剣豪として有名な宮本武蔵は、天昇十二年(1584)、播磨国(兵庫県)に生まれました。十三歳で新当流の有馬喜兵衛に打ち勝って以来、二十八、九歳までの間に六十余度の勝負をして一度も敗れなかったといいます。その後さらに剣理を追及して兵法の深奥を極め、二天一流を創始しました。
 武蔵は晩年を熊本で過ごしています。武蔵は肥後藩主細川忠利に招かれ、現在の熊本市千葉城町に居を構え、忠利の相談役を務めました。忠利没後は失意のもと霊巌洞にこもり、自己の武道の集大成ともいえる「五輪書」を書き上げました。当館では武蔵の「処世観」をたどる道標となることを願って、武蔵の肖像を始め刀、鍔、書、絵画等を常設展示しています。