10月13日(日)

Dive 1 グラスワールド

アカヒメジ<アカヒメジの群>

ヒメジの仲間にしては普通の魚っぽいアカヒメジ、体型もそうだが群を作って中層をスイスイ泳ぐ姿もなんとなくヒメジを連想させない。
ヒメジの仲間なので当然アゴヒゲで砂中を探りエサを採っているのだが、食事は夜間にする夜行性らしい、かといって昼間、群れているときは寝ていそうなものだが、接近してみると結構反応良く逃げていく、完全には寝たりしないのだろうか?
ひょっとして、目が赤いのは寝不足のせいなのかも知れない。(ウソ、ウソ。)
そして、この目が赤いのが名前の由来?・・・いやいや、そうではありません。
この魚、採集されて死んだ後、体色が赤くなってしまうんだそう、そんな個体を見て、識別や図鑑を作っていた頃にはアカヒメジと言う名前も無理からぬことなんだとさ。

ニセモチノウオ<ニセモチノウオ>

みなさんはニセモチノウオを、見たことはありますか?
そうです!よく見ますよね。(よく見るんかいっ!!)
グラスワールドのサンゴ台地のガレサンゴの割れ目やアンドノ鼻なんかで、見かけると思いますが、「見たこと無い!」と言う人、小さいので気づかないのでしょう。(しかも逃げ足が早い。)
本当に普通にいるのですが、図鑑等に書かれている分布域は”奄美大島以南”、実は珍しい・・・のですって、そんなわけあるかいっ!
こんなお得感のある魚を、知らない人に自慢してやりましょう。尊敬されること請け合いっす。(そうかな〜。)
さて、このニセモチノウオ、ダイバー関係にはあまり人気があるとは言い難いですが、アクアリストにはおなじみの魚。
綺麗な体色と、小さくて元気良く泳ぎ廻る姿に癒される人も多いことでしょう。

Dive 2 住崎 

アオブダイ<アオブダイ 幼魚>

この子はだ〜れ。
どうやらあのアオブダイの子供らしい、ある程度大きくならないと青い色にはならないらしく、この小さいときは似ても似つかない姿をしている。
アオブダイって何となく熱帯っぽい印象の色なんですが、意外に温帯系の魚で、たくさんいます。
成魚はかなり遊泳能力があり、潮通しのいい磯場なんかを好んでいて、大きな個体になると1メートル近くまでなり迫力満点ですが、いかんせん近寄らせてくれなくてこちらも人気薄です。
当然幼魚もよく見かけるはずなのに、非常に印象に薄い。
他の小魚の群に便乗して生活していることが多く、小魚のそういった混成している一群と言うのは一匹一匹に注意がいかない効果がある様子。
とにかく目立ちたく無い人、どんな群でもいいから、とりあえず入っちゃえ!なんてブダイの幼魚と同じ様な生活してる人、いませんか?

ウミウサギ<ウミウサギガイ 幼体>

大きな奴は良く見かけるし、手の平級になってしまうので写真でも持て余す、さらに黒地に細かく白い点々模様は、初めこそ美しいと思わないことも無いけど、なんだかあきる。
よってあまり興味が無くなるのだが、小さな個体はトゲトゲが大きくてさらに黄色い色をプラスしてなかなか、かわいいではないですか?
こうしてみるとウミウシっぽくて、なるほど貝とウミウシが近い仲間なのだなあと、実感します。
それにしてもこの外套幕と言うものは、不思議・・・貝殻の中に収納されているときは、どんな形になって入っているのでしょう?
何でこんなに綺麗に貝の上を完全に覆い被さるように作ることが出来たのでしょう?
それに何のため?貝殻って身を守るためのものなのでは・・・それを再び覆い隠すとは・・・。う〜ん。

Dive 3 アンドノ鼻

トゲダルマガレイ<トゲダルマガレイ>

最近、ハゼのせいで、砂地を這い回ることが多いのですが、そうなるとよく見えてくるのがカレイやヒラメの仲間達です。
昔から”左ビラメに右カレイ”などと言いますが、これはあくまでも通常、人が食するものを対象として言われヒラメ科とカレイ科について発言されたものの様。(中にはヒラメ科なのにカレイと言う名前のものやカレイ科なのに左に目がある等の例外もありますが・・・。)
そしてこのあたりで潜って見かける場合に多いのがダルマガレイ科というグループで、なんと名前の最後にカレイとつくにもかかわらず(セイテンビラメなんてのもいますけど)、目は左側にあります。
やっぱり擬態名人なので、普通に見ただけではなかなか見つけることが出来ないですが、底すれすれに泳いでいたりすると動くのでそれと知れます。
大変おもしろい奴らなので一度じっくり観察してみて、顔そのもの及び表情もおもしろいし、逃げ出すときのその場回頭の技なんかはどんな風にヒレを使って動いているのか非常に不思議な感じで、ついついその周りを何回転も追ってみたりしたくなりますよ。

モドル