<ホタテツノハゼ>
テレコン装備、ついに本命ホタテツノハゼGET!!
毎回、減圧まで残り3分とかで、縁が無かった26メートルライン、今回ダイコンの示す20分と言う表示にどれだけ感激したやら。
そんなこんなで、初めてゆっくり観察できた彼が見せてくれた意外な事実!
なんと、ホタテツノハゼが歩くって、知ってましたか?
着底して、深呼吸、さて撮影と距離を詰めはじめるとまだ遠いのに慎重派の彼はおもむろに向きを変え巣穴の入り口まで移動。
ゆっくりと移動するこの時、腹ビレの左右を交互に動かして「ヨイショ、ヨイショ。」と歩いているのです。
「んもーーー、超かわいいっす!!」
そう、彼はあわてていないときは、歩いて移動するようで、この後巣穴の入り口にいる彼を撮影中も、近づくと歩いて後ずさりするし、離れるとまた、歩いて入り口まで出てきていました。
なんとなくイザリウオを思い出す動作、見る限り腹ビレが左右分かれているようにも見えないのですが、いったいどうやって動いているのか不思議です。
こういう瞬間があるから、フィッシュウォッチングはやめられません、楽しませてくれて大感謝の時間でした。
ホタテの周囲にいるダテハゼが派手に見えて、「ただのダテハゼじゃないなあ。」と思っていたのですが、正体はミナミダテハゼでした。
ホタテ撮影中も脇腹のあたりでじっとしていたので、ついでに撮ってみました。
とは言え、自分も串本で見るのは2回目なので、喜ぶべきなのでしょうが、ホタテの後なので・・・。
さらにこの場所で2個体、この後2ダイブ目にも1個体見ることが出来たので、最近増えてきているのかも知れません。
この様子で今度はこいつが勢力分布を塗り替えるのかも。
ミナミダテハゼの特徴と言えば目を横切る黄帯、さらに白目の部分(光彩部)に、点があること。
まあ、体色や斑紋も派手なのですが、この辺は水中では、なかなかわかりません。
今回見かけたのは、どれもあまり大きくは無かったので、新参勢力かな。
<アカハチハゼ>
毎年この時期になると必ず何枚かは撮ってしまうアカハチハゼ。
しかし、これが意外と難しくてあまりいい写真がない。
クロイトハゼやオトメハゼなんかと、近い種族で一見行動も似ているように見えるのだが、クロイトやオトメは、巣穴の近くにこだわっていて、案外行動パターンが読めるのに対して、アカハチハゼの場合、巣穴らしきものがあるにもかかわらず「オイオイ、何処まで行くんだ!!」と言う感じで、寄っていくとどんどん逃げていってしまう。
その上、逃げるときに反転する事があまりなく、いつも斜め後ろ向きにしかならないので本当にやっかいな奴なのだ。
砂を口に含み、エラからダーッと出す食事の行動はおもしろいし好きなのだが、そんなタイミングが撮れるのは、いつのことやら・・・。
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ハゼでは、なかなか最短撮影距離まで寄れないので、やかましいくらい寄ってくるコウライトラギスで、実験。
さすがに自分で寄ってくるのはいいが、こちらから寄っていくとやっぱり警戒はするみたいである。
それでも何とか最短で撮影、「うーん、こうなるのかあ。」、なんかちょっといまいち。
でも、アップで見ていると普段「うっとうしいなあ。」と思っていたトラギスもかわいく見えてくるから不思議である。