<ホタテツノハゼ>
ここのところ串本で、ヤシャハゼだ、ホタテツノハゼだ、ヤノダテハゼだと、話題になっている砂地をさまよい初めて数週間、やっとホタテツノハゼをゲット!!(そうです、ここのところネジリンボウやヒレナガネジリンボウなんかの話が多かったのは、このせいです。)
ホタテツノハゼは去年の終わり頃、小さな個体を見ているのですが、今回は結構大きめです。
え、帆を立ててないから、ダメだって・・・・。ごめん今回は時間が・・・。
水深があるので、探し回ってやっと見つけたときには”無減圧時間3分!!”時間いっぱい粘ったけどムリでした。
昨年の奴は帆を”ピッ!!”と立てていたけど小さいためかなんだか固まったように見えましたが、大きな奴は帆がゆらゆらした感じに見えてなかなか優雅。
まあ、
シーズン終了まで、まだ数回潜れるのでそれまでには、ぜひ本当に帆タテを・・・。
いつもは撮らない魚ですが、念のための減圧もかねて根のトップで遊ぶ時間が多かったため。
根の頂上付近で、物思いにふけるアカエソ君。
当然本当は、物思いになんかふけっていないし、ふけっているヒマもなくエサである魚を狙って上ってきているのだ。
通常は砂地で過ごしている彼らもエサが捕れるとなれば臨機応変、こんな場所にもやってくる。
この根は上の方に手頃なサイズのスズメダイ等の魚が群れているので、いかにもおいしそうな場所と言える。
砂地に居るときのような擬態ワザは使えないがアタックをかけるときは素早くて、自分が見る限り、その突進力はスズメダイなんかよりは、遙かに上だと思う。
<キイロサンゴハゼ>
なじみ深い魚ではあるが、串本では初めてだ。
しかも、この手のハゼは非常に撮影しづらい場所に住んでいることが常で、苦労させられるのだが今回見つけた場所は゛Very Good!!
テーブル状のサンゴだが枝が短くてまばら、しかも2重3重に重なっていないので、間にはいりこまれて、なくなく断念・・・なんてことが全くない!!ラッキーである。
このサンゴの中にキイロサンゴハゼは一匹、他はフタイロサンゴハゼばかりで、彼の居場所はサンゴのはじのほう。
見ているとサンゴのはじには小さなフタイロサンゴハゼと彼が居て、曲がりなりにも隠れ場所のありそうな中央のいい場所にはデカイフタイロが、陣取っている。・・・続く・・・
・・・上より、続き・・・
何処へ行ってもチビのくせになわばり争いは、容赦のない、見たところ想像の付きにくい魚。
同種間でも、一緒でこんな小さめな奴らは外の外にいる。
しかし、このチビよりはキイロサンゴハゼの方が大きいのに、多勢に無勢なせいか?おとなしく追いやられる。
結局串本ではキイロサンゴハゼの方が、新参者の様だ。
フタイロサンゴハゼは大きくなるとヒレの先々が黒っぽくなって人相(魚相?)も、悪くなるが、小さな頃はこんなにかわいい。
おそらく、大きくなったときのその色分け具合を見て、その名前が付いたのだろう。
<ハワイトラギス>
トラギスの中では、なかなか、正統派な美しいトラギスである。
小型で、こうしてホバリングしていると、なんとなく共生ハゼとも見まごうばかりだが、やっていることはやっぱりトラギス。
この上には自分とほぼ同サイズのオグロクロユリハゼが3匹ほど浮いていて、何しているのか見ていると、徐々に浮上、いきなりハゼに”アターーーック!!”はずれはしたものの、ウソだろ・・・である。
とても食べれるはずはないので、マジ(真剣)アタックではないとは思うのだが、それでも信じられん奴ら(周囲にも同じ様なのが2〜3匹いた。)である。
それとも、「何ガン、つけてんだよー。」と因縁付けるのが彼らの楽しみなのか??
なかなか、人間くさい奴なのかも知れない。