<セイテンビラメ VS カスリハゼ>
早朝ダイビングの醍醐味は、やっぱ昼間にはやる気のない肉食魚達のハンティングに出合う機会が多いことも、その一つであろう。
アンドノ鼻のここ、泥系ハゼ新興団地ではセイテンビラメがひそかに狙いを定めている。
カスリハゼ等の砂泥底タイプのハゼの巣穴(テッポウエビの穴)は入り口周辺が溝状態で土手が出来るためそのすぐ際まで来てハゼが出てくるのを待っているセイテンビラメ。
穴から出てきて様子を窺うカスリハゼが土手を隔てて、紙一重の攻防中である。(白いヒラメと黒いハゼのコントラストがきつすぎてよくわからない状態ですが・・・。)<セイテンビラメ VS クサハゼ バージョンは、こちら。(クサハゼがボケててわからんけど。)>
ヒラメの方は一応戦略を練って行動に出ているらしく、ハゼが穴に引っ込んでいる場合は飛びかかる距離を出来るだけ短くするためスキをついて土手のすぐ手前、クサハゼの様にホバリングする相手には砂地の起伏を考えて、相手から見えない位置取りをして出来るだけ近づいている様子、さらに保護色までも利用してがんばっているものの、ハゼもその気配がわかるらしく、土手の下までしか出てこない。
結局、噂に聞いていたセイテンビラメの最終兵器、セビレのルアーを使う場面は、見れませんでした。(口先に見えている部分がそうなんでしょうけど・・・。)
<クサハゼ>
泥系ハゼ新興団地の二大勢力の一つであるクサハゼ君。
たいていの場合、同じ様な生活環境を好むため、このあたりではカスリハゼとクサハゼは同じ場所で見つけることが出来る。
同じ場所を好み、同じハゼの仲間でありながら、ホバリング系のクサハゼと、着底系のカスリハゼと生活様式が違うのは、興味深い。
どちらの種類もテリトリーがあり、ある程度の距離をあけて住んでいるので、結果的に同じ種類が過密度にならず、さらに食性も違えば、エサの獲得率もあがり生活が楽になる、と言うようにうまく出来ている。
ほっそりスリムで、ビジュアル系だと思うのだが住んでいる場所とのギャップが、いかようなものなのだろう・・・。
そしてこの細長さは写真枠におさめるのにはかなり構図が困難なのだ・・・。
<ヨソギ 幼魚>
おおよそカワハギ、及び何とかハギと命名されるカワハギ科の魚の中にあって何故かそうならなかった不思議なハギ。
いったいどんないわれからこんな名が付いたのか気になるところである。
シンプルな模様ながら、なかなか美しくて個人的には結構好きなハギで、ウミカラマツなどのところで見ることが多いようだ。
おそらく小型ハギ一般と同じように、夜寝るときに流されないように利用するためであろう。
今回、写真を撮っていたら、他のダイバー達も、チェックしに寄ってきたのだが、「何だ、カワハギか?」みたいな顔をされるのは、ちょっと心外である。せっかくだから、もっとじっくり見てけよ!
<カスリハゼ&アーマーシュリンプ?>
ここは再びハゼ団地。
この時間帯になるとすっかりヒラメもなりをひそめてしまったようで、姿が見えないので、カスリハゼ自体にじっくり寄ってみると、ここの個体はかなり近寄らせてくれることが判明。
ただし例によって下は泥、潮の流れを考え、着底しても上半身が浮く程度には調整しておかないと、アッという間に、そのお姿は霧(泥)の彼方へと消えていくので写したい人は、要注意!!
カスリハゼはホタテなんかと違って、警戒状態では常にピーンとセビレが立っていて、まるでそういう置物で見ているかの様である。
色が黒くて何となく表情に乏しい感じがして、近寄るときのタイミングは、つかみづらい。
エビの方は体に泥が付いていて模様すらわからないのだが、要所要所でチラチラと、泥の無い時に見える感じから、アーマーシュリンプではないかと、思われる。
見ての通り一回に運び出す泥の量は半端ではなく、よくハサミだけでこれだけ押して来られるものだと感心する。
<サルハゼ属の一種>
ハゼ団地の二大勢力、と書きましたが、実はこんな奴も所々にいます。
このハゼは共生ハゼ?なのかどうなのか?
他のハゼ達は巣穴の入り口に陣どって、しっかり見張り番をしているのがよくわかるのですが、そんな中、このハゼはどの穴から出てきているのかよくわからない砂地の上にドテ〜〜と横たわっているだけでなんとなくやる気なさげです。
そのくせ、驚くと穴の中にいちもくさんなので、巣穴はちかくにあるのです。
以前田子ビーチで見たときの穴は、エビが掘ったような溝があったのですが、今回穴が何処にあるのかわからないような感じ立ったので、ひょっとして自分で掘った巣穴?なんてことも思います。