IPsecトンネルモード設定:

別にIPsecトンネルを構築するだけなら、Y2K Severでなくても、XP Pro, Y2K Pro 以降で構築は可能なんですが、とりあえずSeverを用います
 

Y2KSeverでIPsecを構築する場合、[MMC]から[IPsec設定]を組み込まなくてはならないので

[スタート]->[ファイル名を指定して実行]->[MMC(入力)]

[コンソール]->[スナップインの追加と削除]を用いて

[]IPセキュリティ ポリシーの管理]を追加

 

 

これにより、[MMC]にIPセキュリティポリシーが追加されました

(図はIPsecポリシーが構築済み)

Y2Kには初期設定で3つのポリシーが設定されていますが、これは参照程度にしておきましょう。
(そもそも、これらはトンネルモードのポリシーじゃない)

では、新規に「IPセキュリティポリシー」を作成・・・する前に、
「IPフィルタ一覧とフィルタ操作の管理」を用いて、最初にフィルターを作成をしてしまいます。
(フィルターはすべてのIPセキュリティポリシーで共有するので)

<追加>を選択して新しいフィルターを追加します。
「追加ウィザードを使用」にチェックが付いていればウィザードが起動され、ある程度対話式に入力が可能で便利?

 

と、上記構築図に従って、IPフィルターを作成します。

ここで注意なのが、Windowsを用いたIPsecトンネルモードの場合、
IPsecフィルターのミラーは効きません

(私はこれで、ハマった・・・)

したがって、「IPフィルタ」は「受け側」と「送り側」が必要となります。
とは言っても、フィルターを反転させるだけなんですけどね

PC:Mifer側の設定 PC:Nanami側の設定

<送り側>

発信元アドレス:自分のLANアドレスを指定
宛先アドレス:相手のLANアドレスを指定

<送り側>

発信元アドレス:自分のLANアドレスを指定
宛先アドレス:相手のLANアドレスを指定

<受け側>

発信元アドレス:相手のLANアドレスを指定
宛先アドレス:自分のLANアドレスを指定

<受け側>

発信元アドレス:相手のLANアドレスを指定
宛先アドレス:自分のLANアドレスを指定

 

次に、「IPセキュリティポリシー」を作成します。これまたウイザードがあり

 

ここで、注意なのが
「既定の応答規則をアクティブにする」のチェックは外してしまいます
(これにチェックがついていると、いらないフィルターがアクティブになってしまいます)

次に、プロパティを起こして、フィルタを追加していきます。

では、例として、ゲートウエイ「Mifer」の「送り側」フィルタを作成していきます。
(何度も言いますが、フィルターは「送り側」と「受け側」が必要です!!)

ここでは、IPsecトンネルモードなので、
「次のIPアドレスでトンネルエンドポイントを指定する」をチェックして、通信相手のIPsecゲートウエイのアドレスを指定
 

(「受け側」を作成する場合、「自分のWANアドレス」を指定します)

 

次に、承認方法を指定する訳ですが、「証明機関(CA)」や「Windows2000 既定値」(Active Directoryですね)は
設定と言うか、それぞれを構築しなくちゃならないので、 とりあえずここでは「キー交換」を使用します。

 

(ここでは簡略化の為にすべてのフィルタに同じキーを&それほど長いキーを指定いません)

 

次に、「IPフィルタ」を指定してから、 (先ほど作った「送り側」のフィルタを指定)
「フィルタ操作」でパケットのカプセル化方法を指定できる訳ですが・・・
ここでは「テスト」ですし、------詳しい知識が必要なので、
「許可」を選んでしまいます。(又、許可を選ばないと、パケットアナライザでパケットの確認が出来ない・・・)

余談ですが、
Y2KServerでは、
AHのみESPのみ、AH+ESPの組み合わせが可能みたいです、
また、アルゴリズムも、MD5、SHA1とDES、3DESの設定が可能

(図の「テスト承認」は、あとで承認を切り替てのテストを行いやすくする為、新規で作成しています)

 

これで、Mifer」の「送り側」フィルタの作成は終了しました。あと「Mifer」の「受け側」
トンネルのエンドポイントを「自分のWANアドレス」指定して、
IPフィルタを作成した「受け側」フィルタにしてしまうだけです。

又、「Nanami」も基本的には一緒、

(図はMifer側の設定、赤丸印の所でIPアドレスが指定されている事に注意しましょう)

余談:ここで、「全般」を選択すれば、「キー交換」方法についての詳細が指定可能となります
今回「キー交換」方法はOS標準のまま触っていません

 

これで、ややこしい、IPsecの設定は終了です
あ、作成した、「IPセキュリティポリシー」の割り当てをするのをお忘れなく。

と、GWには変わりないので、静的ルートを作ってります。

私は静的ルートを作るのをわすれて「なぜつながらねぇー」って1日悩みましたから・・・
ちなみに、RIPを使うって手もある