<ファインストライプトシュリンプのハッチアウト (クビアカハゼ オマケ)>
ハゼより離れた場所にしきりに出てくるファインストライプトシュリンプ(言いにくいっす。コシジロテッポウエビの方が良かったな!!)。
いったい何をしているのかと近づいて見ると、お腹に卵を抱えたエビが腹のヒレをパタパタ動かして卵から稚エビ(稚エビとは、言わない。ゾエア幼生。でもよくは見えないし、わかりにくい。)を、放出しているところでした。
普段はハゼの後について姿勢も低いのですが、この時ばかりは少しでも高い場所が良いのでしょう、実に良く見える場所で精一杯つま先立ち(のように見える。)の姿勢で、一生懸命です。
もう一匹(この場合オスですな。)も、心配なのか出てきてはすぐ横に並んだり、周りをウロウロといった様子。
なかなかに感動的な場面でした。
よく見ると、写真の上の方にたくさんの幼生が、わかると思います。
<クロホシハゼ&トウゾクテッポウエビ>
何故か、毎回見に行く度に巣穴の位置が動いていく。
最初見たときは大きな岩の境目にちょうど岩の下を掘っているような感じに巣穴が出来ていたのだが、徐々に岩から離れて、30センチくらい移動している。
このまま、いったい何処へ行こうというのか?穴の入り口だけが移動しているのか?実に不思議である。
この穴、ハゼの引っ込んでいるときにのぞき込んで見ると、入り口付近は現在ほとんど垂直になっていて、少し中に入ってから横に曲がっていて警戒しているときはこの曲がり際で外の様子を窺っていることが多い。
外に出てくるときはホバリング状態で、上昇してきているのだ。
おかげで砂地に寝ころんで撮影は出来ないので、中腰状態(上からのぞき込まないと見えない。)なので、ハゼからはこちらが丸見えで、接近が困難である。
うまく考えているものである。
<アカウミガメ 寝起き?寝ぼけ中?>
串本でこんなにウミガメに近づいたのは初めてである。
見るのは何回も見てはいるのだが、何しろこのあたりでは警戒していて、会ったりしてもたいていの場合一目散に逃げていくのが相場だ。
今回はよっぽど眠いのか、砂地に着底していて、近くでダイバーが、バタバタしていてもいっこうに逃げる様子なし、その上目の前のクマノミが怒ってつつきに行っても、うるさそうにするだけで、動く気もないようである。
試しに、周囲のダイバーがいなくなってから接近してみると、はじめはこちらを見ていたけれど、超接近しても我関せず。
挙げ句の果てには近くでストロボが光っているのに、「うるさいなあ。」と、目を閉じて寝てしまう始末。
中にはこんなに、幸せな奴もいるのだ。
”最近多いぞ”シリーズ。
前回アンドノの砂地にオトメハゼがやたら多いぞと書いたが、こいつらもまた多い。
オトメハゼも大きくなるが、大きさならこいつらの方がもっとでかい。
しかもその行動も豪快で、泳ぐのが得意で早い、なんだかハゼと言うイメージではない。
食性はベントス食で、砂泥中のエサを砂ごと”バクンッ!!”とやり、エサ以外の砂をエラから”ダラダラ、ダラララ!!”と吐き出すのだが、小さなアカハチなんかがやっているとまだかわいい。
しかし、こんなでかい奴らでは、なんだか下品に見えるのは、私だけでは無いはずだ。