<オニハゼ&ニシキテッポウエビ>
今日は砂地にいるヒレナガネジリンボウが、かなり寄れるとの話だったので、まず砂地へ。
教わった場所近くに行って「さて探そうか。」とウロウロしているとなにげにオニハゼが、よく目にとまる。
「はて?」と近づいてみるが逃げる様子がない。
どうやら濁って視界が悪い、あるいは、ヒレナガ等のアイドルに目か゜いって相手にするダイバーが少なくなったせいなのか、とにかくチャーンス!!である。
そう、私はヒレナガよりもオニハゼを選ぶ人なのであった。(この時点でヒレナガ探索中止。)
オニハゼに付いてはこのあたりでは普通に生息、ダテハゼ、クビアカハゼについで個体数の多い共生ハゼである。
しかし、である、よく見る割にこの周辺部のオニハゼは警戒心が比較的強く、近づく前に逃げられるのが通常で、寄れた時にはいっこうにエビが出てこない手強い奴らなのだ。(絶対オニハゼの指示で、いらぬ策略をめぐらせ、我々を笑い物にしているのた。そうだ。そうに違いない。ムキーッ!!)
と、言うことでこんないいときに相手をしない手はないので、良さそうな個体を探す。
すると、巣穴からかなり離れ、電車道を作ってテッポエビ2匹と言う絶好の奴を発見。
寄るとタイミング悪くエビが帰っていったところだったが、ハゼは全く動く気配ゼロ、「よし、今の内にもっといい位置を確保して、エビ待ちだ。」今日は絶体出てくるぞと、ワクワクして待つこと数分、突如ハゼが反転!!巣穴の入り口へ・・・「なんで?なんで?」と呆気に取られる私。
振り返るとそこには、ヒレナガ探索の大部隊が・・・。
「しかたがない、今日の勝負はあずけておくぜ。」と砂地を後につぶやくのだった・・。(へっ、どうせおいらの負けさ。)
<オルトマンワラエビ>
そう、あなたはオルトマンワラエビ、もうムギワラの・・・とは、呼べないのですね・・・。
まるでハーフの様なその素敵なお名前・・・・、なわきゃねえだろ。
さんざん、どの図鑑にもムギワラエビと書いて置いて今更かいっ!
しかもオルトマン・・・ワラエビってあなた・・・・なんか変、言いにくいゾッ。
(オルトマンさん、ごめんなさい。あなたに恨みがあるわけでは、ないのです。)
そういうわけで発見、あるいは研究したからといって、人の名前を付けるのはそろそろヤメにしませんか?
やっぱり、”名は体をあらわす”と言うくらいなので、そういうわかりやすい名前にしましょう。
そこで、ムギワラエビもいきなり変えるというのも混乱を呼ぶので、ひとつ良い案があります!!
名前をある程度残して、<ムギワラのイトコ>または<ムギワラのハトコ>と言うのは・・・、(アッ、パクリ・・・。)
PS:やけにムギワラの・・・にこだわるのは、なぜ?・・・・
<ギンガメアジの幼魚>
金色の体色に黒い縞模様、何の疑いもなくコガネシマアジと話していたのだが、図鑑を見ていてふと気がついた。
どことなく図鑑に載っている写真とは違和感がある・・・と。
解説等をよくよく読んでみると「10本前後の幅の狭い縞がある・・・」そこであれこれ本の写真を見てみると、どうやらコガネシマアジの縞は幅が狭くさらに太目の線と細目の線が交互に繰り返す様なパターンがあるようだ。
そして位置的に目を通る線と、エラ蓋の部分を通る線が在るのがわかる。
つまり、この魚はコガネシマアジじゃない。
「じゃあ、なんだ?こんな魚聞いたことが・・・・。」と思ったら、ありました。
ギンガメアジの幼魚の様です。
イメージがなんか違いますが、幼魚は金色の個体もいるらしく黄帯も6本だそうです。
なるほど、当たり前の魚でもやっぱり知らないことも多いんだなと、ちょっとかしこくなったような気分である。
<キンセンイシモチのマウスブリーディング>
2本目は体感水温の低さに負けて、すぐにアンカーまで戻ってきてしまった。
そこで、「さて、どうしたものか?」と思案しているとすぐ横の岩の下に仲良く2匹て゜じっとしているキンセンイシモチのご夫婦を発見。
しばらく見ているとときおり卵をくわえ直す仕草がおもしろい。
その瞬間を撮ろうといい位置を確保して待つこと数分、待つこと数分、待つこと数分・・・こんな時には、やっぱり、なかなか見せてくれないのね。
ふと気が付くと自分の手のあたりにトラギスが、寄ってきていた。
そう、イシモチ君は私の行動にも緊張していたのだが、同時にこの隙を狙って卵をせしめようとする相手にも気づいていたらしい。
う〜ん、こんな奴に横取りされては、気の毒なので、あきらめることにした。
がんばって、立派な子供育てるんだぞ、とはげましながら。(いらんお世話だ、おまえもジャマなんだよ!!:キンセンイシモチ談)