9月8日(日) 

Dive 1 田子ビーチ  早朝ダイブ

ニシキカワハギ<ニシキカワハギ>

地味なのか?派手なのか?微妙な魚。
泳いで逃げ回っている時は全体的に黒っぽく気が付くのも難しそうな感じ。
他の魚達の群に混ざって移動する点もわかりにくい要素の一つであるが、時々立ち止まってヒレ全体を拡げツノ(第1棘)を、ピョコピョコ動かしているときはなかなか美しいものがある。
体の緑色っぽい(表現しづらい色!)部分も何となく明るくなる様であるし、尾鰭の赤っぽい色(赤黄色?!)にいたっては、急に拡げるためかすごく目立つ。
その様は、カサゴのたぐいが良く見せる行動であるフラッシング(ムナビレを急に拡げて派手な色を見せ敵を威嚇する。)さながらで、実際そういった効果を、狙ったものかも知れない。
逃げ回る途中、行き止まりで追いつめられた様な状況の時によくおこなっているみたいであった。

Aux.Dive 袋港

ナゾノエビ ナゾノエビ

<????エビ>

早朝ダイビング後、ボートダイビングのため港で待機中に岸壁チェーック、(最近の目的は本当はマツダイ、一度写してみてー!!)
で、謎のエビを発見。
カキ等のへばりついた岸壁に擬態したような体色で結構大きくて、見た感じ12センチくらいだろうか?
水面下すぐのところにいるので、最初陸上から2枚ほど撮ってみたが(岸壁からの写真はこちら。)我慢できずに水の中へ・・・。
なにしろこの体色なので、上から指示してもらうが濁りも手伝って見つけるのに手間取ってしまい、最初より少し下の方で目標補足。
「さあ、写すぞ。」と接近するとフワッと動き出してしまい、「しまった!!逃げ・・・・・、」と思ったら、なんと目の前でホバリングしてくれていて、大ラッキー。
何枚か写した後、ゆっくりと移動する彼を、見送ったのだった。
さて、このエビいったい何者?手持ちの図鑑で調べたところでは該当者(該当エビ)なし、特徴的な点を並べてみると、一.体長が、この個体でも12センチくらいと結構大きくなる。一.いわゆるハサミ脚と呼ばれるような大きなものはない。一.はっきりとはわからないが第一、第二胸脚あたりのの先端が小さなハサミ状。一.第二腹節の側甲は狭い。さらにこのふわりと浮かんでピタッと止まるホバリングの様はクルマエビそっくり、以上の点からクルマエビの仲間だと推測される。
クルマエビの仲間と言えば大抵砂底にいるのが普通だと思うのだが、朝早めだったため出てきていたのか、それとももともとこういう場所に住むものもいると言うことなのか、興味深い。

Dive 2 住崎

クログチニザ<クログチニザ 幼魚>

以前はこんなに、いたっけかなあ?と思うくらい最近ではよく見かける。
そもそも、全身が黄色い魚自体少なかったような気がする。
このクログチニザの幼魚が黄色なのはヘラルドコガネヤッコへの擬態だと考えられているらしいが、このほかにも鰓蓋部や眼の周囲に青色域がある、コガネヤッコタイプや前半が青灰色で後半が黒色のナメラヤッコタイプがあるそうだ。
そういえば、ヘラルドコガネヤッコが、最近ちょくちょくいるようなので、よく見かけるようになった原因の一つなのかも知れない。
今のところこの黄色いタイプしか見たことはないが、ナメラヤッコならこのあたりでもわりとよく見かける(ヘラルドより普通な感じ。)のでこのタイプはいそうな気がする・・・と言うより見落としてるかも、目立たないからなあ。
他にもキイロハギやモンツキハギの幼魚などの黄色いハギはいるが、ヤッコへの擬態のためなのだろう幼魚の頃は尾鰭の後縁が丸くウチワ状なので見分けやすい。
そう、そもそもハギの尾鰭の後縁は直線的か内側にくぼんでいるのが普通でこの魚も大きくなるとそうなってしまう、こんなとこまで似せているとは擬態おそるべし、なのだ。

Dive 3 アンドノ鼻

クリアクリーナー<トラウツボをクリーニング中のクリアクリーナーシュリンプ>

久しぶりにクリアクリーナーを確認。(クリアクリーナーだけはこちら。
アザハタの根そのものにこだわっている誰かさんとは違い、ついつい周囲に興味がいってしまう。
今回はアザハタの根が、スジアラ部隊2匹に占拠されていたという重大ニュースにも、すぐ隣の岩にいたにもかかわらずまったく気が付かずに帰ってくるという大失敗をやらかしてしまいました。
まあ、マクロでどうせまともに撮れないんだし、その分クリーニングに集中して撮れたから良いんだけど。
いままで、根の周囲にいるのは知っていたけど、あまりクリーニングしている姿は見たことがなかったのでじっくり観察。
トラウツボが岩の下からある程度首を伸ばして出てくると、岩のはじに止まっているエビがプゥーンと言う感じで(あくまでも感じだよ、感じ・・・、なんか浮いている姿が蚊みたいなんで。)飛び移って掃除するんだけど、ハサミでつままれるとイタイのか、ウツボが、ピクッ!!と動くのが印象的で、痛気持ちいいと言うところでしょうか?
そのたびウツボはちょっと引っ込み、エビが飛びのくのですが、またすぐに「やって!」と出てくるところが、かわいい。
う〜ん、ほほえましい。

モドル