6月17日(日)

Dive 1 アンドノ鼻

ササハゼ<ササハゼ>

あまり話題に上がることが無くて普通に生息していそうなイメージが出来上がっているが、実は見るのは今回が初めてである。
「えっ、あなたも・・・」そう言ってもらえると気が楽。
大きさとか、顔の感じやらその行動は、お仲間であるオトメハゼのそれにそっくりで、あきらかに違う体の縞模様を、除けば同じと言ってもいいほど。
人慣れしていないのか、一定距離を保って逃げ続けるのでまともな写真は無かった。
オトメハゼの中にもそう言った奴は時々いるが、寄れそうで寄れない本当にイヤ〜な距離をキープする。
ものの本によれば、生息域が砂泥底となっているので、いよいよアンドノ周辺も泥沼化(ある意味、砂漠化?)してきているのかも知れません。
帰りがけに探してみると2匹(ペアなのか?)でいるところを発見、しかし2匹で逃げる訳ではなく、気が付かれた瞬間、別々になってしまった。つきあいの悪い魚なのだろうか?

アカシマシラヒゲエビ<アカシマシラヒゲエビ>

クリーナーシュリンプの代表格。
串本の他の場所では、あまり見たことがないのだが、アンドノ鼻のいまやあまりにも有名となった、ここアザハタの根では、その主人のいる穴の奥の一番いい場所を確保するエビの中の有力者とも言える。
実際、水族館や観賞魚店で、見かける個体よりも、かなり大きい。
周囲にいる、オトヒメエビやスザクサラサエビ等もクリーニングする事は知られているが、やはりこの子達にはかなわない。
なにしろクリーニング用のそのお上品な白魚の様(ん、白魚のほうがデカイか!)に、細くて長く白いしなやかな手は、他のエビの追従をゆるさない、それこそクリーニング専用な武器なのである。
ちなみに私は、非常になじみがあるこのエビの名前がなかなか自信を持って言えない。
なぜならホワイトソックス(こちらは図鑑にもホワイトソックス。)と、同様に観賞魚店で呼ばれる通称のスカンクシュリンプと言う名の方が呼びやすく、ついついそう呼んでいるからなのだ。
(そのうちホワイトソックスにも、呼びにくい和名が、付くのだろう・・・。ちなみにレッドソックスと言うのもいるって知ってた。球団名じゃなくて、マジっすよ。)

Dive 2 住崎

モンツキベラ

<モンツキベラのチョー幼魚>

(チョーはイヤだ、スーパーでナイト・・・?いきなり何?)
モンツキベラの幼魚です。
「うそつけ!」とおっしやる方もいるでしょう。
ダイビング講習の最初の時、<親子で模様の違う魚>と言うことで教えてもらった人、そのとおり、モンツキベラの子供と言えば、黒っぽい地に白い点々ですね。よく覚えてました。(えっ、覚えてない・・・。まあいいや。)
ただし、さらに小さいステージではこんな風に、白っぽい地に黒い点(小さくても反対の時もあるけど。環境の違いなのか?)の時もあるんです。
そして、模様がこうなれば擬態場所は当然白っぽい物、と言うことでウミカラマツでした。
いつも感心するけど、こんなに小さいのによく自分の色と周囲の色を認識しているものだ。
おチビちゃんって、頭がいいのである。

コマチテッポウエビ<コマチテッポウエビ>

真っ黒けっけっけっけっけ・・・。失礼。
普段、自分だけだったらまず見ないであろうエビのひとつ。
だって、ウミシダを、手でつかむのってキライなのである。
あの触手のキラキラ光るつぶつぶが引っ付いてくるのが、なぜかたまらなくイヤだ。
したがってウミシダの場合、在る程度触手の数の少ない種類を選んでそのままライトで照らしてのぞき込むだけ。
この方法ではコシオリエビやヤドリエビは見つけられても、根本に隠れているこの手の奴は見つけられないので、ガイドの人に見せてもらうときの他は見られないのでした。
しかし、白いウミシダの中にいてなぜにこんなに黒い?なんとなくゴキブリを見ているような気持ちである。(つまりちょっと気持ち悪い。)不思議なことに白い奴もいるのだそうで、今度会うときは白くなっていてくれとね願わずにはいられない。

ヤイトサラサエビ<ヤイトサラサエビ>

この辺にくるとちょっとマニアックなのか?
アンドノのアザハタの根にもいるのだが、サラサエビやスザクサラサエビの中に混じってと言う形で見かけるので、よく見ていないとわからない。(固定観念で同じと思っちゃうからね。)
今回は岩の亀裂にこいつばかり集まっているところをみつけた。
ただし岩の奥の方にいて同時に写すことが出来なかったのが残念。
このエビ前述のエビの近似種なので、当然模様がよく似ていて多少線の入り具合とか、白点と白線の模様の違いとか言われても海中でわかる分けないので、そんなものは無視しましょう。
腰のところに白く縁取られた黒点が在るので、それがわかれば、オッケーです。
種類が違うと思うとちょっと嬉しいので、気にしてみてみましょうね。

モドル