11月11日(月)

Dive 1 アンドノ鼻

ニセタカサゴ<ニセタカサゴ 夜体色バージョン>

アザハタの根のイシモチ軍団の中に2匹のタカサゴ発見。(側線と黄色縦帯の位置関係から、後にニセタカサゴと判明。)
水中で観察しているときは他のイシモチ類と同色に近く見えて、目立たなかったはずなのに、出来上がったポジを見てびっくり!!
「なんじゃ、この赤いのは???」そうです、水中では一番早く消失する色のため、他の魚と同系色に思えていたのです。
タカサゴ類は夜間睡眠中は赤色を帯びた体色になることが知られています。
そうかあ、オヤスミ中だったのかあ・・・?ってすでに時間は9時半頃、寝過ごしてるやん。(魚の寝坊ってあるのか?)
しかし、見ている間他の魚と同じように、結構動き回っていてけっして寝ているように見えなかったけどどういうわけだ?
ハッ!さては敵の目を欺くための”タヌキ寝入り”あるいは”死んだフリ”だな。
なかなかやりおるわい。ニセタカサゴおそるべし・・・・・。どこがレポート??

ハリセンボン<ハリセンボン 睡眠バージョン>

砂地周辺部を住処にしているフグの仲間はよく砂に潜っている姿を見かけるのですが、ハリセンボンもそういう習性があるとは、知りませんでした。
とは言え、とくに砂地周辺ばかりを好んで住んでいるわけでは無いので、たまたまこの魚がそうだっただけかも知れません?で、なければ大量発生の今年はある場所ではハリセンボンばかりが大量に砂地に横たわっている場面が見られても良さそうなものですから。
クサフグなんかが完全に砂に潜って目だけ出しているような状態にうまく隠れているのに対してハリセンボンはやっぱりヘタクソ、砂のベッドでゆっくり休もうと思って、お腹を押しつけてみたものの潜りきれず「これでいいや。」とあきらめた様な感じである。
まあ、普通のフグと違って表面にトゲトゲがあるのだから当然と言えば当然なのだけど。
しかし、今年はイヤっ中ほど見たハリセンボンもこういう行動を見ると、かわいいものだと再認識だ。

ユカタハゼ<ユカタハゼ>

ちょっと見かけないハゼを発見。
と言っても小さな幼魚なので、体型はサビハゼの様な感じだけど妙に透き通っているがなあ?程度で撮影したのでいまいち力が入ってないですが。
調べてみたところどうやらユカタハゼと言う奴らしい。
特徴としては体側にある数個の黒色斑と全体に散らばる小さな黄色の点々、図鑑も力が入ってない様な短い表記しかないので情報量不足、分布に関してもとびとびになっていて変な感じである。
簡単にしてしまえば東京周辺から長崎周辺までの砂泥底に住む温帯種のハゼと言うことなのであろう。
やっぱりこの地味さ加減が原因か?

Dive 2 住崎

マジマクロイシモチ<マジマクロイシモチ>

今回の今年最終ダイブも含めて後半戦、散々”住崎”をリクエストして苦労したにもかかわらずこの程度にしか写せず惨敗感をあじあわせてくれた魚である。
ことの始まりは10月の初め、以前から時々は見かけていたこの魚、何処で見つけても一つのガンガゼモドキに大きめの個体(やや、褐色っぽい体色。)が、一匹付いていると言う状態なのだが、この時初めて大きな個体1と少し小型な個体(黒い体色)が4〜5匹あつまっているのを見つける。
どうしても撮りたかったのだが、ハゼ撮影のため最近ターゲットライトを装備していない私に、次の瞬間重大な局面が訪れる。
「み、見えない!!」そう、この写真でこそやっと見えるように撮ったのだが、ファインダー越しにライトなしでは、まったくと言って良いほど・・・、肉眼で近づいて見ると確かにそこにいるのだが、何度ファインダーに目を移してもダメ。仕方なくあてづっぽうには撮ってみたものの最初の惨敗をきすことに。
その後、対策を立てて、補正をこう効かせてこう撮ると何度も挑戦するが、何かを実行すれば何かを忘れ、と言うことを繰り返して、結局、今年は惨敗のままと言うくやしい結果。
だけど、この日は目的の場所に直行してフィルム切れまで撮影後、時間もあるので浅場へ移動しながら個体調査とばかり、目に付くガンガゼモドキを片っ端から探して見ると、意外にもあちこちにたくさんいることが判明、しかもこの時期になぜかマウスブリーディング中の個体も何個体か発見したので、おそらくこの周囲にごく普通に生息しているものと思われる。
ここに、生息してくれていると言うのがせめてもの救い、来年こそは思った通りの構図ですばらしい写真を撮るぞ!と心に秘める私なのだった。

モドル