6月2日(日)

Dive 1 田子ビーチ

ワニゴチ<ワニゴチ>

最近よく見かける魚の一つにこのワニゴチがあげられる。
以前はあまり見なかったように思うのだ。まあ、意識して見つけられなかっただけと言われれば否定も出来ないけれど。
しかも普段会っても動かないような魚なのだが今回は移動しながらなにか獲物を探している様子で、なかなか活発である。
濁っていて視界が悪いのもあるのだろうが、何にしても活動時間の違いも一役買っているのかも。
そりゃあ、朝5時から潜ってれば、普段と違う活動の一つや二つ見られることもある。
顔は見ての通り厳ついのだが、少し移動する度、ピコピコと背鰭を立てながら動いていく姿は、結構かわいいかもしれない。

カミソリウオ カミソリウオ

<カミソリウオ グリーン>

エントリー前に、”昨日、カミソリウオがいたらしい。”との情報を聞いていたが、イトヒキハゼなんかを写していた時にはすっかり忘れてしまっていて、あやうく・・・。
濁りのせいでろくろくイトヒキハゼも押さえられず、引っ込んでしまったので沖の方が透視度が良いのではないかと移動中、ふとこのことを思い出し探索する事に切り替える。
カミソリウオには以前、数回会ったことがある、その特徴としてはまず擬態、よく似たニシキフウライウオはウミシダやカラマツなんかに擬態していて、それらの”生物”自体を真似ている・・・と言う感じがありありだが、カミコソリウオに関しては海草系統に擬態、しかも、ただの海草と言うより”波に翻弄される”海草なので、波の影響がよくわかる意外と見渡せる場所の砂地と岩場の境界が、住処である。だから、ニシキフウライよりも探しやすいことは、間違いない。
そんなこんなで、探し出したカミソリウオはグリーンのきれいな個体で一本だけ砂地に生えている”ナガミル”に引っ付いていた。
彼のおもしろいところは接近して見ているとさらに演技に身が入り、必要以上にオーバーアクションになってしまうところだ。
自分ではおそらく口を基点に枝にでも化けて波にゆられているつもりなのだろうが、見れば見るほどそのゆれぐあいは派手になってきて「オイ、オイ!!」と突っ込みたくなるほど。
まあ、じっくり演技を楽しんだら、敬意を払って気づかないふりをしたままはなれてあげましょう。
その後も、名演技(迷・・演技?)を、続けていただくためにも。

Dive 2 グラスワールド

テリエビス<テリエビス・・群れ?>

う〜、写真がショボイ。ごめんなさい。
通常はガレ場の隙間なんかに入ったままなかなか出てこないテリエビス君達。
なぜか今回はある特定の場所ごとにかたまって浮かんで集まっている。
最初、この場所に気が付いたときは、ホンソメワケベラもいたので、クリーニング待ちで集まっているものと思っていたのだが、しぱらくして周囲を見渡して見ると、あっちにもこっちにも小規模なグループを作っているのに気がついた。
どこのグループも全部がクリーニング待ちとも思えないので、他に目的があるのだろう。
時期的に言えば繁殖行動が有力、だろうか。何なのか楽しみである。

Dive 3 アンドノ鼻

ケラマハナダイ アザハタ

<ケラマハナダイ>

アザハタの根の様子がこの間とは、一変!!
前回はほとんどクロホシイシモチばかりで、なんか非常に地味な感じを受けたが、今回は群が急増!!
数を減らしてきているクロホシイシモチの他、キンメモドキのまとまった群が根の表面を覆い、それらの上部を覆うのは、なんとケラマハナダイの小型の連中、さらに普段より多めにチラホラしているフタイロハナゴイ達が、美しい。
そして、アザハタ君達がやたらと根から離れて帰ってこないなあと根の下をのぞき込んでみると、いつものアザハタの住処には大量のゴンズイ!!(それで、戻ってこないのね。)
それにしても、今までは、いるにしても比較的少数派だったハナダイ達のこの増えようはいったい・・・。
なかにはオスになりかけのものが最近見かけられるようになり、しきりにディスプレイ行動のようなものも見られる様になっていますので、やっぱりこのあたりでも繁殖するようになってきたのか?
だんだん、いままで見たこと無かったことが多くなったように思われる。はたして、良いことなのか?

モドル