしょうにん |
41 |
葛水や精舎の松に蝉時雨 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠04 |
くずみずや |
2 |
薬喰紙衣に酒をこほしけり 月兎 |
懸葵01巻01号 |
明治37年02月11日 |
雑吟02 |
くすりぐい |
82 |
句の友を梅に招ずる寸楮かな 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠12 |
くのともを |
64 |
鞍懸にたまる埃や冬籠 月兎 |
懸葵02巻10号 |
明治38年12月01日 |
雑吟02 |
くらかけに |
147 |
暮るゝ秋のそら冷まじき花火哉 月斗 |
懸葵04巻06号 |
明治40年08月01日 |
選者吟03 |
くるるあきの |
205 |
黒書院杉戸に灯す蛍かな 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟06 |
くろしょいん |
97 |
げんくの畔超えて行く茶摘かな 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行03 |
げんげんの |
104 |
五位高く矢数の空をなきすぐる 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
下萌会01 |
ごいたかく |
194 |
此里の鰻名物花藻哉 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み05 |
このさとの |
99 |
五六日早き茶山や見て過ぐる 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行05 |
ごろくにち |
29 |
祭壇の梅灯に白し釈尊 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
雑吟01 |
さいだんの |
232 |
歳旦や覚束なくも年不惑 青木月斗 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
01 |
さいたんやお |
233 |
歳旦や川舟行かず濃き緑 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
02 |
さいたんやか |
274 |
冱返る四十年の黒書院 月斗 |
懸葵40巻02号 |
昭和18年03月25日 |
追悼句01 |
さえかえる |
157 |
囀れは春の鳥なり鵅 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句01 |
さえずれば |
245 |
佐保姫となり給ひぬる霞かな 月斗 |
懸葵16巻05号 |
大正08年05月01日 |
追悼句02 |
さおひめと |
80 |
肴屋が裏戸を出る柳かな 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠10 |
さかなやが |
129 |
酒くさき太魯に逢ひぬ年の暮 月兎 |
懸葵03巻11号 |
明治40年01月01日 |
蕪村忌02 |
さけくさき |
188 |
笹嶋や火桶によれば火の気なき 月斗 |
懸葵06巻01号 |
明治42年03月18日 |
芋虫会新年会 |
ささじまや |
132 |
里下りや懐鏡出だし見る 月兎 |
懸葵03巻12号 |
明治40年02月01日 |
雑吟03 |
さとおりや |
5 |
里の子は日毎見に来て壬生念仏 月兎 |
懸葵01巻03号 |
明治37年04月11日 |
桃園小集 |
さとのこは |
112 |
山脚に見えし小家やねぶの花 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
選者吟05 |
さんきゃくに |
45 |
じゞとなく夜蝉暑しや草枕 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠08 |
じじとなく |
120 |
地蔵会をよそに琴ひく隣かな 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
雑吟06 |
じぞうえを |
46 |
下帯の女房花に灌ぎけり 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠09 |
したおびの |
258 |
下床やどこも浴衣を洗ひゐる 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠04 |
したゆかや |
263 |
下床や隣とへだつ青簾 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠09 |
したゆかやと |
262 |
下床や人を待ちゐる妓一人 同 |
懸葵19巻10号 |
大正11年10月01日 |
諸家近詠08 |
したゆかやひ |
225 |
七面鳥は頻りに膨れ春の雷 月斗 |
懸葵13巻01号 |
大正05年03月27日 |
選者吟03 |
しちめんちょうは |
22 |
柴漬に声なき雪や水に降る 月兎 |
懸葵01巻11号 |
明治37年12月11日 |
巨口会 |
しばづけに |
138 |
芝焼くや芝の落花も一煙 月斗 |
懸葵04巻03号 |
明治40年05月01日 |
雑吟03 |
しばやくや |
246 |
四方拝乾坤闇に澄み渡り 月斗 |
懸葵17巻02号 |
大正09年02月01日 |
賀状 |
しほうはい |
30 |
釈尊ョ氏か家の諸俊才 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
雑吟02 |
しゃくそん |
31 |
粛々と梅花に雨や釈尊 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
雑吟03 |
しゅくしゅくと |
122 |
粛々と烟ある渓や渡り鳥 月兎 |
懸葵03巻08号 |
明治39年10月01日 |
雑吟01 |
しゅくしゅくと |
223 |
春大雷驚きの色市人に 月斗 |
懸葵13巻01号 |
大正05年03月27日 |
選者吟01 |
しゅんだいらい |
40 |
城頭の井を晒しけり兵等 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠03 |
じょうとうの |
95 |
城南神麦浪に風渡るなり 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行01 |
じょうなんしん |
164 |
食卓の足の揺きや暮の春 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句08 |
しょくたくの |
272 |
白百合の華と申さん御姿 月斗 |
懸葵32巻08号 |
昭和10年08月01日 |
諸家祝吟 |
しらゆりの |
171 |
沈丁や障子に張れる寒冷紗 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句15 |
じんちょうや |
107 |
水善寺川下遠き茂りかな 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
例会02 |
すいぜんじ |
57 |
据風呂を日南に乾すや秋の風 月兎 |
懸葵02巻08号 |
明治38年10月01日 |
雑吟05 |
すえぶろを |
271 |
すくと立つ池辺の鶴や初東風す 月斗 |
懸葵32巻02号 |
昭和10年02月01日 |
諸家吟 |
すくとたつ |
15 |
筋壁の寺をのぞけば芭蕉かな 月兎 |
懸葵01巻10号 |
明治37年11月11日 |
雑吟03 |
すじかべの |
182 |
春(青)銅の長き庇や春の霜 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句26 |
せいどうの |
101 |
清流に対してさつき曇りかな 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行07 |
せいりゅうに |
185 |
青湾の落暉にとべる胡蝶哉 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句29 |
せいわんの |
1 |
背戸の雪に尿して来つ薬喰 月兎 |
懸葵01巻01号 |
明治37年02月11日 |
雑吟01 |
せどのゆき |
42 |
先生に土用見舞や鯉一尾 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠05 |
せんせいに |
84 |
禅林や菩提樹蔭の梅の花 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠14 |
ぜんりんや |
189 |
蒼穹や遠き昔も麗かに 月斗 |
懸葵08巻04号 |
明治44年06月00日 |
法楽俳句 |
そうきゅうや |
61 |
損なひし仏寝さすや秋の風 月兎 |
懸葵02巻09号 |
明治38年11月01日 |
雑吟04 |
そこないし |
55 |
そゞろかに我前過ぎぬ月の人 月兎 |
懸葵02巻08号 |
明治38年10月01日 |
雑吟03 |
そぞろかに |
53 |
染殿の外面は風の小萩かな 月兎 |
懸葵02巻08号 |
明治38年10月01日 |
雑吟01 |
そめどのの |
146 |
空に花火水に泗浜の浮磬有 月斗 |
懸葵04巻06号 |
明治40年08月01日 |
選者吟02 |
そらにはなび |
187 |
大風の後青天に帰燕かな 月斗 |
懸葵05巻08号 |
明治41年10月18日 |
大阪満月会 |
たいふうのあと |
33 |
たきり初めし鉄瓶の湯や冴え返る 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
雑吟05 |
たぎりそめし |
141 |
筍につまづく夜の径かな 月斗 |
懸葵04巻04号 |
明治40年06月01日 |
満月会 |
たけのこに |
54 |
塔中の塀の内なり薄紅葉 月兎 |
懸葵02巻08号 |
明治38年10月01日 |
雑吟02 |
たっちゅうの |
170 |
谷川に春月くらし孕鹿 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句14 |
たにがわに |
242 |
谷若葉鳶鳴きつるに暮藹哉 月斗 |
懸葵15巻08号 |
大正07年08月01日 |
選者吟01 |
たにわかば |
183 |
偶然に古き文見て春惜む 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句27 |
たまたまに |
121 |
樽柿や皃の両手にもち添はす 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
雑吟07 |
たるがきや |
100 |
近道は竹の皮散る径かな 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行06 |
ちかみちは |
102 |
茶舗の簷薔薇の赤き見ゆるかな 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行08 |
ちゃほのえん |
23 |
帳綴や灯す帳箱帳箪笥 月兎 |
懸葵01巻12号 |
明治38年01月11日 |
賀状 |
ちょうとじや |
78 |
通運に用事の札や門柳 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠08 |
つううんに |
156 |
通昔に糸をひく目や歌かるた 月斗 |
懸葵04巻12号 |
明治41年02月15日 |
年賀 |
つうせきに |
83 |
つき上げ戸梅に灯火及びけり 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠13 |
つきあげと |
72 |
月番の札かゝる簷や青柳 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠02 |
つきばんの |
8 |
燕や野山の錦は翔け帰る 月兎 |
懸葵01巻09号 |
明治37年10月11日 |
雑吟02 |
つばくろや |
90 |
壺焼や焼くる間貝を拾ひけり 月兎 |
懸葵03巻03号 |
明治39年05月01日 |
雑吟01 |
つぼやきや |
214 |
露時雨芒で足をきりにけり 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
05 |
つゆしぐれ |
89 |
点々と帆見ゆる海や梅曇 月斗 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠19 |
てんてんと |
175 |
踏青や一水二橋往来す 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句19 |
とうせいやい |
144 |
塔の上扇使へる人少さし 月斗 |
懸葵04巻05号 |
明治40年07月01日 |
雑吟03 |
とうのうえ |
60 |
堂の椽いたく痩せたり秋の風 月兎 |
懸葵02巻09号 |
明治38年11月01日 |
雑吟03 |
どうのえん |
94 |
遠山は昨日に焼きし霞かな 月兎 |
懸葵03巻03号 |
明治39年05月01日 |
雑吟05 |
とおやまは |
81 |
読書堂窓前の梅ほころぶる 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠11 |
どくしょどう |
176 |
踏青や東塔の僧見知越 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句20 |
とぷせいやと |
204 |
鳥居洗ふ大潮祭蛍飛ぶ 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟05 |
とりいあらう |
191 |
泥乾く太腿露はに花藻哉 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み02 |
どろかわく |
148 |
長崎は盆を限りぬ投花火 月斗 |
懸葵04巻06号 |
明治40年08月01日 |
選者吟04 |
ながさきは |
17 |
長月の浪冷ましや竹生島 月兎 |
懸葵01巻10号 |
明治37年11月11日 |
雑吟05 |
ながつきの |
109 |
中々に蜘も巣かけず合歓の花 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
選者吟02 |
なかなかに |
86 |
灘近き梅の名所や酒甘き 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠16 |
なだちかき |
219 |
なつかしき朝日となりぬ葉鶏頭 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
10 |
なつかしき |
38 |
夏芝居ひらめく扇草の蝶 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠01 |
なつしばい |
200 |
夏と秋に水つく蛍名所哉 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟01 |
なつとあきに |
26 |
春の野や家路に遠き戻り足 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
選者吟03 |
なるののやい |
110 |
西宮や柳にまぢる合歓の花 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
選者吟03 |
にしみやや |
241 |
根岸庵暖炉のもとの福寿草 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
10 |
ねぎしあん |
111 |
ねぶの花夕焼雲に葉をたゝむ 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
選者吟04 |
ねぶのなはゆ |
108 |
ねぶの花御霊の祭近づきぬ 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
選者吟01 |
ねぶのはなみ |
202 |
野歩き来し雛妓が襟に蛍哉 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟03 |
のあるききし |
117 |
軒きりし町の広さや秋の暮 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
雑吟03 |
のききりし |
203 |
苗代寒出初めし蛍見ぬ夜頃 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟04 |
のしろかん |
39 |
のみの妻後れて人につぶされぬ 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠02 |
のみのつま |
87 |
梅林に這入る処の小家かな 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠17 |
ばいりんに |
234 |
貘敷て錦のくゝり枕かな 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
03 |
ばくしいて |
163 |
巴字盞を如意もて招く御僧よ 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句07 |
はじせんを |
140 |
畑打の飯櫃にくるてふく哉 月斗 |
懸葵04巻03号 |
明治40年05月01日 |
雑吟05 |
はたうちの |
36 |
初胡蝶宿の春過の眺め草 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
鶯笛集01 |
はつこちょう |
236 |
初凪ぎに泛べる浜のちゝり哉 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
05 |
はつなぎに |
237 |
初凪や五六遠き帆日を受くる 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
06 |
はつなぎや |
265 |
初富士や茜含みし雲一朶 月斗 |
懸葵20巻02号 |
大正12年02月01日 |
賀状 |
はつふじや |
269 |
溌剌と言霊生きつ春星忌 月斗 |
懸葵29巻12号 |
昭和07年12月15日 |
蕪村忌 |
はつらつと |
229 |
鳩部屋へ鼬入りし夜初雷す 月斗 |
懸葵13巻01号 |
大正05年03月27日 |
選者吟07 |
はとべやへ |
98 |
花桐や黄檗山の塔中に 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行04 |
はなぎりや |
172 |
花樒旧友の墓に知る名刺 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句16 |
はなしきみ |
149 |
花火消えて金砂丹礫眼に残る 月斗 |
懸葵04巻06号 |
明治40年08月01日 |
選者吟05 |
はなびきえて |
113 |
はびこりしねむや五月の庵の空 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
選者吟06 |
はびこりし |
11 |
蛤となりて舌出す雀かな 月兎 |
懸葵01巻09号 |
明治37年10月11日 |
雑吟05 |
はまぐりと |
9 |
春からのなじみを燕帰りけり 月兎 |
懸葵01巻09号 |
明治37年10月11日 |
雑吟03 |
はるからの |
6 |
春の雨しばく急に風の吹く 月兎 |
懸葵01巻05号 |
明治37年06月11日 |
潯陽小集 |
はるのあめ |
27 |
春の野辺人行く方へ羽虫飛ふ 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
選者吟04 |
はるののべ |
137 |
春の野や羊の群に虹遠し 月斗 |
懸葵04巻03号 |
明治40年05月01日 |
雑吟02 |
はるののや |
25 |
春の野やふりさけ見れは夕なる 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
選者吟02 |
はるののやふ |
28 |
春の野や小川の岸の片崩れ 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
選者吟05 |
はるののやふお |
179 |
春の宿ふとん積んたる一間哉 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句23 |
はるのやど |
75 |
判取帳泥に落すや門柳 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠05 |
はんとりちょう |
62 |
番兵や俘虜を入れたる寺の萩 |
懸葵02巻09号 |
明治38年11月01日 |
雑吟05 |
ばんぺいや |
230 |
東山の麓の栖ひ夜長かな 月斗 |
懸葵14巻05号 |
大正06年07月23日 |
四明宅訪問 |
ひがしやまの |
153 |
人うとく行灯にゐるや冬の雨 月斗 |
懸葵04巻11号 |
明治41年01月15日 |
選者吟03 |
ひとうとく |
228 |
日時計の花に曇りや春の雷 月斗 |
懸葵13巻01号 |
大正05年03月27日 |
選者吟06 |
ひどけいの |
103 |
人丈の筍伸びし空地かな 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行09 |
ひとたけの |
186 |
雛据ゑて母も大方遊ひけり 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句30 |
ひなすえて |
34 |
雲雀野や霞の末に山一つ 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
雑吟06 |
ひばりのや |
270 |
百五十年の昔もかくや冬紅葉 月斗 |
懸葵29巻12号 |
昭和07年12月15日 |
夜半会 |
ひゃくごじゅう |
114 |
昼の月合歓の残花を見る梢 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
選者吟07 |
ひるのつき |
44 |
風字硯鮓の圧にしたりけり 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠07 |
ふうじけん |
201 |
伏見舟鵜殿の蛍伝へけり 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟02 |
ふしみぶね |
267 |
仏海に寒き時雨の降りにけり 月斗 |
懸葵26巻02号 |
昭和04年02月01日 |
追悼句02 |
ぶっかいに |
244 |
仏灯の輝きにつれて梅寒し 月斗 |
懸葵16巻05号 |
大正08年05月01日 |
追悼句01 |
ぶっとうの |
174 |
船板で箱造りけり菊の苗 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句18 |
ふないたで |
85 |
麓寺梅見の席を設けたり 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠15 |
ふもとでら |
152 |
冬の雨助炭の中の鍋ぬるき 月斗 |
懸葵04巻11号 |
明治41年01月15日 |
選者吟02 |
ふゆのあめ |
154 |
冬の雨も寒からず韭剪る君よ 月斗 |
懸葵04巻11号 |
明治41年01月15日 |
選者吟04 |
ふゆのあめも |
155 |
冬の雨海鼠かとれる海青し 月斗 |
懸葵04巻11号 |
明治41年01月15日 |
選者吟05 |
ふゆのうみな |
136 |
風呂敷に摘みて五形や胡蝶来る 月斗 |
懸葵04巻03号 |
明治40年05月01日 |
雑吟01 |
ふろしきに |
91 |
風呂を焚く煙匂ふや帰る厂 月兎 |
懸葵03巻03号 |
明治39年05月01日 |
雑吟02 |
ふろをたく |
180 |
平城の一夜なつかし春の宿 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句24 |
へいじょうの |
215 |
方窓を東につけて月夜哉 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
06 |
ほうそうを? |
142 |
鉾過ぎて女の扇拾ひけり 月斗 |
懸葵04巻05号 |
明治40年07月01日 |
雑吟01 |
ほこすぎて |
35 |
牡丹餅につかゆる胸やくれの春 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
月兎庵偶会 |
ぼたもちに |
59 |
帆柱に帰る乙鳥や流人船 月兎 |
懸葵02巻09号 |
明治38年11月01日 |
雑吟02 |
ほばしらに |
235 |
枕外す女夢なし貘の札 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
04 |
まくらはずす |
3 |
窓越しに山茶花見ゆる暖炉哉 月兎 |
懸葵01巻01号 |
明治37年02月11日 |
雑吟03 |
まどごしに |
37 |
御産湯温み初めたる京の水 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
鶯笛集02 |
みうぶゆ |
167 |
御影供の雨や北野の花盛 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句11 |
みえいくの |
247 |
水鳥は皮剥の子を見知り顔 月斗 |
懸葵17巻03号 |
大正09年03月01日 |
乙字との出会い |
みずどりは |
68 |
水船の舳に鶯の下りにけり 月兎 |
懸葵02巻12号 |
明治39年02月01日 |
雑吟02 |
みずぶねの |
275 |
御台所門を久々くゞる冱返る 月斗 |
懸葵40巻02号 |
昭和18年03月25日 |
追悼句02 |
みだいもん |
212 |
虫更けぬ樹樹に雨ふる音すなり 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
03 |
むしふけぬ |
195 |
藻の花の川辺に家具や村掃除 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み06 |
ものはなの |
196 |
藻の花や狐化けんと水鏡 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み07 |
ものはなや |
238 |
貰ひ水仙賀客皆水仙の句をし去る 同 |
懸葵15巻01号 |
大正07年01月01日 |
07 |
もらいすいせん |
74 |
柳黒く月や戸口に真正面 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠04 |
やなぎくろく |
131 |
藪入に羽折の許りし我子かな 月兎 |
懸葵03巻12号 |
明治40年02月01日 |
雑吟02 |
やぶいりに |
125 |
藪入の船路の晴や渡り鳥 月兎 |
懸葵03巻08号 |
明治39年10月01日 |
雑吟04 |
やぶいりのふ |
130 |
藪入の我れに煙るや風呂の下 月兎 |
懸葵03巻12号 |
明治40年02月01日 |
雑吟01 |
やぶいりのわ |
134 |
藪入や弟が使ふ我が机 月兎 |
懸葵03巻12号 |
明治40年02月01日 |
雑吟05 |
やぶいりやお |
133 |
藪入や晴れたる星も頼もしき 月兎 |
懸葵03巻12号 |
明治40年02月01日 |
雑吟04 |
やぶいりやは |
213 |
藪尻の高木必ず百舌据うる 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
04 |
やぶじりの |
166 |
山鳥の尾は雪汁にぬれにけり 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句10 |
やまどりの |
266 |
山眠る如き仏母の御眠 月斗 |
懸葵26巻02号 |
昭和04年02月01日 |
追悼句01 |
やまねむる |
177 |
山吹や魚浅水の鍋に寄る 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句21 |
やまぶきやう |
178 |
山吹や寂びれゆく町水のよさ 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句22 |
やまぶきやさ |
207 |
闇の中に罾の灯一つとぶ蛍 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟08 |
やみのなかに |
96 |
遊行の御徒歩に在はす麦埃 月兎 |
懸葵03巻04号 |
明治39年06月01日 |
宇治行02 |
ゆうぎょうの |
24 |
夕されは風冷ましき春野哉 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
選者吟01 |
ゆうされば |
47 |
夕立の目ざめて夜の時計かな 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
夏雑詠10 |
ゆうだちの |
243 |
雪痛みせし大楠若葉枝をあらみ 月斗 |
懸葵15巻08号 |
大正07年08月01日 |
選者吟02 |
ゆきいたみ |
165 |
雪汁は麓の庵を穢しけり 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句09 |
ゆきしるは |
128 |
行年や江戸積の荷に船の難 月兎 |
懸葵03巻11号 |
明治40年01月01日 |
蕪村忌01 |
ゆくとしや |
19 |
行く程に尚遠き山や枯野原 月兎 |
懸葵01巻11号 |
明治37年12月11日 |
雑吟01 |
ゆくほどに |
32 |
行く水や日疎き草に冴え返る 月兎 |
懸葵02巻03号 |
明治38年04月11日 |
雑吟04 |
ゆくみずや |
251 |
予が父も越中高岡の産にてありけり 同 |
懸葵18巻10号 |
大正10年10月01日 |
追悼句03 |
よがちちも |
88 |
よき人や供大勢に梅の蔭 月斗 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠18 |
よきひとや |
48 |
よべの雨秋や近づく草の原 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
選者吟01 |
よべのあめ |
209 |
夜店来れば香ふ女と蛍売 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟10 |
よみせくれば |
7 |
夜の巣に帰る燕の鳴きにけり 月兎 |
懸葵01巻09号 |
明治37年10月11日 |
雑吟01 |
よるのすに |
49 |
梁苑の竹吹く風や秋近し 月兎 |
懸葵02巻07号 |
明治38年08月20日 |
選者吟02 |
りょうえんの |
192 |
霖雨霽れ田川茂り藻花咲きぬ 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
囲み03 |
りんうはれ |
159 |
蓮如忌の灯しめすや庵朧 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句03 |
れんにょきの |
158 |
蓮如忌や拝見申す御文章 月兎 |
懸葵05巻04号 |
明治41年06月18日 |
春三十句02 |
れんにょきや |
252 |
浪化忌や越の訛のなつかしく 同 |
懸葵18巻10号 |
大正10年10月01日 |
追悼句04 |
ろうかきやこ |
249 |
浪化忌や時雨れて昏き有磯海 青木月斗 |
懸葵18巻10号 |
大正10年10月01日 |
追悼句01 |
ろうかきやし |
250 |
浪化忌や砥並の山の八日月 同 |
懸葵18巻10号 |
大正10年10月01日 |
追悼句02 |
ろうかきやと |
119 |
老人はことに残暑を語りけり 月兎 |
懸葵03巻07号 |
明治39年09月01日 |
雑吟05 |
ろうじんは |
221 |
早稲の黄に鳥除け縄の稲田哉 月斗 |
懸葵12巻08号 |
大正04年10月15日 |
大阪子規忌 |
わせのきに |
123 |
渡鳥村のはづれに酒旗青し 月兎 |
懸葵03巻08号 |
明治39年10月01日 |
雑吟02 |
わたりどりむ |
127 |
渡り鳥群り下りる泉かな 月兎 |
懸葵03巻08号 |
明治39年10月01日 |
雑吟06 |
わたりどりむ |
208 |
藁屋根をしめす宵雨蛍哉 月斗 |
懸葵09巻05号 |
明治45年07月12日 |
選者吟09 |
わらやねを |
71 |
機下りて鶏に餌をやる柳かな 月兎 |
懸葵03巻01号 |
明治39年03月01日 |
春季雑詠01 |